ソン・ウォンピョンのレビュー一覧
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ユンジェは確かに感情を持たないけれど、決して冷たい人ではない。
荒れた母親の頬と手の甲にそっとローションを塗ってあげる慈しみを持っているから。
それにしても、ゴニのまっすぐな不器用さが苦しくて愛おしい。Posted by ブクログ -
紹介されている本はみんな外れのない、読んでよかったと思えるSNSの方が「誰が読んでも間違いなく面白いおすすめ小説100選」で紹介していた本。
感情のない主人公の物語は気づけば手が止まらず、1日で読みきってしまいました。不思議な読後感とあたたかさの残る本でした。
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非常に良かった。
「正確な文章を書きたいんです。辞書的な意味ではなく、あくまでも主観的な正確性という意味での。独創的でありながらぴたりと合うような。」
『アリアドネの庭園』は未来の日本を見ているようで怖かった。Posted by ブクログ -
かかえた過去
すれ違い
プライド
素直になれない
そんな20代30代4人の男女の恋の物語。
とてももどかしくなるけれど、4人の思いや心情が順番につづられ、それぞれの思いに共感してしまう。
ソン・ウォンピョンさんの透明感のあるすっきりした文章がとても素敵で、好きです。Posted by ブクログ -
ソン・ウォンピョンさん3冊目。
初稿の時点では「普通の人」というタイトルだったそう。
主人公ジへと自分が重なる部分が多かった。
だからこそギュオクがジへをかわいくて素直で好きだと言った時、嬉しかった。救われたような気持ちになった。
「アーモンド」も素晴らしかったけど、私はこっちの方が好き。Posted by ブクログ -
「アーモンド」に続く第二作。ようやく読む。
生きづらい世の中の、泳ぎ方。
変わることを押し付ける世の中で、簡単に変われないけどそれなりの生き方はある、と言ってもらっているような。それも人生だし楽しいかはわかんないけどなんとかなる、というか。
いい話。こんな物語を描いてみたい。Posted by ブクログ