山際素男のレビュー一覧
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最初『不可触民と現代インド』読んでよく分からなくて挫折したんだけど、『アンベードカルの生涯』⇒『マハーバーラタ』読んだら分かるようになった。日本史YouTuberもこの本勧めてたし、この本は現代インドの明るい部分と暗い部分が均等に書かれてて良いと思った。
山際素男
1929年三重県生まれ...続きを読むPosted by ブクログ -
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多分この本が無かったらマハーバーラタ読もうってならなかったからよかった。今のインド映画って多分マハーバーラタの焼き直しだろうなと思う。これ読むとインド世界追体験出来て楽しい。
『マハーバーラタ』は、サンスクリット原典で全18巻、10万詩節、1200章、20万行を超える世界最大の叙事詩である...続きを読むPosted by ブクログ -
不可触民という言葉はよく聞くし、理解しているつもりであったが、知らないことが多すぎた。(メディアで紹介されていることだけで知ったつもりになるのは危険だと再認識した)
ヒンドゥー教がカースト制度を生み出していること等初めて知ることが多く、不可触民であればひき逃げをしても許されることに納得ができなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
まずは読み終わった達成感!
アンベートカル博士の存在も知らなかったし、秀嶺さんももちろん存じ上げなかった。竜樹に導かれてインドで仏教復興の為命を懸ける生き様。机上空論だけでなく行動で事を成すその想いの強さ。聖人君主かと思いきや色恋に心乱れる己に恥じて自暴自棄。劇的な人なんだろうなぁ。
カースト制の...続きを読むPosted by ブクログ -
ダライ・ラマと筆者のインタビューである1章を飛ばして、亡命中のチベット人のインタビューから読んだ。
中国のチベットに対する所業は断じて許されるものではなく、どの口で南京虐殺(かなり誇張)など言えたものかと。でも、チベットへの圧力を許そうもんなら、ウイグルや他の圧政に苦しんでいる民族の爆発も誘発するの...続きを読むPosted by ブクログ -
インドで仏教を広める佐々井 秀嶺の伝記
さまざまな経緯からインドに来て修行した後、日本に帰国しょうとする前夜に
「我は龍樹なり。汝速やかに南天竜宮へ行け。汝の法城は我が法城。我が法城は汝が法城なり。南天鉄塔もまたそこに在り。」と白髪白髯の老人が現れ、佐々井上人に告げていったという。
横紙やぶりとい...続きを読むPosted by ブクログ -
今の騒がれているインドとは似ても似つかぬ
その物語の深さ。
神々は彼らのことをどう見ているのでしょうかね。
きっと苦々しい顔で見ていることでしょう。
異国の物語なので
違和感ありありかな、と思ったら
そうでもなく、結構人が生きるうえでの
心理をついているのです。
それに世の中の末という代物も
描...続きを読むPosted by ブクログ -
不可触民として生まれ、インドの初代法務大臣として憲法を作成して、不可触民制を廃止した人の伝記です。頭脳明晰で舌鋒鋭い行動派、不屈の心を持った巨人でした。このような人物が出てくるインドってすごい。
アンベードカルのように、物事の細かな差異を認識できて、本質を明晰な言葉で表現できるようになりたいものです...続きを読むPosted by ブクログ -
いままでのインドのいろんなイメージを壊された。
インドの侵略者であるアーリア人が自分たちの地位を確固とするためだけに作られたヒンズー教、そしてカースト制度。
インドの人々がこんなに辛い生活を送っているなんてショックだった。
マハトマガンジーにしてみても、わたしはてっきりインドのヒーローだ...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
「もし私が、私がそこに生れ育った階級が呻吟する、忌わしい奴隷制と非人間的不正をやっつけることができなかったら、頭に弾丸をぶちこんで死んでみせる」この国、いや外国においてすら、アンベードカルほど波瀾に富み、刺激的でロマンチックな人間は稀であろう。
牛糞にまみれた不可触民の子として生れ、不...続きを読むPosted by ブクログ -
