山際素男のレビュー一覧
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初版2000年という古い本ですが、現在のインドはその頃とどれだけ変わっているのだろう?特に農村に色濃く残る不可触民差別。きっとそれほどの改善はないのだろう。何千年と続くカースト制度、ヒンドゥーの闇。Posted by ブクログ
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「マハーバーラタ」は、古代インドに伝わる20万行を超える世界最大の叙事詩であるそうだ。
「10年ほど前、インドで2年にわたりテレビで「マハーバーラタ」が放映されたが、毎日曜日の昼、この映像が放映されている間には街から人影が失せた」という。
第1話の「猫と鼠の話」に引き込まれて買った。
しかし、...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は14年前が初版ですが、現在のインドは一体どう変わったんだろう?当時から奇跡みたいに全てが変わっていて欲しいと心から思いました。現在の不可触民について知りたく渇望しています。Posted by ブクログ
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インドにカーストが生まれた理由と、カースト制度の現在を聞き語りで取材している。
聞き語り方式なので、いつ誰がどこで話したのか以外にも、個々人のフィルターがかかっているので、実際の所どこまで正しいのかわからない。
が、客観的なデータ自体が存在しない以上は、このような書き方になるのはしょうがないだろ...続きを読むPosted by ブクログ -
いかに中国からの凄惨な侵略を受けているか、
非常に詳しく、語られている。
テレビや新聞には載らない生の声。
非常に興味深く読むことができた。
また、中国からの協力な圧力にもかかわらず
非暴力、平和主義をつらぬくダライ・ラマの談話もよかった。
仏教の、魂、カルマ、空などの考え方は、 ...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
チベット仏教の中核思想の具現者、象徴的存在であるダライ・ラマ十四世との五日間にわたる単独インタビュー、“被占領国”チベット本国の赤裸々な現実の証言者として尼僧、少年少女たちの苦難の道程を中心に、中国からの解放と、その向こうに見据えられた「自由チベット」の貌を読む。
歴史の闇に葬られてき...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
『マハーバーラタ』は、サンスクリット原典で全十八巻、十万詩節、一千二百章、二十万行を超える世界最大の叙事詩である。
これはギリシャの二代神話『イーリアス』『オデュッセイア』を合わせたものの約八倍、聖書の約三倍半の長さに相当する。
現在の形が成立したのは紀元四〇〇年頃と推定される。物語は...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
佐々井秀嶺―約四〇年間、一度も日本に帰国せず、灼熱の大地・インドで不可触民解放と仏教振興運動に命を捧げる僧侶がいる。
今日、佐々井は全インドにちらばる仏教徒のみならず、その名を全インドに広く知られ、“不可触民解放の父・アンベードカル”の遺志を継ぐ大指導者として、ラジヴ・ガンディー以後、...続きを読むPosted by ブクログ -
ある女盗賊の本を読む前にこちらから
著者の乗った車が不可触民をひく。(逃げたので生死不明)彼らが非人間として扱われている印象的なくだりからはじまる
アウトカーストな彼らをハリジャン(神の子)とよび、カーストの最下層に組み込もうとする・聖人?ガンジーはブラーミン出身。
争いは否定しても差別はな...続きを読むPosted by ブクログ -
インドのカースト制度がどのようなもので、どう変わりつつあるのか、というお話。
全体が著者の経験や、著者がインタビューした、カースト制度に対抗している人達の語りなので、大変読みやすいのも嬉しいです。Posted by ブクログ -
北京オリンピックが白熱していた頃、「FREETIBET」と言う言葉を良く耳にした。
こんなに重く、チベット人の思いが詰まっている言葉とは知らなかった。
チベットの様な国が世界にはまだまだあると思うと、悔しいね、ほんとに。Posted by ブクログ -
ダライラマ14世、亡命した尼僧、幼い少年…
メディアが放送しない生の声がここにはある。
中国による同化政策によって祈ることも許されなくなったチベットの国民の現状がリアルに記されている。Posted by ブクログ -
地球の歩き方インドは、ほかの国に比べて犯罪対策のページが圧倒的に多い。怖いとこなんだろうなあ、と思いはしたが、そんなの比じゃなくて、インドの暴力はほとんどインドの民衆に向けられており、こんな世界が広がっていたということに衝撃を受けた。
家畜以下の扱いを受けてたカーストの出でも、きちんとした教育を受け...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は、チベット問題となっているが歴史的な背景から現状を把握、そして解決策と
いった流れでは決してない。著者(ジャーナリスト)が行ったインタビューによる、
著者自身の視点による「チベット」だろう。
内容は、まずダライ・ラマ14世との対話に始まり、ここでは仏教とは慈愛であり、
かつダライ・ラマ14世...続きを読むPosted by ブクログ -
ダライ・ラマ14世への単独インタビュー、尼僧、少年少女たちの苦難の道程を中心に、中国からの解放と、その向こうに見据えられた「自由チベット」の貌を読む。歴史の闇に葬られてきた「チベット問題」の流れを知る記録。〔「チベットのこころ」(三一書房 1994年刊)の改題改訂〕Posted by ブクログ
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本当に恐ろしい話だ。人間が別の人間を、「お前は人間ではない」と決めつけるなんて。今だに、数十人の人間が一度に、さしたる理由もなく、生きたまま手足を切断され、灯油をかけられ、焚火にくべられ虐殺される。それを、村の人々がショーのように見物している。そんなことが公然と行われ、社会的にも黙認されている。昨今...続きを読むPosted by ブクログ