鈴木祐丞のレビュー一覧
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キェルケゴールのイメージが一変した。
彼の著作と生き様が、ウィトゲンシュタインへ決定的な影響を与えたことも興味深い。
ハイデガー、サルトル、ヤスパースのいう実存とは違う〈実存主義〉の系譜。元はソクラテスの産婆術、無知の知だった。Posted by ブクログ -
プロテスタント的信仰に基づく実存哲学を打ち出したキルケゴール。その著作と思索、人生の過程が概ね時系列に沿って紹介された一冊です。
キルケゴール的な実存主義に心惹かれる日本人はおそらくそれほど多くはないでしょうが、それに触れたいと感じる人、これから学びたいと思っている人が最初に手に取るのに適した一冊で...続きを読むPosted by ブクログ -
良き良き。キェルケゴールについての解説も手厚くしてくれてるし、各哲学者における影響も考察してる。ウィトゲンシュタインとの〈実存哲学〉系譜に入るよねっていう主張は奥深い。
後は各哲学者の主張に対する理解が不足してるので、どんどん補強していこうというやる気が湧き上がった。Posted by ブクログ -
絶望こそ死に至る病である。
現代においてもそれは同様だが、その“絶望”こそどこから訪れ、どこに存在しているのか。それを解説し、考察したキェルケゴールの本著作だが、最終的には似非キリスト教徒への糾弾と、本来あるべき信仰の姿を示唆する内容になっている。
それゆえか、キリスト教徒ではない人間からすると...続きを読むPosted by ブクログ