東辻賢治郎のレビュー一覧

  • ウォークス 歩くことの精神史
    歩くこと。歩きながら考えること。それが人類をいつも前に進ませてきた。人類の精神を形作ってきた歩行の歴史を、自身の経験も交えながら縦横無尽に語りつくすノンフィクション。


    私は歩くのが好きなほうで、時間が許せば二駅分くらいの距離は歩いていく。交通費をケチってると思われたりもするが、私は一人でものを考...続きを読む
  • ウォークス 歩くことの精神史
    『まったく何もしないのは案外難しい。人は何かをしている振りをすることがせいぜいで、何もしないことに最も近いのは歩くことだ』―『第一章 岬をたどりながら』

    例えば「Skyscraper」という英単語が「超高層の建物」を指す言葉だと知った時に生じる小さな衝撃は、空という手の届かない絶対的な背景がペイン...続きを読む
  • ウォークス 歩くことの精神史
    4連休ということで、ながらく積ん読していたこの本を一気読み。

    ルソー、人類の歩行の起源、巡礼、庭園の散策、迷宮、登山、観光旅行の発明、自然に対する美的価値の変化、都会における散歩、通行権をめぐる闘争、ベンヤミン、近代化と脱身体化、公共空間と女性、現代美術、ルームランナー、郊外、ラスベガスと盛りだく...続きを読む
  • ウォークス 歩くことの精神史
    写真家の石田さんの池ノ上QuietNoiseの展示の後、アンディに誘ってもらって光春で飲むぞの会に呼ばれたので行ったらその席の隣で、谷口さんたちがこの本の読書会後の懇親会をやっておられて、「ウォークス」面白いよと紹介してもらいました。下のリンクにもあるように、520Pの大作です。「暗闇のなかの希望―...続きを読む
  • ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑
    自転車、レンジ、イヤホンといった身の回りの技術から油圧ショベル、石油精製、鉄鋼に至るまでさまざまな技術をコンパクトに説明しており、社会、理科を横に広く理解しやすくしてくれる。ありそうでないなかなか良い本だと思う。
  • フェミニスト・シティ
    女性が都市の中でどう生き延びてきたか
    いつも恐怖を感じている
    危険があっても都市の中でしか生きられない
    安全なまちをつくるなかで、排除されている人もいるということ
  • ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑
    「科学道100冊2021」の1冊。

    <イラスト授業シリーズ>既刊7巻のうちの1冊。
    「見開きでまとまった簡潔な構成と適度にデフォルメされたイラストで、複雑なしくみやはたらきをわかりやすく学べるビジュアル図鑑シリーズ」とのこと。なるほどその通りで、各トピックは見開き2ページなのだが、その2ページがぎ...続きを読む
  • ウォークス 歩くことの精神史
    歩行の歴史を語るなかに作者が散歩をするモノローグが挿入され、まさに思考がふらふらと歩き回るような過程をたどる。
    歩く対象としての自然が庭から山まで様々なかたちに変奏・解釈され、果てに歩くことのできない郊外にたどり着くのが特に興味深かった。
  • ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑
    初めて目に触れるテクノロジーの教科書が、これくらいわかりやすかったらどれほど良いかと思う。入門にうってつけの一冊。もっと早く読めば良かった!
  • ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑
    さまざまなテクノロジーの仕組みを、具体的な絵や図を使ってとてもわかりやすく説明されています。
    小さなお子さんから、大人まで読め、興味を惹き、好奇心をくすぐる本だと感じました!
    面白かったです!!
  • ウォークス 歩くことの精神史
    (01)
    誰もができることとは言えないまでも,多くの人間たちが行うことができることとして「歩くこと」が本書では取り上げられる.全17章は,プロローグやエピローグにあたる部分を除けば,ほぼ時代を追う構成となっている.
    古代ギリシアの哲人たちや近代のルソーやキェルケゴールといった哲学者たち,無文字の時代...続きを読む
  • ウォークス 歩くことの精神史
    「説教したがる男たち」「暗闇のなかの希望」が面白かったいきおいで、ソルニットの主著(?)ともいえる「ウォークス」を読んでみる。

    500ページと分厚いうえに、かなり圧縮度の高い文章がつづき、ボーと読んでると、すぐに文脈がわからなくなる。というわけで、結構な集中度を要求する。

    内容としては、「歩く」...続きを読む
  • ウォークス 歩くことの精神史
    歩くことの歴史をたどり、その意味、メタファー、文学作品の中に現れる場面と効果などを丁寧に考察しようとすれば、これくらいの枚数(490ページ)は必要になるだろう。

    なるほど『偏見と自負』でも、歩くことは大きな意味を持っている。
    また、歩行に関する慣用句やタイトルが多いことや、女性が街を自由に歩くこと...続きを読む
  • フェミニスト・シティ
    確かにね、と思うことが文章となり書いてあった。たしかに、安全なショッピングモール、女性が好きなのはそうか落ち着くからか。
    その他、気づかなかったことも発見があった。
    最後まで読みきれなかった...
  • フェミニスト・シティ
    難書だが、最初の3章あたりが1番面白かったな。研究者で子持ちの彼女が都市で感じた違和感をうまくエピソードとともに表現していて、気持ちがわかるわかる。確かに街はmale-dominant でつくられているわぁ、と納得した。研究者らしく、研究もいくつも紹介されていて、とても面白い一冊だった。最後の方は難...続きを読む