人生に必要な大切な大事なことはすべてカムイ伝とカムイ外伝から学んだ
・・・といっても過言ではないくらいに、ほかにも『甲賀武芸帳』『サスケ』『忍者武芸帳』『ワタリ』『赤目』と白土三平をとことん耽読してきました。
振り返って気がつくと、カムイ伝も外伝も小学館から今までに出た、マーケットプレイスコミッ
...続きを読むクセット版とゴールデンコミックス版、ビッグコミックス版と小学館文庫版、そしてこのビッグコミックススペシャル版という具合に、5つのシリーズで出されているものをすべて揃えて読んでいました。他にも豪華愛蔵版というのもありました。
カムイ伝は伝説のマンガ雑誌『ガロ』で1964年に連載が開始され8年かけて第一部が終わり、その後も第二部そしてカムイ外伝の第一部と第二部と書き継がれ、2009年には『カムイ外伝 再会』が3回連載だけ書かれ、現在の全体像は本シリーズのカムイ伝第1部15巻・第2部12巻+カムイ外伝11巻=38巻というものですが48年経ってもまだ完成していない未完の大長編マンガです。
出自が非人の忍者カムイが、厳しい身分社会だった江戸時代は徳川幕府の真っ只中ひとり壮絶な孤高の闘いを繰り広げる片時もよそ見できないストーリー。この物語は、差別と被差別そして支配と被支配の社会構造を切るために、そこに百姓一揆が突出し高揚していく過程と、忍者が非情に任務遂行することで逃れ者=抜け忍として自らの生きるすべを拒絶(組織からの離脱)していく経緯とを、幾重にも重ねて掘りさげていったものでどの場面にも全部の矛盾が露出するように構成されています。
もともと忍者が大好きだった私は、ただ好きで忍者の登場する小説やマンガを読むだけに飽き足らず、自分自身も忍者になりたくて、日頃から鍛錬の毎日を過ごしていました。
変移抜刀霞斬り、や、飯綱落し、に、どれだけ憧れてきたことか、私はカムイに同化したかった。
捕まるところが何もなくても平気で壁を登れるようになり、手をつかずにやるバック宙や前宙を習得したり、身近な武器としては押しピン(画鋲)の背中同士を瞬間接着剤でくっつけたものを手裏剣代わりに投げて命中させたりしました。小学生の頃の話ですが、それからずっと忍者命です。