森口佑介のレビュー一覧

  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割
    非認知能力とは、目標を達成する力、他人と付き合う力、感情を調整する力の3つであるとし、それを身につけるためにどのようにするか、10代にわかりやすく示している。
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
     中盤は専門用語が多く読みにくかったが、各章の最後にまとめがあり、さらに第9章でも全体の要約が挿入されていたのでわかりやすかった。巷で非認知能力が大事と持て囃されているが、実態は曖昧で人によって解釈が異なること。「未来に向かう」子どもより「今を生きる」子どもは貧困家庭に多く、他者との信頼関係が築けて...続きを読む
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
    「未来に向かう」こども、「今を生きる」こども、もちろん未来に向かう子供の方が望ましいのだろうが、毎日を生き抜くことで必死な子供は、今を生きるしか、ない。この格差を埋めるのは、最終的には、やはり、育つ環境を整えてあげるしかない。その環境をつくるのは、その子供が生まれる前から、養育者となる人間が、どう生...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    自分をコントロールする力、実行機能についてわかりやすく書かれていて非常に面白かった。ネグレクトの悪影響については読んでいて暗い気持ちになった

    1 実行機能とは?
    2 自分をコントロールすることの重要性
    3 実行機能の育ち方
    4 自分をコントロールする仕組み
    5 岐路となる青年期
    6 実行機能の育て...続きを読む
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
    発達格差の起こる要因を色々な研究を元に論じた本。

    子どもへの直接支援(非認知能力を鍛える、等最近流行ってるもの)だけでなく環境を整える(家庭の安定、親の関わり方)という点は当たり前だけど難しいことだな。

    教育書を読む親は、関心が高い親だ。関心の低い親、そしてその子どもを救うのは難しい。

    なるほ...続きを読む
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
    キャッチーなタイトルと裏腹に、これまでの森口先生の関わってきたプロジェクト,研究を集中的にまとめた本であった。
    特にマシュマロテストや「非認知能力」と言った一世を風靡したワードをもとに、切り込みを入れていくスタイルは先生っぽさを感じた。
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    今話題の非認知能力の概要についてよく分かる本です。
    科学的なエビデンスをしっかりと示しながらも、それら全てを鵜呑みにしないよう、読者に呼びかけているのが素敵。

    さて、非認知スキル
    •思考の実行機能
    •感情の実行機能
    の2つに大きく分けることができます。

    特に思考の実行機能ら学力との相関性もあるこ...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    ・実行機能とは、目標達成のために感情や思考を制御する能力
     ー感情の実行機能…欲求の制御
     ー思考の実行機能…思考の切り替え
    ・思考の実行機能は、トレーニングで向上させやすい
    ・就学前の幼児に対して実行機能を向上させることは、その後の人生を豊かにする
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
    根拠の乏しい議論になりがちな子供の発育に関する本の中で、かなりフェアな語りをしてくださっていると感じます。
    教育や発達に関する研究はデザインやデータ、設定など素人目に見ても難しそうと感じますが、この中で紹介されているような一歩一歩がどこかで実を結ぶのだと信じて止みません。
    未来志向、現在志向の子供に...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    本書で繰り返し説かれる「実行能力」。これはコヴィーさんの「7つの習慣」の「第1の習慣」で登場する「主体性」と言い換えて差し支えないだろう。ダニエル・カーネマンさんに言わせると「システム2」とも言える。つまり認知バイアスに囚われず、理性的な態度を維持させるということだ。これは自己啓発系の核心と言って良...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    自分のだらしなさはどこからきているのか、それをコントロールするにはどうしたら良いのかが気になって手に取ってみました。
    大人の実行機能はなかなか上げられないのですね、、。
    でも、自分の親が子供の時にしてくれていたことの意味は考えさせられました。
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    ・実行機能は自制心と似た概念で、目標達成のために誘惑を跳ね除ける力
    ・目標達成に主眼を置いている点において、自制心とは異なる
    ・実行機能の重要性を裏付ける研究:ダニーデンの長期縦断研究
    ・実行機能が低いと、健康面・経済面・家庭面で起こす可能性が低くなる
    ・半年後の学力に影響を与えるのは、IQよりも実...続きを読む
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
    ■メモ:
    ・貧困が子供の発達に影響を及ぼす。
    理由1:ストレスの影響。貧困家庭で生まれた子は生後半年で慢性的なストレスを感じがち。ストレスは前頭前野の働きを鈍くする可能性がある。
    理由2:親子のやり取りの少なさ。親子の会話や交流の少なさが、前頭前野を未発達にさせてしまう。

    ・子どもは無力で無能な存...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    ADHDグレーゾーンの可能性のある子どもに対し、感情や衝動のコントロール方法をどう教育すれば良いか悩んでいた中手に取った1冊。

    感情・思考の実行機能の重要性を痛感した。

    感情や気持ちを切り替えるのはそう簡単なことではないが、小さな頃からその能力を鍛えることができれば、(特に発達に課題のある人にと...続きを読む
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か
    発達格差の実態から今教育界で話題の非認知能力について改めて整理し、その中でも子どもたちの未来とかかわると考えられている実行機能と向社会的行動の発達過程について豊富なエビデンスを元にまとめられています。

    発達格差を是正するためにはやはり親と子の関係はやはり大きい。

    教師の立場として何ができるかを考...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    p84
    ・ヒトは突発的に起こったことに対して、思考の実行機能を発揮することは難しい。しかし、あらかじめ準備していたら、思考の実行機能を使うことができる。
    →「準備」とこれから起こる「予測する力、想像力」が大切
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    自分をコントロールする力を非認知スキルや社会情緒的スキル、実行機能と呼ぶ。主に子どもの実行機能の発達について書かれている。
    特にヒトにおいて発達している実行機能だが、これが高い人ほど社会的な成功や健康を手にしやすい。日本ではまだ実行機能への一般的な関心は低いが、世界ではマシュマロテストだけでなく様々...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    知能指数(IQ: Intelligence Quotient)と実行機能(EF: Executive Function)の比較で、実行機能はその人の経済力や健康状態を将来的に左右する重要な指標であることを丁寧に説明した好著だ.実行機能はIQに比べてあまり知られていない.IQは人生の中で変化しないが、...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    IQより大事かもしれない非認知スキル。

    人生の成功を左右すると言われたら、つい気になってしまう。ここで語られているのは実行機能という自分をコントロールする力。従来のいわゆる頭の良さを示すIQなど認知的スキルに対して、将来の目標のために誘惑や困難に立ち向かい、打ち勝つ力を非認知スキルの実行機能として...続きを読む
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学
    2020.5 記。

    日経書評欄に載っていたのでミーハーに読み始めた。

    ざっくり、「ガマンする力」と「やり抜く力」(グリッド?)は表裏一体で、それらを総称して「実行機能」と心理学領域では呼んでいるらしい。
    実行機能=「目標に向かって自分をコントロールする能力」。

    面白く読んだのだが、読む前に想像...続きを読む