井出明のレビュー一覧

  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    フライドチキンは黒人奴隷の栄養食、サイパンの製糖工場のため韓国人街ができているなど、観光というよりダーク産業発展の歴史とでもいうべき良書。
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    「世界遺産」と聞きますと、日本人にとっては
    世界に認められた観光資源、と考えてしまうの
    が一般的と思います。

    そして原爆ドームなどは、悲しい歴史ではあり
    ますが、人類が後世に伝えるべき「負」の遺産
    とも考えられます。

    しかし「負の遺産」という言葉や概念は日本人
    だけが持っていて、当のユネスコもそ...続きを読む
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    ハワイ行ったらパールハーバー、沖縄行ったらひめゆりの塔、一度は行くべきと思いながらも未だに行けず。逆に修学旅行で連れて行かれた?広島は、大人になってから再訪すると新たな発見があったり。ネット社会、情報化社会になっても実際、訪れて感じる、これが大事。
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    ダークツーリズムという言葉はなんとなく知っていたけど、こんなに研究されてる方がいたなんて。大学時代に知りたかったーと思うけど、もしかするとその頃はまだメジャーではない分野だったのかもしれません。

    沖縄とかグアムとかハワイとかを旅行して、「リゾート」「観光地」としてのそこを享受しようとしても、なんだ...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    よく人が集まったり(観光だったり)または実際、今現在も普通にそこに住んでいる場所
    明るい観光地(と言っていいのか)の裏側の負の部分。
    あぁこういうのが正にダークツーリズムなんだなと思った
    自分が実際行ったことのある場所だったり観光地だったり、一見すれば分からないマイナスイメージだったり
    そこにある悲...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    「ダークツーリズム」とは何かという解説から筆者の実際に体験した旅の様子まで掲載されているので、ダークツーリズムについて未知の私にもよく分かった一冊でした。本書を通じてもっと興味が出てきたのでダークツーリズムについて調べてみたいです。
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    日本におけるダークツーリズムのポイントを、エッセンスを押さえながら紹介してくれる。

    そもそもダークツーリズム対象が観光地として整備されているケースが稀である(例外は網走刑務所)。
    なぜかというと体制がつくりたい町のイメージとあわないからだ、
    など心理的社会的理由によるものだとの考察がなされ、内省を...続きを読む
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    光も影も付いて回るというのが世界遺産の思想である。筆者は日本人があまり思い浮かべない遺産の悲劇の記憶や人類普遍の価値とは何なのかを考え、ダークツーリズムという新しい観光の形を通して見るという提案をする。
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    世界遺産として登録させるための矛盾や、文化遺産として売り出すための戦略の影?が分かりやすく紹介されており,面白かった。
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    学術的な本なのかなと思いきや、それをふまえたうえでの、どちらかと言うとガイドブック寄り。
    新書とはいえ写真はめちゃくちゃ少ないし、それぞれのテーマについても最低限のことしか書かれてなくて、実際に見るなり調べるなり旅するなりして、知ってほしい感じてほしいと読み手に訴えてる感じがした。
    被災地はその土地...続きを読む
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    観光学者 井出明氏によるダークツーリズムというフィルターを通して見た世界遺産の解説書。世界遺産に関する基礎的な説明に始まり、実践として著者が実際に歩いたアウシュビッツ、日本の産業遺産、島の存在、潜伏キリシタン関連遺産、自然災害に関する遺産等をまとめてあります。どんなものにでも光と闇の部分があり、どち...続きを読む
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    <目次>
    第1章  世界遺産制度の概要とダークツーリズムの考え方
    第2章  アウシュビッツとクラクフから考える
    第3章  産業遺産の光と影
    第4章  ダークツーリズムで巡る島
    第5章  潜伏キリシタン関連遺産を観る眼
    第6章  復興のデザイン
    第7章  コロナ禍で考える世界遺産
    附章   カリブの旅...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    観光学者 井出明氏によるダークツーリズムの解説書。第1章と第10章ではダークツーリズムについて学問の基礎的な説明や展望について展開し、第2章から第9章までは著者が実際に歩いた各地のダークツーリズムの実際をまとめてあります。紀行文みたいなので読みやすいです。まずは実践してみて、どういうものかを体感して...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    歴史の暗黒面を刻んだ観光地を訪れることを、「ダークツーリズム」と呼ぶのだそうです。普段、観光について取材する機会が多いにも関わらず、恥ずかしながら本書を手に取るまで知りませんでした。
    もっとも、ダークツーリズムという言葉が世に出て来たのはごく最近のこと。何でも、世界的に人気になっている旅の一形態なの...続きを読む
  • 悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
    旅の目的は人それぞれだが、私個人、若い頃はハワイやヨーロッパの人気の観光地よりも、東南アジアの奥地やネパールなど、観光地として綺麗に便利に整備された場所よりも若いうちじゃないと行けないような体力を使う場所中心に旅していた。よってショッピングを楽しんだり豪華なホテルでラグジュアリーな時間を過ごす事は、...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    負の記憶を想起させる場所を巡る旅。記憶を想起させるためには手がかりが必要なので,それらの保全や情報の整理がいる。保全や情報の整理はそれをする者の考えが反映されやすいが,その思惑を外れてしまうこともある。正?の記憶だけの場所というのもないのだろう。多くは正と負を併せ持つ。光を求めて旅にいくが,影を見る...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    知っている場所もあれば知らなかった場所もあり、それは勉強になった。
    もっとも、一つ一つの場所に筆者は訪れているにもかかわらず、あまり詳しく書かれていないのがこの本の弱点だと思った。
    一冊でいろいろな場所をまとめている点に興味を持って読んだが、それぞれの場所について知りたいのなら、他の書籍も参考にする...続きを読む
  • きみは「3.11」をしっていますか? ~東日本大震災から10年後の物語~
    復興地において10年という区切りは何の意味も、もたない。

    体験談として、胴体の一部が失われた愛娘との再開のシーンがあるが、込み上げるもの無くして読むことはできない。
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    ダークツーリズムというコンセプトには深く共感。今後、震災の現場を訪問し、そこで起こったことを学びながら悲しみに寄り添うという旅をしたい人は多いと思う。

    一方、この本は、特定のサイトの旅行案内という側面が強い割に、そこで起こった事実の説明が少なく読みにくい。
    サイトを事例として挙げながら、もう少しダ...続きを読む
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    旅人目線、というよりは、観光地目線で読むと面白いなと思いました。
    ダークツーリズムという言葉に興味を持ち、思わず読み始めましたが、学術としてのツーリズムを過去の悲しい事実と組み合わせる考え方は新しいようで昔からあるものなのだなと思いました。