永山篤一のレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル (上)
    さすがフランス文学の最高峰。一級の娯楽小説の側面もあり非常に面白く読むことができる。

    上巻は、忍耐のときが、まさにああ無情といった現実が多く描かれている。ジャン・バルジャンに神の祝福を!と祈らずにいられない。表紙の女の子はコゼットなのかな?
  • レ・ミゼラブル (下)
    下巻になり、マリウス、コゼット、ジャン・ヴァルジャンを取り巻く環境が一変し、急にフランス革命の戦闘に巻き込まれていきます。戦闘シーンの描写は臨場感溢れる記述で、写実的。人間が人間を愛することの素晴らしさを感動的に描いた名作だと思います。
  • レ・ミゼラブル (上)
    現代の日本社会では考えられないような不遇な人たちがたくさん出てきます。そのような人々も、貧しさや厳しい人間関係の中でも、希望を失わず、懸命に生きていく姿を描いた小説です。絶望の中の希望という言葉がしっくり来ました。そして、人は信仰によって変わることができるということ・・・ジャン・ヴァルジャンの変貌ぶ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    ぃやー、意外だったよね。
    レ・ミゼラブル、実はミュージカルも観たことないんだ。
    どないにしてロングセラーなのかと思ったら、意外と面白かった。
    なぜか?
    *まず、思った以上にドラマ性がある。なんというか、盛り上がる場面が随所に出てくるね。
    *そして、精神的であると同時に社会的。
     主人公その他の内面を...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    この角川文庫がだしている『レ・ミゼラブル』は、ハーバード大学の教授がユゴー作の原作にある過剰なほどの背景説明を省き、編集しなおしたものを和訳し出版したものである。なので原作ではまず間違いなく途中で挫折していただろうが、まったく苦に感じることなく楽しめて読めた。
     個人からの視点で社会の無情さを痛感さ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    「世間は震撼せども、十字架は微動だにせず」

    レ・ミゼラブルを読みやすくした本。新潮文庫こそレ・ミゼラブルだという人もいるが、読みやすいこちらから手をつけるのがいいだろう。面白いと思って、さらに詳しく読みたい人はそちらを読めばいい。

    ジャン・ヴァルジャンは悪人だった。生きるために心を汚した。しかし...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    「わたしは生きるために、パンを一斤盗んだ。いまは、生きるために名前を盗んでいる」

    ジャン・ヴァルジャンはコゼッタと幸せな生活を送っていた。そこに現れたマリウス。コゼッタはいつまでも子供なわけではない。ジャンはいずれコゼッタと別れなければならない。
    革命こそ進歩だと考えるマリウス。退廃した正義を取り...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    すごく読みやすい!
    帝劇でやっている「レ・ミゼラブル」のミュージカルを今度観に行くので予習として読んでいたけど、まず読みやすさに驚いた。レビューでも「読みやすい」という声があったのでこの本を選んだが、すらすらと読める。
    そして、続きもどんどん気になって、読んでないときでも「あの続きが気になる、どうな...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    以前見たこの物語を原作とした映画が面白かったので読んでみました。最後の解説でようやく気付いたのですが、どうやらこれは縮訳版だったようですね。違和感なく読むことができ、充分満足してしまったので、完訳版は記憶が薄れてからまた読もうかと思っています。
    こういった道徳劇、私は好きです。きっと、物語の展開は都...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    タイクツ、長いなどと名の知れた作品にもかかわらず、読みづらいとの評価をされている。しかし、角川文庫版は読みやすかった。
  • レ・ミゼラブル (上)
    司教は素晴らしい、ジャンバルジャンは盗んだ銀のろうそく立てを司教から貰った。助けられたジャンバルジャンはどうなるか。
  • レ・ミゼラブル (上)
    まさに名作
    『ああ無情』の邦題と共に、ロングラン演劇、映画でも有名な本書。
    完全版はとにかく長くてなかなか手を出せないでいたが、コンパクトな新訳と言う帯の文句につられて購入。
    上下二巻なのでかなり読みやすくなっているのではないかと思われる。

    主人公、ジャン・バルジャンは刑務所を脱走し、神の説く「愛...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    名作。涙無しには読めません。特に、号泣したのは、ジャンバルジャンが、独りで彼の最も大切な鞄を開けて、中の物を丁寧に並べて涙を流すシーン。
    愛おしくて、切なくて、たまらない。
    親子でもない、恋人でもない、1人の小さな他人への無償の愛が愛おしい。
  • レ・ミゼラブル (下)
    感動そして衝撃のラスト。この作品はミステリーでもあり、歴史ものでもあり、推理ものでもあり、ヒューマンものでもある。
    こんな名作を今まで何故読もうとしてこなかったのか。
    不朽の名作。
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生
    ベンジャミンバトンの話はすごく短く映画の感じとは違っていました。

    でも、俺は映画の感じよりも小説のほうがよかったな〜〜と思う。

    映画まだみてないけどね(笑)
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生
    老人に生まれて年とともに若返って行く人生がわずか50頁。
    精神は体に支配される部分とそうじゃない部分がある。
    ホラー的な種を含むファンタジーだ。
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生
    表題作の醒めた感じもいいけれど、『最後の美女』と『異邦人』がたまらなかった。
    フィッツジェラルドの描く永遠に失われた時とイノセンスに対する切ない郷愁に、胸が締め付けられそうになる。

    個人的にホッパーのこの絵はイメージじゃない…NYなんだもの…!
    もっと南部っぽい絵にしてくれれば良かったのに!と思い...続きを読む
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生
    映画を見たので原作を読んでみました。実は、映画が3時間近い大作だったのに、原作は短編と知ったためです。あの大作の原作がどうして短編なのか??ちょっと興味があったのです。

    結果、この短編集はある意味、すごく面白いです。映画では「数奇な人生」である数奇な一生にスポットを当てているようですが、この原作ベ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    不変のテーマ。

    芝選書で紹介されていた、2冊で完結するレミゼ!
    いつか読みたいなぁ〜と思っていたので、読みやすいというこちらを。

    200年前のフランスが舞台なのに、共感できるところがたくさんあるのが非常に面白い。
    人は更生できるのか?真なる善とは?考えさせられる。

    主人公:ジャン・ヴァル...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    いろんなところで登場人物が繋がってる!よく考えられてるなと思いました。
    最後はハッピーエンドでよかった^_^
    冒頭の少年って結局誰だ?