森島恒雄のレビュー一覧

  • 魔女狩り
    これはまじですごい
    おもろいし、わかりやすい
    1970年の本とは思えない
    キリスト教やべぇー
    宗教くそこえぇー
  • 魔女狩り
    魔女狩りとは、異端を排除するためのものだったのだ。
    最初は教会も自分達の教えにそぐわないものに対してもおおよそ慣用であった。
    しかし、自分達の地位を脅かすと判断したとたん、強硬的な姿勢を露にした。
    疑わしいものは罰する。そのような姿勢のもと、残虐な魔女狩りが中世の時代には行われていたのである。
    恐ろ...続きを読む
  • 魔女狩り
    15~17世紀の中世ヨーロッパで、「魔女狩り」の嵐が吹き荒れた。
    それは、異端審問(inquisitio pravitatis hereticae)ともっともらしく呼ばれながらも、実のところ「狩り」というのがふさわしい、野蛮で残酷な狂気の沙汰であった。

    「魔女」と見なされたのは、女性ばかりではない...続きを読む
  • 魔女狩り

    宗教は結局、専制体制の道具。

    結局、時の為政者が愚なる民を家畜と設えるツールとしてしか機能しない。
    民も民で、流れが構築されればそれに疑問、主体的思考など持たずに身を委ねる。
    その流れに異を唱える者は、駆除の対象にされる。異を唱えたものを徒党を組み排除を敢行する。それら愚民は、自身は正義と酔いしれる。

    戦時の日本も、畜...続きを読む
  • 魔女狩り
    魔女狩りが経済的または政治的な事情をはらんでいることについて、非常に腑に落ちる印象を受けた。
    富の争奪と政治権力の獲得におけるひとつのツールが異端審問であり、本来の異端審問とは無縁であった魔女であることがわかる。
    ツールは為政者の都合の良いように組み合わさり、絶対に否定できない価値のもとに人を拘束す...続きを読む
  • 魔女狩り
    [ 内容 ]
    西欧キリスト教国を「魔女狩り」が荒れ狂ったのは、ルネサンスの華ひらく十五‐十七世紀のことであった。
    密告、拷問、強いられた自白、まことしやかな証拠、残酷な処刑。
    しかもこれを煽り立てたのが法皇・国王・貴族および大学者・文化人であった。
    狂信と政治が結びついたときに現出する世にも恐ろしい...続きを読む
  • 魔女狩り
    過去の事実であると思っていた「魔女狩りに」について、
    漠然と持っていた雑学のほとんどが誤りであることを痛感させる一冊。
  • 魔女狩り
    中学時代なぜこの本を夢中になって読んだのだろうか?
    今思うと、宗教への妄信と人間の残酷性が結びついて
    起こる倫理の崩壊に惹かれたのかもしれない…
  • 魔女狩り
    中世キリスト教国の異端審問の歴史における「魔女裁判」について記述されている。「世界国家」統轄のために作った異端審問制度により、いつしか魔女は異端者であるものとされ、「魔女裁判」にて残虐な拷問・処刑を執行されるまでになった。衝撃的だったのは、「ヒューマニズムと実証主義のルネッサンス時代は、一方では残虐...続きを読む
  • 魔女狩り
    中性からルネッサンスにかけて、ヨーロッパで荒れ狂った魔女狩りの実態を解説している本です。

    ローマ・カトリック教会は、南フランスで展開された異端運動に対してアルビジョワ十字軍を送り込み、鎮圧します。そしてこの事件を機に、教会は異端審問にまつわる制度を整えますが、その制度のもとで残虐な魔女狩りがおこな...続きを読む
  • 魔女狩り
    参照:
    (『ヨーロッパとはなにか』増田四郎, 岩波新書)
    「ルネサンスは、文字通り復興であり、再生である。何の復興または再生かといえば、教会中心の神学的世界観に対する人間中心の文化の復興にほかならない。 」
    「ヨーロッパ人が……キリスト教圏だと自任するようになるのは、歴史的にはよほど後世のことで、イ...続きを読む
  • 魔女狩り
    当時のカトリックは免罪符など、お金の力で清浄が買えるとし、聖職の地位までお金次第というような体たらくなくせにプライドはやたら高くて、聖職者の下位のものですら一国の王よりも地位は上だなんてやっていたようです。そういう腐敗した土壌から魔女狩りが生まれていく。王も聖職者も文化人も科学者も、社会的に発言力の...続きを読む
  • 魔女狩り
    17世紀に最盛期を迎えた魔女狩りはどういった経緯で起きたのだろうか。キリスト教の魔女に対する捉え方の変化と異端審問から説明している。
    また、魔女狩りが起きた社会的背景ついてキリスト教国での比較を通じて述べられている。
  • 魔女狩り
    中世ヨーロッパの異端審問から派生した魔女狩りについてまとめられた本。

    今の価値観で言うところの「善良な人」なんてひとりもいそうにない中世ヨーロッパは魅力的だ。

    爪をはがすのは「予備拷問」で、記録としては「拷問なし」に区分されることにいささかショックを受ける。「ひぐらし」なんて拷問にもなってないじ...続きを読む
  • 魔女狩り
    中世のキリスト教の不寛容さが、いかに魔女狩りの狂気に走らせたのかをすごく明快に解説されています。

    有罪ありきの裁判、死の方がマシと思わせるひどい拷問の数々、財産没収目当ての告発、、、人間が人間にこんな酷いことが出来るのかと、読んでいて胸が痛い。。


    本書からの引用。

    『人間は宗教的信念(Con...続きを読む
  • 魔女狩り
    他国からすれば信じられないような文化である魔女狩りを深い知識を伴って解説している本である。
    あまりにもかけ離れた考えであるため、しっくり理解できたとは言えないが、なんとなーく理解出来た気になる本だ。
  • 魔女狩り
    深い知識に裏付けられた、理解しやすい文体です。それと同時に、人間の負の部分が正の形式を持って実行されるやるせなさが十分に表現されています。「正しさ」という衣を着ることで、冷徹に無残なことをする人間。単に形式的な「正しさ」で満足する人間。このような人間は中世において絶滅したと考えるのは、少し楽観的にす...続きを読む
  • 魔女狩り
    興味深く読んだが、70年代以降の研究でこの本における「教会・施政者主導で数十〜数百万人を虐殺」といった主張は否定されてきているようだ。
    新しめの本も読まなければならないとは思うが、最近この手の本を読み過ぎた。人間不信が加速する。
  • 魔女狩り
    中世ヨーロッパの黒歴史である魔女狩り。教会の権力体制を磐石とする為に始まった[異端審問]は妄信と財産目当ての堕落によって[魔女裁判]そして[拷問と大虐殺]へとエスカレートしていく。その中心者は聖職者であり知識階層であった。人間の残虐さ、権力と宗教、組織の堕落。その怖さを忘れない為にも読み続けてほしい...続きを読む
  • 魔女狩り
    中世キリスト教徒が犯した、残酷な歴史の史実を知るための一冊。マルティン・ルターが提唱した宗教改革自体は、彼なりの信条から発せられたものであり、初期は伝統を重んじるカトリック派が「異端思想」として抗争を繰り広げていたものの、やがてそれは人としての行動とは思えない虐殺劇に発展してゆく。禁欲生活の反動から...続きを読む