藪下史郎のレビュー一覧

  • 移民の経済学
    改正入管法が成立し、外国人労働者が増えることが予想されるが、移民の国と言われるアメリカでその影響について経済学的な視点から分析した書。結論から言えば、意外にも影響はあまりないというもの。日本についてそのまま当てはまるとは限らないが、予断を排して、冷静に判断するための予備知識には最適な書でないかと思う...続きを読む
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会
    スティグリッツは日本人にとって親和性が高い感じ。まあ読んでみると当たり前なのかもしれないが。いずれにせよ、知的興奮の多い本。
  • 教養としてのマクロ経済学
    この一冊により、自分にとってとても有益な情報を手に入れることができました。以前から疑問に思っていた、デフレ下では借金を返しにくくなる理由が、計算式を以て理解できたことは大きいです。また、今の自分の経済学に関する語彙では、理解できない箇所もあったので、また別の啓蒙書でフォローしていきたいと思います。
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    本書はスティグリッツの弟子でもあり、スティグリッツの教科書の翻訳などを手掛けている著者が非対称情報の経済学について解説・論じた本である。

    情報の非対称性(非対称情報)とは、売り手と買い手(売り手同士、買い手同士)の間で情報量に差があることをいう(p.81)。本書は主に3つの構成となっている。

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  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会
    経済を発展させるのはイノベーション。
    イノベーションを起こす土壌はラーニングによる知識のインプット。
    知識へのアクセスを向上させる社会の形成が必要。

    ラーニングの重要性、ラーニングを促進する環境、ラーニング・ソサイエティの形成に必要な政策について。

    政策部分について、他国との関係において、市場の...続きを読む
  • スティグリッツの経済学 「見えざる手」など存在しない
    非対称情報下での市場に関する研究でノーベル賞。

    部分均衡分析=ひとつの市場に注目する
    すべての市場の相互依存関係=一般均衡分析

    限界費用曲線の右肩下がりは今は違うのでは?

    市場均衡はパレード効率を実現する=厚生経済学の第一基本命題=新古典派経済学の根拠
    資源配分は競争市場に任せることで、効率的...続きを読む
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    [ 内容 ]
    二〇〇一年「非対称情報下の市場経済」という経済分析の発展に対する貢献で、三人のアメリカの経済学者にノーベル経済学賞が与えられた。
    その一人のジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大学教授(クリントン政権下の経済諮問委員会委員長、世界銀行の上級副総裁・チーフエコノミストを歴任)の直弟子・藪...続きを読む
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    簡単で物凄くわかりやすく書かれているのはいいんだけど、タイトルに「入門」とか一言入ってたらもっと良かったし星5だったと思う。
    伝統的な新古典派ミクロ経済学の限界を提示して、スティグリッツと非対称情報の経済学の略歴、そして非対称情報の経済学の解説って感じ。
    確かに今習ってるミクロ経済学の理論では現実を...続きを読む
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    この本を読むと,何故世界は不合理かということがよく分かってくる.それを自分の人生にどのように活かすか?ということを考えるようになる.
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    ノーベル賞経済学者スティグリッツの弟子筋の方による、「情報の非対称」についてやさしく解説した本。ミクロ経済の知識がなくても読めるように、最初に需要・供給曲線の説明があるなど丁寧。
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    経済学という堅苦しいイメージを持って読むと読みやすさに驚くはず。シンプルにかつ重点は丁寧に新経済学理論を教えてくれるこの本。偏見を持たずに読めば、大体は理解できると思う。情報によってより左右されやすくなってる現代社会において、古典派経済学理論やケインズ経済学は時代遅れだと言っている。情報がいかに大事...続きを読む
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    モノの価格は需要と供給の関係で決まると経済学は言う。でも実際に値段が決まる過程ってホントにそれだけかなあと疑問に感じる人は多いはず。本書は売り手と買い手の情報格差からそういう疑問に答えてくれる。経済学は初めてという人にも分かりやすく、入門書にもなる。
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    スティグリッツ経済学を読んだ方が良いとわかった
    ミクロ経済学・マクロ経済学の入門書としてはやや教科書チックな表現が多く、あとがきに書かれているようなことが再現できていたかは怪しい…
  • マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体
    副題の「エージェンシー理論の光と影」に惹かれて購入したものの、良い意味でも悪い意味でも裏切られた。

    【本書の概要】
    本書は、アメリカ経済の「組織化」の変遷を、主に3人の思想家(学者・事業家)の人生とともに読み解くノンフィクション。
    1人目は、「所有と経営の分離」のバーリ。この時代は、大企業が力を持...続きを読む
  • 移民の経済学
    この本は、一人の人が書いているのかと思ったら、結構いろいろな論者が各章を書いていて、賛否いろいろ混ざっている感じ。でも、基本的に皆移民の受け入れにはポジティブで、その論拠として、主に経済効果の大きさ、財政への影響が小さいと思われること(+でも-でも。)を挙げる。一部、同化のあり方も分析しており、最近...続きを読む
  • 移民の経済学
    現在移民は世界の総人口の3%にすぎない。移民の開放で50~150兆ドルの利益がある。
    生産要素の自由移動で比較優位の原理が活かされる。
    移民で、流出国も人的投資の促進がある。所得の還流がある。
    移民による賃金と雇用の減少効果は一時的。
    移民の労働は補完的。部分均衡モデルでは、移民によって賃金と雇用が...続きを読む
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    考え方自体は学べましたが、本の内容としては

    正直あまり面白くもありませんでした。

    学者肌の人たちが書く本は、

    面白く読める本とそうでない本がはっきり別れます。

    本人の知識をひけらかしたいかのような本というのは

    読んだあとにがっかりしてしまいますね。
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    非対称な情報により、新古典派経済学では説明が難しい事象を分かりやすく解き明かしてくれた。非対称な情報は、医療が代表的ではあるが、ありふれた状態であることがよくわかった。例えば、自動車保険。保険会社から見ると加入者は安全なドライバーか危険なドライバーか、見分けはつかない(ゴールド免許等で類推はできるか...続きを読む
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
    情報を持つ/持たないの影響に興味があって読む。ただその先の話だった。そもそも完全情報はない、と。平易に書いて頂いたが、需給曲線を肌身で使いこなせない僕には、少し難かった。
  • 非対称情報の経済学~スティグリッツと新しい経済学~
     情報の非対称性に興味があり手に取る。

     非対称情報の経済を、ギャンブルや保険、更には政治の例を用いて説明している。
     入門書だから、簡単な事例に留まるも、
     個人的には、も少し突っ込んだ話を期待したなぁ。

     ま、基礎が分かったら、自分で考察して下さいってことかな?

     新古典派経済に飽きてしま...続きを読む