トリイヘイデンのレビュー一覧

  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    高校の頃から好きな作家さんで、久しぶりの新刊をワクワクしながら読みました。
    色んな家庭環境がある中、あってはならない環境に身を置いている人は想像するよりもずっと多いです。そんな環境から身を守るためにこじれた子どもがトリィや周りのスタッフに支えられながら、新しい自分の居場所を見つけていくところが好きで...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    全作品読んできた大好きなトリイ・ヘイデン16年ぶりの新刊。
    初めて読んだ「シーラという子」から変わらないトリイが読めたことに心が震える。
    暗闇の中1人で苦しみと戦わざるを得なかった子供が、トリイと出会い光溢れる世界の入り口を見つけた瞬間の笑顔の描写は何度読んでも感動してしまう。
    解説が信田さんという...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    トリイがウェールズに移り、ボランティアとして1人の女の子を相手にセラピーをする話。
    ジェシーは日常的に嘘をつき、周りの人々をあらゆる手段を使って困らせてしまう。ジェシー自身の心の苦しみが伝わってきて、やりきれない気持ちになってしまうことがあった。
    そんなジェシーに対して献身的に、愛情深く接するトリイ...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    『シーラという子』をだいぶ前に読んだ時の衝撃を思い出した。それからあの頃は、続けざまにこの著者のシリーズを読んで大人のひとりとして子どもに関わる仕事の大切さと困難な家庭のあるとこなどをあくまで客観的に知ってきた。
    今回のジェシーという女の子もその延長線上で、という感じで読み始めた。違うところがまず、...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    最初は「何て胸糞悪い子なんだろう」と嫌な気分で読み進めていった。

    トリイとのやりとりで時折涙を流すのを読んで、マウントを取ろうと嘘をついてるのか、それとも本当に苦しんでるのか、どっちなんだろうと一緒に悩んだ。

    後半、トリイがジェシーのことを大好きと書いてあるところにちょっとグッと来た。
    トリイの...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    トリイがウェールズで暮らしていて(今も暮らしてる?),ボランティアとして接したジェシーという10歳の女の子(11歳かも)の物語.

    ジェシーは高齢出産で生まれた4人目の娘.上の二人の娘(双子)は既に成人して家を出て,3人目の姉はジェシーの8歳上で同居してるのかな.母親は産後鬱からしばらく子育てに参加...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    タイトルの通り、様々なうそをつく少女ジェシー九歳の物語。
    ジェシーはグループホームで暮らしている。両親はジェシーが放火事件を起こしたことで、「一緒に暮らしたくない」と訴えジェシーは家庭から離される事になった。
    そのグループホームへトリイはボランティアとしてセッションをしながらジェシーに関わる。

    ...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    信頼できる大人にいうのが正しいのよ。
    ものごとは決してよくならないという気になるときがあることは分かってるわ。でもね、たった一つでも本当のことから始めれば、そこから取り組んでいけるのよ。
    本当のことをいうことが、あなたにとって安全な選択とは感じられないのは気の毒だわ。
    本当のことをいう努力をしていき...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    トリイがイギリスに移ってからの物語。
    効率化を求める現代においても、トリイが対話スタイルを変えてなく、少女と絆を作り上げていくことに、時代が変わってもこういうところは変わっていないと安心した。
    このひとは密室の中で、時間をかけて一対一の信頼関係を築くことに本当に長けていると思う。
    少女に虐待したのは...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    途中、読むのを挫折しそうになった。
    内容が読んでて辛いとかでなく、何も進展しなさすぎたため。
    それを何とか乗り越え読み切れた。

    簡単に言うと児童虐待の話
    いつも嘘をついて自分に注目してもらいたい、暴力を振るったり放火したり、実の親に育児を放棄された9歳の愛着障害と診断された女の子。
    愛着障害って初...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    衝撃のノンフィクション。最初からノンフィクションだと知っていなければおもしろい(と書くと語弊があるが)小説だと思ってしまったかもしれない。施設に収容された9歳の少女。日常的にあらゆることに嘘をつく彼女と、週1回ボランティアで訪ねる作者とのやりとりの記録だ。少女に下された病名は“反応性愛着障害”だった...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    望まれずに生まれてきたがために、愛情を受けることなく幼少期を過ごし、子どもらしからぬ嘘をつくことでしか生きていられなかったジェシー。心底同情したくなる一方で、こちらの信頼を損ねるような態度と出来事が続きまくったら、愛情を注ぎ続けることは困難になりそう。諦めることなく心を砕き続けた筆者には脱帽。ジェシ...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    トリイ・ヘイデンのノンフィクション。
    『シーラという子』ほどの衝撃はなかった。自分が大人になったからかも。

    日常的に嘘をつき、常に会話の主導権をにぎろうとする少女に、トリイが根気よく付き合い、彼女が言えなかったことを言えるように導いてゆく話。トリイと少女のやりとりが、長々と、詳細に書かれている。読...続きを読む