柿埜真吾のレビュー一覧
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社会主義で世の中が良くなる事は無い。単なる反動思想であって資本主義は自由と豊かさをもたらす。 それはデータを見ればわかるし、むかしのくらしは思っているような理想ではなく、かなり貧しいものであることを理解していない 脱成長コミュニティーに理想の未来はないPosted by ブクログ
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脱成長コミュニズム論者に痛烈な批判を与えている。これだけ言い切る論者をひさびさに出会った。現在世界では民主主義国家より独裁国家が数が多く、面積も広い、というのは、まだまだ変わっていける余地があることを示している。Posted by ブクログ
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池上彰氏や斎藤幸平氏などの人たちが、資本主義による悪影響を唱える本を著していて、そこで定義している「脱成長コミュニズム」は、環境保護や心の豊かさを名目に既に破綻しているマルクスの構想を礼賛しているが、それは大きな間違いだと本書は説いています。斎藤氏の著書である「人新生の「資本論」」主張されている内容...続きを読むPosted by ブクログ
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この本より前に読んだ「人新世の資本論」よりかなり面白かった。「人新世~」では読んでても「そうか?」と疑問に思うことが多かったんだけど、この本は読んでて「それな!」と思うことが多かった。
それだけではなくて、今の停滞を許している自分を見直すきっかけにもなりそう。文章も軽快で面白く、読んでいて退屈しなか...続きを読むPosted by ブクログ -
為政者は、古き良き封建制、社会主義に、本能的に世界を傾けようとする。富と力を極端に己に傾けるのにとても都合が良いからだろう。
戦後日本は一時的に為政者の力が弱まり、資本主義と民主主義の下で繁栄した。
しかし、次第に為政者の地位が固定化してくると、民衆を誘導しながら元に戻ろうとする。
オリンピック、...続きを読むPosted by ブクログ -
脱成長と環境保護に共産主義が加わった議論を元にした本がベストセラーになっているが、本書はその議論のナンセンスさを歴史とデータに基づいて分かりやすく説明する。
そもそも、共産主義の計画経済は自由な資本主義より効率が良い→高成長だという主張が出発点だったが、それは大嘘で、いつのまにやら脱成長に鞍替えし...続きを読む -
給付付き税額控除の勉強しようと思って買った本ですがほとんど言及されてませんでしたσ^_^;
ただフリードマンが日本ととても深く関わってたんやなあと思うと意外な発見でした。
残念なことに日本の経済学者に嫌われて日銀が取り入れなかったことで日本の景気回復がアベノミクスまで待たないといけなかったことが残念...続きを読むPosted by ブクログ -
かつて、フリードマンという的確に日本の経済危機に対して言及していたアメリカの偉大な経済学者がいたことを初めて知りました。本書は、そのフリードマンの生い立ちから、2006年に死去されるまでの活動を大まかに著した一冊です。著者は、本書が処女作となるリフレ派期待の新人です。本書によると、ニクソンショック、...続きを読むPosted by ブクログ
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脱成長コミュニズムは誤りだ、という論調をもとに書かれた本。とくに斎藤幸平氏の人新世の資本論に対するアンチテーゼとして書かれている。
私自身、斎藤幸平氏の書籍を読んで、脱成長コミュニズムに魅力を感じていたが、本書を読むことで脱成長コミュニズムのデメリットも感じるようになった。
公平を期すと、双方の議...続きを読むPosted by ブクログ -
今日経済的に豊かで、個人が文化的で健康的な日々をおくることができるのは自由経済資本主義による恩恵が非常に大きい。
一方で、社会主義(共産主義)的体制がそういった豊かな社会を形成することは不可能だということは、歴史を見ても現代の独裁国家を見ても明らかである。
なにも斎藤氏は社会主義を標榜している訳で...続きを読むPosted by ブクログ -
経済成長と多様性が社会を豊かにし自然にも効果的。19世紀〜20世紀の民主・資本主義VS社会・共産主義の結果分かって来たこと。
資本主義の利点が整理された。Posted by ブクログ -
本書を一言で表すなら「人新世の資本論」へのデータに基づく反論の書、ということになるだろう。よって「人新世〜」の主張に共感出来なかった方は読む価値があると思う。
一部「市場の力を過信」しているように感じる部分があるが、これは「資本主義を前提としたうえでの価値観の違い」と整理できる範囲だと考える。Posted by ブクログ -
『人新世〜』に対する、資本主義支持者からの反論のテイスト。個人的には資本主義による恩恵に対する説明に合理性があった。行き過ぎた資本主義の是正などは必要かと思うが、それを社会主義では解決できないと思う。
真っ向から対立する内容を書く事で資本主義の自由さを体現しているのかもしれない。Posted by ブクログ -
資本主義の観点から昨今人気の脱成長コミュニズムに対する批判の書。資本主義はプラスサムゲームであるのに対して、コミュニズムはゼロサムゲームであるということが全てのカギだろう。脱成長が目指す社会はパイの大きさが一定、もしくは減少していく社会であり、必然的にゼロサムゲームになる。その社会は限られたパイをど...続きを読むPosted by ブクログ
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明快かつ説得力のある共産主義・社会主義批判。共産主義・社会主義批判を中心とした第6章までの内容にまったく異議はないが、第7章で槍玉に上げられている斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読んでいないので、その批判が的を射たものかどうかは判断しようがない。ただ、引用箇所の内容から察するに批判対象本は相当酷...続きを読むPosted by ブクログ
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恒常所得仮説=消費は、現在の所得ではなく将来得られる所得に依存する。
教育バウチャーは、スウェーデンやオランダなどで導入されている。公立学校よりいい制度
負の所得税(=給付付き税額控除)。生活保護よりも差別感がない。
流動性の罠、はあり得るのか。
大恐慌時は、金融引き締めだったにもかかわらず名目利子...続きを読むPosted by ブクログ -
分かりやすいし知らなかったことをいろいろ知れたよい本なのだが、
インフレターゲット派の学者の方々と近しい人のようだが
インフレターゲットにはほとんど触れずアベノミクスは成功だのところは違うんじゃねーかと思うPosted by ブクログ -
第1章のフリードマンの生い立ちの部分は楽しく読めた。以降は経済学の専門分野の話に入っていったので、優しく書いてあるとはいえ、読みすすめるのは難しくはあった。日本経済の停滞を分析しているのだが、どうもなかなか理解が進まなかった。
近著の自由と成長の経済学のほうがわかりやすい。Posted by ブクログ -
斎藤幸平氏の「人新世の資本論」への反論本。
若干論点がずれているように思えるが
ズバリな箇所も多々ある。
「人新生の資本論」ではあくまで性善説に基づいた
新しい定義ではあるが、人類の歴史上、
とんでもない悪な統治者はたくさんいる。
そのあたりをがっちり解説。
夢物語ではなく、徹底したリアリズム。
し...続きを読むPosted by ブクログ -
『人新世の資本論』の資本主義側からの批判書として話題になっていたので、読んでみた。特定の著作に対しての批判は古典ならまだしも、現代の新書でこのような形で出版されるのは珍しいのではないだろうか。
同い年の学者による資本主義vsマルクス主義というバトルでかなり期待したところはあったが、『人新世の〜』に...続きを読むPosted by ブクログ