オースティン・フリーマンのレビュー一覧
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ネットで見かけて。
ソーンダイク博士という名前に聞き覚えがある気がしたが、
読んだことはないはず。
シャーロック・ホームズのライバルの一人と言われるだけあって、
レトロな感じで良かった。
第二章冒頭の「知り合いになるには然るべき紹介からはじめる」とか、
いかにもイギリスらしいし、
人を会うのに使...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリ。
探偵役はジョン・ソーンダイク。
知らなかった作家・作品だったが、非常に好み。
理性的な登場人物たちによる、知的な会話が心地良い。
限られた情報からの論理的な推理が、正統派ミステリという感じ。
主人公バークリーのロマンスシーンに、事件の伏線が張られていたりと、作品として完成度が高いように思...続きを読むPosted by ブクログ -
フリーマンの代表作がようやく翻訳された。謎解きも冒険も面白いが、現代に通じるテーマもある。またウィニーが愛らしい。短編の砂丘の秘密にも登場してるとあったので読み返してみたがチラッと出てくるだけだった。Posted by ブクログ
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「オシリスの眼」と同じ作者だったので。
またもや零落したご婦人を助けるお話。
しかも今回は直接的危害、
逃げようとした殺人犯に刺されたり、
毒入りチョコを贈られたり、
弟が怪我をしたと呼び出されて殺されかけたりと、
かなり危険な目に遭ったご婦人を助けられて良かった。
ただし、2番目と3番目の危険...続きを読むPosted by ブクログ -
オシリスの眼
第1章 消えた男
第2章 立ち聞き
第3章 ジョン・ソーンダイク
第4章 法的な難問とジャッカル
第5章 クレソンの水田
第6章 付随的な情報
第7章 ジョン・ベリンガムの遺言書
第8章 博物館の恋物語
第9章 リンカーン法曹院のスフィンクス
第10章 新たな同盟
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久しぶりにミステリ読んだ。
エジプトのミイラや遺跡、王たちの話が出てきて、アクエンアテンも出てきてうれしい。大英博物館行ってみたい。
ソーンダイクという名前は聞いたことがあったけど、これがそうだったのか。クリスティーの「おしどり探偵」を読み返してみよう。Posted by ブクログ -
お恥ずかしながら、ソーンダイク博士シリーズの長編を読むのは本作が初めて。電子書籍も含めて積読本はそれなりにあって、最初の長編『赤い拇指紋』も持っているのだが、代表作の一つと言われているこちらを先に読んだ次第。(訳者の渕上さんによる、ソーンダイク博士短篇全集が近々刊行されることも理由の一つ。)
恋愛エ...続きを読むPosted by ブクログ -
ソーンダイク博士シリーズ長編。
語り手はジャーヴィスではなく、『赤い拇指紋』に登場したアンスティ弁護士である。
アンスティが刺された女性を助けたことから殺人事件に巻き込まれる。強盗殺人と思われたが、被害者の弟は納得せずソーンダイク博士が出馬することに・・・
ソーンダイクといえば地味にコツコツ科学捜査...続きを読むPosted by ブクログ -
法医学者ソーンダイク博士を探偵役とするシリーズ長編。シャーロック・ホームズと同時期に活躍した探偵だが、作中、徹底的な科学捜査を駆使する手法は今回もお見事。同じモチーフを(例えば指紋の話など)ここまで複数作繰り返し使いながらも、見せ方を替えて話の筋に生かしてくるところが凄いで。(同じ素材でも複数の調理...続きを読むPosted by ブクログ
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ホームズと同時代に活躍したライバル探偵、ソーンダイク博士もの。あの時代のロンドンの空気感と一人の人間が失踪したという事件の謎、そして論理的かつ丁寧な謎解き(ここで使われるのは帰納法による推理)により満足度が高いですね。派手さはないけど堅実。
訳者による解説も丁寧で(だいたい考えてたことは語られてても...続きを読むPosted by ブクログ -
予想以上に早く殺害してしまったので、残りのページ数がもつかと心配したのだが、読み終えてみると、その構成力の巧みさには舌を巻いた。慣れるまでは読み難かった。ひとつの段落が長いし、何事もとことん説明してくるので、そのしつこさには困惑させられた。そして何より、どこまでいっても地味なのだ。
しかしそれもこれ...続きを読むPosted by ブクログ