白土三平のレビュー一覧
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かなり久しぶりに読みました。コロナ騒ぎで外出できないので、ちょっと高かったけど外伝シリーズを一気買いしてしまいました。取り敢えず一巻を読みましたが昔読んだ時の感動を思い出しました。
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・・・白土三平先生如きリテレートならあれなのだが、本書所収のアレの話に、エレミール・ゾラの「神話におけるトランスセクシャルの契機」である、a水へのダイヴとb蛇をつんつんする、とc神様がこます、がフルコンプで入ってゐる。蛇の辺は、勉強して捨てましたっぽくない。はー。Posted by ブクログ
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狼に育てられた少年・佐助が見る、自然と人間との相克のドラマ。実は『もののけ姫』のテーマを40年近く先取りしていたかもしれない作品。連載誌が「少年マガジン」だったせいか、白土解説(劇中に文字で説明を入れるアレ)が子供を意識した柔らかい文章になっているのが興味深い。Posted by ブクログ
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~★~非人と下人と武士と白狼の物語~★~
カムイは一卵性双生児の兄弟である、
弟は非人部落の若者たちのリーダーだったが
百姓とのいざこざで斬首の刑に処せらてしまた。
兄は弟の犬死を嘆き、
師匠の赤目の元で厳しい訓練を積み忍者の道に入る。
そして下人の正助や武士の草加竜之進らと反差別、
反権力、...続きを読むPosted by ブクログ -
出だしはお子様向け漫画と思って読んでいましたが、とんでもない。
ドライかつ超ハードな展開。冷徹極まる作者のコメントも相まって50年以上経過した作品に関わらず古臭くない。Posted by ブクログ -
もちろん読んだのは最初のコミック。
父が大学の漫画研究会解散の際、自分が提供していたカムイ伝と交換してきたらしい。サスケ自身の話以上に、最下層で苦しむ民衆の姿が子ども心に深く染み込んだ。Posted by ブクログ -
カムイ伝第2部が完結してた…
連載再開をずーっと待ってたのに、いつの間にか全集の12巻に単行本未収録の結末を付け加えて終わってた。
伏線をあちこちにはりめぐらせて、どう終わらせるのか期待していたけど、そこはまだ第3部に引き継がれるような感じがした。
一応、結末らしき展開があったので、完結でもいいのか...続きを読むPosted by ブクログ -
風が吹きすぎて行く。木の芽を育む風もあれば、遠く種をはこぶ風もある。時としてただ死を呼ぶのみの風もある。 だが、風は風だから吹くにすぎない。
(『吸血』)Posted by ブクログ -
人は実現しうることを夢見るという。いずれ非人が自由に生き、女が羽ばたける世の中も来るのだろう…
だが、人は今を生きねばならない…
ただ抜け忍カムイにとっては逃亡の果てしない旅があるだけなのだろうか……
(『飛天の酉蔵(後編)』)Posted by ブクログ -
お見事ですぜ。
もう少しおつきあいしてえと思っておりやしたが……
でもあっしゃ満足ですぜ………見てやっておくんなせえ。盗人の死に様にしちゃ上出来じゃあねえですかい。
みんな命いっぱいきばったつもりですぜい………
(盗人宿)Posted by ブクログ -
そもそも剣とは人を殺す方法にすぎぬ………
剣の持つ者の心にて正邪の判断をゆるす……そこが剣流の在るゆえん………
人あって剣あり 刃をもちたる獣すぎざれば、剣の流れを名のる必要もなく流れそのものも在るべくもない。
何時に剣を伝えし師父は獣なりしや!
今までのおぬしはこの子に討たれたのじゃ………
(剣風...続きを読むPosted by ブクログ -
追われる者にとって………
恐るべきは……
果てしなく続く追っ手の追及よりも……
何者も信じられぬおのれの心の中にこそあるのかもしれない……
(スガルの島 「女左ヱ門」)Posted by ブクログ