インド仏教徒を率いて地位向上のために戦う佐々井秀嶺師の伝記です。仏教そのものに詳しいとは言えないのでもうちょっと色々調べたい。それにしてもとんでもない人ですね・・・・破天荒と言っていい。これ革命家だよなあ。宗教者としての側面が良くわからないんですよ・・・・・。でも昔から宗教=世直しでもありますね。仏...続きを読むPosted by ブクログ
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インドの仏教指導者・の半生を描いたこの本、読み始めてたちまち夢中になった。佐々井秀嶺については、山際素男の『不可触民の道―インド民衆のなかへ (知恵の森文庫』などに紹介されているのを呼んで、強い関心をもった。同じ著者に『破天』があるのは知っていたが、絶版となっており、なかなか手に入らなかった。それが...続きを読むPosted by ブクログ
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著者が冒頭で語るインドでの体験――同乗する自動車のひき逃げ事件は、著者の衝撃的な「原体験」であり、それ以来、インド不可触民をはじめ最底辺民衆に関心を持つようになったという。
この本からこれまで知らなかった多くの事実を学んだ。インドのカースト制度は有名だが、では現代インドでカーストが現実にどのように...続きを読むPosted by ブクログ -
インド思想史などを読んでいたのでは、絶対に分からない、これほどに圧倒的な差別の現実を今まで知らなかったという驚き。これほどに情報が発信され受信される世界においても、抑圧される人々が発信の手段すら満足にもたなければ、2億の人々の驚くべき現実がかんたんに遮蔽されてしまうという事実への驚き。ひとつの制度の...続きを読むPosted by ブクログ
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同著者の『不可触民・もうひとつのインド』は、著者が1977年にインドを再訪したときの見聞をもとに、最初は1981年に三一書房から出版されている。本書は、著者が1980年から81年にインドを訪れたときの体験を元にしている。前著にもまして凄まじい不可触民差別に接して唖然としてしまう。
インドにおけるカ...続きを読むPosted by ブクログ -
インドにはヒンズー教、イスラム教のほか、様々な宗教が混在している国であり、人々は今もってカースト制の中で暮らしている。カーストに組み込まれいない不可蝕民も存在する。
不可蝕民解放の父としてインド憲法制定の時に法務大臣だったアンベードカルは、その死の直前に仏教に帰依した。インドはブッダ生誕の国であるが...続きを読むPosted by ブクログ -
世界ふしぎ発見に出てはったのが初見だったバンテージ佐々井さん。その後Youtubeなどで見る機会も多くて気になってました。
すごい濃い人で日本の枠に収まらず(本人は苦悩の末)インドへ。ものすごい文書量だけどどこを取っても面白かった。こんなパワーのある人がいるんだ。
日本の荒んだ世界にも仏教は光を照ら...続きを読むPosted by ブクログ -
正直、インドほどよく判らない国はそうそう無い。学生時代は世界史を専攻していたので、インド史は覚えづらい人命やら王朝がわんさか出てきて苦労したのをよく覚えている。漠然と記憶しているインドとはヒンドゥー教の国である事、それによるカースト制度が存在する事、長らくイギリスの植民地支配下にあり東インド会社を中...続きを読むPosted by ブクログ
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不可植民の出身。カーストの外。触れてはいけないもの、近寄ってはいけないもの、視てはいけないもの。職業は便所掃除、ゴミ集め、靴職人、獣の皮剥ぎ、皮なめし、竹・ラタン(籐)細工、草刈り。夏の激しい渇き、労働後の渇きを癒すため、腐った溜まり水や汚水をすくって飲む。
国家社会主義を目指したい。基幹産業は国...続きを読むPosted by ブクログ -
この本が出版されたのが2003年。
16年とちょっと経った今、SDGsという国際目標が広まる中でインドはどう変わったのか読み終えた今は気になってます。Posted by ブクログ