メアリー・ガーゲンのレビュー一覧

  • 現実はいつも対話から生まれる
    しきりと出てくるのは、この世に絶対的なことなどないが、それぞれの文化の中では真実であると言うこと。
    正直この考え方にはとてもしっくりきている。人それぞれが異なる思想を持っていて、異なる動機で異なる行動をする。それを受け入れられないとか、間違っているとかって言うのは簡単だけど、それってつまらないよなっ...続きを読む
  • 現実はいつも対話から生まれる
    「善」と「悪」、「正義」などの概念は、その人が所属するコミュニティにおいてのみ当てはまる、人為的に作られたもの。当てはまらない人を排他的に扱ったり、自分の正義を他のコミュニティにも押し付けようとするところから、軋轢が生じる。また、自分自身が他のコミュニティに触れることで、自分を今まで苦しめていた束縛...続きを読む
  • 現実はいつも対話から生まれる
    現実と思っていることは全て社会的に構成されたものであるとする社会構成主義。こうした考えを持つことで、ファシリテーションやコーディネートの姿勢が大きく変わりそう。ただ、個人に属する思想から抜け出すことは、無意識も含めてハードルが高く、協働の道のりは厳しそう
  • 現実はいつも対話から生まれる
    ガーゲンによる社会構成主義入門。

    何言っているのだかわからないものが多い社会構成主義、というか、分かりにくくなくては社会構成主義とはいえないくらいの勢いの本が多いのであるが、これはかなり分かりすいと思う。

    ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」もかなり分かりやすいと思ったんだけど、これは思想書なれ...続きを読む
  • 現実はいつも対話から生まれる
    〇社会構成主義とは
    私達が「現実だ」と思っていることは全て「社会的に構成されたもの」
    意味は関係性の中でつくりだされる
    ➡️多元主義の下、対話で世の中の問題も再構成できるのでは

    私ももとからこの社会構成主義で世界をみています
    そして対話やコミュニケーションを通じて、より多くの人が社会を創る主体にな...続きを読む
  • 現実はいつも対話から生まれる
    2021.40

    ・根深い個人主義の伝統を再構築するのは対話
    ・対話をとおして関係的な自己だと気づく。
    ・社会を私たちが作っている
  • 現実はいつも対話から生まれる
     
    社会心理学に社会構成主義social constructionismを浸透させたのが本書の著者の一人ケネス・ガーゲンです。

    社会構成主義は色々な思想的伝統の流れが入り込んでいるので,なかなかに掴みどころが難しい立場です。社会構築主義といった社会構成主義と似たような立場もあることで(※),ますま...続きを読む
  • 現実はいつも対話から生まれる
    社会構成主義を唱えるガーゲン氏らの初学者向け解説書。どのようにして自分たちのリアリティが「ことば」「対話」から生まれているのかを考える本。
  • 現実はいつも対話から生まれる
     サッと読めたが、社会構成主義の良さがよく分かる。道徳的相対主義への応答などは読みごたえがあった。やはり読んで思うのは、社会構成主義は論文を量産しようという発想で行われるものではないということだ。
     生き方=研究スタイルとなり、反権力としての姿勢に徹する。そんな感じが読んでいてした。
  • 現実はいつも対話から生まれる
    昨今のアクティブラーニングの流れを理解するために、基本的な考えとなる社会構成主義を理解するにはうってつけの本であると考える。