アントニオ・G・イトゥルベのレビュー一覧
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実話をもとにしたフィクション。だが、ほぼノンフィクションに近いと思う。
辛く悲しい気持ちで読み進めたが、これは人類である以上、知るべき内容だと思う。
知ることしかできないということは、知ることならできるということ。
まずは知ることから。
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あれれ。感想書くの忘れてた。
アウシュアヴィッツの悲惨さは伝わってくれけど、本作主人公は其れを乗り越えて生き残った人。
感動します。読み終わって3ヶ月も経つと流石に文章がうかんでこない。失礼しました。Posted by ブクログ -
家畜以外の扱いを受けながら、死と隣り合わせな凄惨なアウシュビッツの収容所で続けられた子供たちへの教育。そこで取り扱う八冊の本を管理する図書係のディタ。図書係と言ってもナチス公認では無いから、それを隠し通さねばならない。次に死ぬのは自分かも知れないという状態にありながら、家族を庇い合いながら、本を守り...続きを読むPosted by ブクログ
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実話を基にした お話です。
アウシュヴィッツから 生きて出られるという奇跡
そして アウシュヴィッツで 正気を保てたのは
本という 心の支えがあったから・・・・
当時 本は 回収されてしまっていたけど
必死になって 隠し持っていた
よれよれになってしまった本が
子供たちにとって 笑いや 感動を与え...続きを読むPosted by ブクログ -
「アンネの日記」は捕まるまでの話だけれど、こちらは捕まってから解放されるまでのお話。以前、アウシュヴィッツに郵便があるという話があって驚いたけど、こちらは学校まであってさらに驚いた。家族収容所なるものがあったことにも。
話ももちろん素晴らしかったけれど、あちらこちらに名言が散りばめられている。特にヒ...続きを読むPosted by ブクログ -
アウシュヴィッツには生半可な気持ちで行ってはいけない。昔、ポーランドに旅行する際に読んだガイドブックにそう書かれていたことを思い出した。
実話に基づいたフィクション。だけど真実が垣間見える。読んでいた沸き起こった感情や情景。作中にもあるように、「本は別の世界へ連れてってくれる。」そう、知らなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
14歳から16歳まで、収容所で過ごした実在の人物のノンフィクションを交えたフィクション。
一貫して冷静に少女目線で描かれている。生き延びてくれて心から本当にありがとう!Posted by ブクログ -
実話に基づいていることに驚く。
収容所の中なのに、どこかファンタジーのように
感じてしまうのは、、少女ディタの目線だからか。
絶望の淵で、本によってほんのひととき救われる、その場面に感動。
人間は、ストーリーによって救われてきたのだ。Posted by ブクログ -
2回読んで、読み終わった時の印章がどちらも鮮明に残りました。恐らく、ホロコーストを自分が体験していないから、現実とかけ離れた世界に圧倒されてしまうのかもしれません。
8冊の本が楽園への入口というのは、当時の状況を鑑みると幸運だったのかは私が論じていい話ではないですが、今本が救いになっている人には...続きを読むPosted by ブクログ -
全ての人に読んで欲しい
私たちが生まれる前にこんな過酷かつ理不尽な環境で、
命がけで生きていた人たちの日々を、こんなに鮮やかに描いた作品は見たことがありません。
今もコロナウイルスで厳しい状況ですが、
この頃の人たちと比べたら全くもってマシだと思います。
どんな環境でも生きる希望を失わないこと...続きを読むPosted by ブクログ -
これ程までの壮絶な絶望の日々の中にいても、本が心を支えるとは。
この物語を読み終えた後、本を撫でて愛おしんだ。平和に感謝しながら、これからの読書時間を噛み締めたい。Posted by ブクログ -
これを読み終わったあとの気持ちをなんと表現すればいいだろうか。
悲しくもあり、でも主人公の女性が生き延びたことへの安心の気持ちもわいた。この女性が収容所で見た光景はいくら生々しく語られたとしても自分には到底実感することのできない、それぐらい深いものだと思った。
この本はフィクションではあるが、主人公...続きを読むPosted by ブクログ -
アウシュビッツといえばアンネの日記は有名だけれど、そのほかの実話に基づくホロコーストの話はあまり気が進まなかった。現状のパレスチナの問題もあるが、あまりにも悲惨で胸が痛んで読み進められない、というのが大きい。けれどこの本は、本屋でてにとり、冒頭の一頁、
文学は、真夜中、荒野の真っ只中で擦るマッチと...続きを読むPosted by ブクログ -
実話をもとに小説化した作品。
アウシュビッツやユダヤ人の迫害について、さまざまな作品があるが、図書係がいたとは初めて知った。
日本の戦争体験もそうだが、何人、という数の裏には一人一人違った経験がある。みんなが生きている人間であり、それぞれの人生があったことをこうして思い出していかなくては、いつまで経...続きを読むPosted by ブクログ -
「地球上のすべての国が、どれだけ柵を作ろうと構わない。本を開けばどんな柵も飛び越えられるのだから。」
好きな本を好きな時に読めることがどれだけ幸せなことなのか……
絶望の日々でも決して投げ出さなかった彼女の生命力に勝てるものなんて何もないと思った。Posted by ブクログ -
過酷で劣悪な環境の中、大きなリスクを負い、実際に命を脅かされるほどの危険を感じながらも図書係としての役目を担う14歳の少女ディタ。
あまりに現実離れした世界。絶望せず希望を持ち続けることがどれだけすごいことか…。
ディタの意思の強さと未来を信じる力強さをヒシヒシと感じた。
客観的な事実、隠れた真実や...続きを読むPosted by ブクログ -
実話に基づくフィクション。
これが実際に起こっていたこととほぼ相違ないなんて、戦争を知らない私は本当に信じられない。
こんなに壮絶な体験をした主人公の少女が、90歳で今でもご健在と知って驚き。
ホロコーストについては、どうしてそんなことが起きたのか、一体どんなことが実際に行われていたのか、本当に人間...続きを読むPosted by ブクログ -
世界大戦時でのアウシュビッツの酷さが分かる。
そんな中、本に希望を求め、また本が人々に少しでも勇気を与える存在だった。
もっといい本に巡り会えるよう、これからも読書を続けよう。Posted by ブクログ -
読書すら禁止のアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所。たった8冊の本を命を懸けて守る少女ディタ。絶滅収容所とも呼ばれるその中では、常に死の恐怖と隣り合わせ。1日に何千という命が何の躊躇もなく流れ作業のごとく殺されていく。さらに暴力、飢え、チフス、コレラ、悪臭、シラミ、強制労働。生きていくこと自体が辛い...続きを読む
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アウシュヴィッツ=ビルケナウ。
移送された者はすぐに振り分けられ、弱者はそのままガス室に送られ、生き残った者は死ぬまで強制労働をさせられるという死の施設。
その一角に、家族収容所があった。そしてそこには学校があって、禁止されている本の管理を託された図書係の少女がいた。
飢えと死の恐怖がはびこる悲惨な...続きを読むPosted by ブクログ