ジャン=バティスト・マレのレビュー一覧
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トマト缶にまつわる真実の話。
世界的な産地はおよそ三カ所。
南欧、中国、アメリカ。
このうち、中国とイタリアに焦点を当てている。
①中国
元々国内でのトマト加工品の消費はほとんどなかった。余った土地と労働力でトマトの生産と濃縮をして、ほぼ全量を輸出していた。安かったことから、シェアが急速に拡大する...続きを読むPosted by ブクログ -
起きてることはいつの時代でも変わらないんだが規模は全地球になってしまった。生まれた環境できまる、これも運命論になるのかなあ。Posted by ブクログ
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オリーブオイルも、イタリアンマフィアのフロント企業のマネーロンダリングの道具となっていることを知っていたので、さもありなんと思った。
しかし、オリーブよりタチが悪いのは、ウイグルも絡んでいること…
もう2度とトマトの水煮缶を食べることはないかな…Posted by ブクログ -
食料品はついついまとめ買いをしてしまっています。
トマト缶は以前は200円くらいしたと思うのですが最近は100円で売っているし、まとめ買いすれば1缶70円ぐらいにもなっています。
こんなに安くていいの?という疑問もあったのですが、安いのはありがたいのでやっぱり買っていました。
そんなところにこの本を...続きを読むPosted by ブクログ -
トマト缶の原料は、いつも見ている丸いトマトではなく、加工用の濃縮トマトかも知れない。
2倍濃縮というのは、煮詰めて濃縮したのではなく、3倍濃縮に品種改良されたものを薄めたものかも知れない。
原料のトマトは、貧困地域(新疆ウイグル自治区とか)で低賃金労働によって搾取されて栽培されたものかも知れない。
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帯に書いてある「イタリアで出版禁止」の文言を見て、「全世界に向けて蓋を開けたのに肝心の場所で封をするってどうなの?」と一人ツッコミを入れた。トマト缶に限らず食料品の製造工程には生産者や工員の労働環境や添加物など何かしらの問題がついてくる。トマト缶に限って、今(と言っても刊行されたの3年前だけど)言わ...続きを読むPosted by ブクログ
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原産地偽装という事ではなく、それはルールとして表示義務がないのなら、悪い事ではないのだろう。加工食品におけるそんな話は山ほど転がっているから、トマトを一つの例に、色んな食材の話が紹介されるのかと思った。しかしこの本、全てトマト。オールトマト!故に、取材が深い。
最も悪いのは何か。原産地を隠したマー...続きを読むPosted by ブクログ -
たまには小説を離れドキュメンタリーなどを読んでみた。
普段目にする、手にする、食にするトマトペースト。大手スーパーに堂々と並ぶこれまた大手メーカーのトマト加工品の裏舞台を暴く、その取材の尽力には脱帽する。
他国の技術は貪欲に吸収し、そして自国の技術は一切公開しない中国大陸の恐ろしい真実。
この濃縮ト...続きを読むPosted by ブクログ -
さて問題です
濃縮トマトの生産と輸出の国はど~こだ?
イタリア?フランス?トルコ?
正解は中国でした~!
「でもスーパーのトマト缶ってイタリアが多くない?」
実はそれって…
さてさて、トマト缶の恐ろしい真実を知って本当にその缶を買えますか?
世界各国のスーパーに並ぶトマト缶
農産物の加工品と思った...続きを読むPosted by ブクログ -
中国とかイタリアマフィアとか,トマト缶にまつわる闇は深いし,怖い.だけど,トマトだけじゃ無いだろうし,レトルト食品缶詰類など食の安全は深刻だ.Posted by ブクログ
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中国・新彊ウイグルの生産地で収穫されたトマトが世界中に輸出されている。特にアフリカやヨーロッパで消費されるトマト。中国の軍や、イタリアのマフィアが関わりながら。
資本主義の行き着くところ、人間の欲望の行き着くところのディストピア。3倍濃縮のトマトを水で薄めて、大量の添加物を加えて、2倍濃縮のト...続きを読むPosted by ブクログ -
イタリア産と書かれつつ、原材料が違うというのは知っていたけど、背景が見えておもしろかった。
食品衛生、経済、マフィア、労働…どれだけ問題が詰まっているのか…
相場すらもうわからないくらい、安いのが当然になっているものもあるけど、労働力を搾取しているかもしれない。
選ぶものに出来るだけ責任を持っ...続きを読むPosted by ブクログ -
今巷で売られている、或いは買っていると言った方がいいか、トマト缶は全てがこのルポにあるような代物なのだろうか?貧困国で売られているものだけかもと、ずっと疑念を抱きながら読み終えた。Posted by ブクログ