自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠

自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠

880円 (税込)

4pt

「人新世」(人類の経済活動が地球を破壊する時代)というウソがまことしやかに唱えられている。彼らは「脱成長」を唱え、「環境危機の時代を克服するには、資本主義による経済成長を諦めるべきだ」という。この一見、倫理的に思える脱成長論は、じつは社会主義・共産主義の復活を目論むレトリック、仮面である。経済成長を止めて全体のパイを減らし、弱者をよりいっそう貧しくさせる「罠」なのだ。資本主義よりも共産主義のほうが環境破壊を生むことは、かつてのソ連や現代の中国を見れば明らかだろう。また、気象関連災害による死者は経済成長とともに大幅に減少してきた。「人類はかつて自然と調和した素晴らしい生活を送っていたのに、資本主義と経済成長のせいで自然に復讐されている」という物語は、事実に反する。社会主義の大失敗と資本主義が人類を救ってきた歴史、自由な生活と経済成長がコロナ禍と貧困・格差、地球環境問題を解決できることを示した一冊。

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自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    社会主義で世の中が良くなる事は無い。単なる反動思想であって資本主義は自由と豊かさをもたらす。 それはデータを見ればわかるし、むかしのくらしは思っているような理想ではなく、かなり貧しいものであることを理解していない 脱成長コミュニティーに理想の未来はない

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    2023年02月28日

    Posted by ブクログ

    脱成長コミュニズム論者に痛烈な批判を与えている。これだけ言い切る論者をひさびさに出会った。現在世界では民主主義国家より独裁国家が数が多く、面積も広い、というのは、まだまだ変わっていける余地があることを示している。

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    2023年02月01日

    Posted by ブクログ

    池上彰氏や斎藤幸平氏などの人たちが、資本主義による悪影響を唱える本を著していて、そこで定義している「脱成長コミュニズム」は、環境保護や心の豊かさを名目に既に破綻しているマルクスの構想を礼賛しているが、それは大きな間違いだと本書は説いています。斎藤氏の著書である「人新生の「資本論」」主張されている内容

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    2022年11月03日

    Posted by ブクログ

    この本より前に読んだ「人新世の資本論」よりかなり面白かった。「人新世~」では読んでても「そうか?」と疑問に思うことが多かったんだけど、この本は読んでて「それな!」と思うことが多かった。
    それだけではなくて、今の停滞を許している自分を見直すきっかけにもなりそう。文章も軽快で面白く、読んでいて退屈しなか

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    2022年04月22日

    Posted by ブクログ

    為政者は、古き良き封建制、社会主義に、本能的に世界を傾けようとする。富と力を極端に己に傾けるのにとても都合が良いからだろう。

    戦後日本は一時的に為政者の力が弱まり、資本主義と民主主義の下で繁栄した。
    しかし、次第に為政者の地位が固定化してくると、民衆を誘導しながら元に戻ろうとする。
    オリンピック、

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    2022年02月08日

    Posted by ブクログ

    脱成長コミュニズムは誤りだ、という論調をもとに書かれた本。とくに斎藤幸平氏の人新世の資本論に対するアンチテーゼとして書かれている。

    私自身、斎藤幸平氏の書籍を読んで、脱成長コミュニズムに魅力を感じていたが、本書を読むことで脱成長コミュニズムのデメリットも感じるようになった。
    公平を期すと、双方の議

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    2023年09月01日

    Posted by ブクログ

    今日経済的に豊かで、個人が文化的で健康的な日々をおくることができるのは自由経済資本主義による恩恵が非常に大きい。
    一方で、社会主義(共産主義)的体制がそういった豊かな社会を形成することは不可能だということは、歴史を見ても現代の独裁国家を見ても明らかである。

    なにも斎藤氏は社会主義を標榜している訳で

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    2023年04月22日

    Posted by ブクログ

    経済成長と多様性が社会を豊かにし自然にも効果的。19世紀〜20世紀の民主・資本主義VS社会・共産主義の結果分かって来たこと。
    資本主義の利点が整理された。

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    2022年06月14日

    Posted by ブクログ

    本書を一言で表すなら「人新世の資本論」へのデータに基づく反論の書、ということになるだろう。よって「人新世〜」の主張に共感出来なかった方は読む価値があると思う。
    一部「市場の力を過信」しているように感じる部分があるが、これは「資本主義を前提としたうえでの価値観の違い」と整理できる範囲だと考える。

    0
    2022年05月22日

    Posted by ブクログ

    『人新世〜』に対する、資本主義支持者からの反論のテイスト。個人的には資本主義による恩恵に対する説明に合理性があった。行き過ぎた資本主義の是正などは必要かと思うが、それを社会主義では解決できないと思う。
    真っ向から対立する内容を書く事で資本主義の自由さを体現しているのかもしれない。

    0
    2022年02月21日

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