エラリイ・クイーンのレビュー一覧

  • Xの悲劇
    本格というのはこういうものかという感じで、ほほうと納得しながらも、翻訳のせいなのかわからないが、読みにくさもある。
  • ドルリイ・レーン最後の事件
    これは最初から予想できたし根拠にも気付けた。難易度はかなり低いと思う。
    しかし、うーん、ある身体的特徴が犯人断定の決定的な要素になるわけだけど、これ実は論拠としては不十分なのである。というのも、真犯人と同じ身体的特徴と動機を持っている人なら誰でも犯人になり得るためだ。
    その辺の弱さが気になったが、し...続きを読む
  • Zの悲劇
    前作2つにくらべると平凡な感じがする。

    楽しめるが心に残る内容ではなかったし、驚きも少なかった。
  • クイーン検察局
    クイーンはよく「パズル」と言われるが、小説と言うよりはクイズに近いように思われる。一度読んでオチがわかると、もうおもしろくもなんともない。が、そのわりに何度も手にとってしまうのが不思議。安心感か。
  • Xの悲劇
    NYの混雑した市電の中で仲間と一緒に乗り込んだ株式仲買人が殺された。コルクにさした毒物をひたした無数の針により。警察は元シェイクスピア舞台俳優のドルリイ・レーンに捜査の助けを借り捜査をするが、第2第3の殺人が起こる。

    ちょっとばかし古めかしい感じはやっぱりするけど、確かにいわゆる「本格派」という感...続きを読む
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)
    消化不良になってしまう作品が
    散見されます。
    特に面白いのは大統領の宝を探す
    「大統領の5セント貨」か「くすり指の秘密」かな。

    後者はエラリイが最後にしてやられてしまいます。
    珍しいケースですね。
    彼の苦々しい表情が思い浮かんできそうです。
  • スペイン岬の秘密
    犯人があっけなくわかってしまう
    残念な作品。
    何でわかるかは、読みなれた人、
    特にクイーン作品をコアに読めば
    よくわかってくるはず。

    スキャンダル、恐喝など興味をそそる項目は
    たくさんあるけれども、
    まず犯人の露呈が非常に痛い…
    もうちょい意外性があればよかったのに。
  • Xの悲劇
    あらすじ
    ニューヨークの市街電車の車内にて、株式仲買人が上着のポケットに入った奇妙な凶器で殺害される
    密室状態の車内には、被害者に悪意を抱く者が大勢いた
    警察は元俳優の探偵、ドルリイ・レーンに事件の解決を依頼するが、第2、第3の殺人が発生するに及び、事件は意外な様相を呈し始める…


    クイーンは...続きを読む
  • Yの悲劇
    日本ではXよりも断然Yの方が人気があるのだそうだ。
    それは多分、閉鎖された空間、陰湿な一族、血の狂気と言った犬神家的なものを日本人が好む傾向にあるからではないかと勝手に予測。

    当時としては衝撃であろう真犯人とラスト。
    そしてX以上に使えないサム警視。
    レーンを引き立たせないといけないのは分かるが、...続きを読む
  • ギリシャ棺の秘密
    謎も論理もなかなか面白い。
    最大の不満点は、論理を裏の裏にしすぎで根拠が全く無く崩壊しているところ。
    それと、やっぱり文章が退屈です、ロス名義やローマ帽子に比べるとましですが。
  • オランダ靴の秘密
    衆人環視の手術室内で患者が絞殺された。その場に居合わせたエラリイ・クイーンが警察とともに捜査を開始する。医師に変装した何者かが手術前のわずかな隙に及んだ犯行と思われたが、手掛かりは脱ぎ捨てられた白衣と靴のみ。捜査が進展しないまま、悲劇は続いていき…。国名シリーズ第3弾。またしても読者への挑戦には敗北...続きを読む
  • フランス白粉の秘密
    ニューヨーク五番街のフレンチ百貨店では最新家具の展示が目玉。ところが正午に決まって行われるショーの最中、収納型ベッドの中から女性の死体が転がり落ちて、大パニックに!しかも、その死体は百貨店の社長夫人だった。エラリイ・クイーン国名シリーズ第二作。本の感想は(どんな作品でも)なるべくいいところを見つけて...続きを読む
  • ローマ帽子の秘密
    NY、ブロードウェイの劇場内で、劇の進行中に客席から苦悶の声があがった。すでに悪徳弁護士がこと切れており、男が持っていたはずのオペラハットが無くなっていた。現場に駆け付けたクイーン警視と息子のエラリーは捜査を開始するが、広い劇場内、大勢の観客の対応に追われ、犯行の目星をつけられないまま、夜が明けるの...続きを読む
  • Yの悲劇
    久しぶりに読んだ。初読の感想などに触れたいところだが、どうあってもネタバレになりそう。いっさい書かない。
    エラリー・クイーンの作品のなかでも抜群の知名度を誇る『Yの悲劇』。本書の評価を決めるのは、トリックや人物造形、論理性などよりも、読み手が犯人像や結末にどれだけ衝撃を感じることができるかであろうと...続きを読む
  • 日本庭園の秘密
    小説の中に日本びいきの人が出てくるんだけど、なんか、これを外国の人が読んだら日本のことが誤解されそうで心配になります。クイーンにしてはそれほど難解でもなく、面白かったです。
  • ローマ帽子の秘密
    殺人現場から消えたシルクハットの謎を追い、殺人事件を解くクイーン親子。
    シルクハットだのオペラハットだのに馴染みが無いために、いまいち感じが掴みきれなかった。
    冒頭に挿入されてた見取り図もあんまり意味なかったかなぁと。
    個人的にはもう少し心理描写が欲しかった。
    謎解き自体は、おもしろかったかな。
  • 日本庭園の秘密
    トリックはルルーかよ、ポーかよという感じですが、人間ドラマがなんとも。テリーとエラリィの関係が面白かった。憎めないやつだな!テリー!エヴァ語りの恋人たちの考察とかにハッとさせられたり。トリック以外のところがよかったんだと思います。
  • スペイン岬の秘密
    犯人が***になる理由が皆目分からない。必然性がないのに。なので被害者が真っ裸の理由が不自然。犯人はすぐ分かる。
  • チャイナ・オレンジの秘密
    宝石と切手収集家として著名な出版業者、ドナルド・カークの待合室で、殺人事件が起こった。殺されたのは、ドナルドを訪ねてきた男だったが、身元が分かる物は全く残されていなかった。更に、その男の着衣をはじめとして、部屋のあらゆる物が“さかさま”になっていたのだ。この“あべこべ殺人”の意味するところは一体何な...続きを読む
  • Yの悲劇
    ミステリーを読むようになって、何度も出てくるこのタイトルとエラリイ・クイーンの名。これは一度読んでおかないと、と思って手に取ってみました。
    探偵役である元俳優のドルリイ・レーンの言動がじれったいと思ってしまった。ハッター家の気違い具合が異様過ぎてちょっと辛い。でも謎が解ければすっきり納得。