青羽悠のレビュー一覧

  • 星に願いを、そして手を。
    夢をテーマにした作品。高校時代、近くの東海高校に在学する同年代の子がすばる賞を受賞したという背景を相まって印象深い。
    みんな大人になるにつれて何かを諦めながら歳を重ねている。そして、まぁこんなもんかと終着していくと思うのだが、そんな中でも最後まで夢を追い続ける自分でありたいと思った。
  • 凪に溺れる
    読み終わったあとうまく息ができなかった、
    自分も「凪に溺れる」のタイトルと共にどこか遠くへ行ってしまうじゃないかと不安になった
    良い話だった、面白かったそんなありきたりな言葉で片づけられない。もっと魂の奥底で響くような話
    この話を読んで感じたのは、人は皆どこかで繫がってるんだなと強く感じたこと。
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  • 幾千年の声を聞く
    我々の住む世界とは違う世界なのか、それとも我々の住む世界が時を経てこうなるのか。
    謎に満ちた巨大な「木」のある世界。そこで人々は暮らしていたが反乱が発生する。
    ファンタジーかと思いきやハードSFの世界観だ。読者を突き放すような作風だから評価もパックリ割れるだろう。木は何者が持ち込み、そして何の役割を...続きを読む
  • 凪に溺れる
    面白かったけど、聖来がイマイチ好きになれず、本当は夏佳とくっついてほしかった。
    でも初恋なんてそんなもんか。
    霧野十太が歌う歌を聴いてみたい。
    恐らくビジュアルが私好み。
  • 星に願いを、そして手を。
    2016年作品

    夏バテや気分も滅入っていたので、心のビタミン剤として、爽やかそうなこの本を選んだ。
    よく読む恩田陸は後回しに。

    16歳でこの本を書けるとは経歴を見ると頷ける。
    現在、京都大在学中。
    主人公24歳、他同級生、孫16歳、天文学というプロットが上手く16歳で創作しやすく、背伸びせずフレ...続きを読む
  • 凪に溺れる
    凪に溺れる/the noise of tide

    バンド好きだから分かる部分が多かった
    あの曲のあのフレーズが胸に沁みる
    泣けて仕方ない経験なんてたくさんある

    下北沢のライブハウスでひっそり人気で
    でも爆発的に売れるわけでもなく若くして死ぬ

    天才ほど短命ってよく聞くけど綺麗事だと思う
    天才ほど長...続きを読む
  • 幾千年の声を聞く
    カバーがとても綺麗で、カバーを取ると表紙は物語の『木』の表面のような模様で素敵!

    大樹である『木』の元で暮らす人々の幾千年の営み
    ある時代では病が流行り、ある時代では機械文明になり
    変わらない木と共に変化していく世界の文明
    幾千年の民の移ろいを木と共に、様々な人の目線から窺い知る

    1話目から3話...続きを読む
  • 幾千年の声を聞く
    注目する著者のこれまでとは方向性の異なる作品で、本来地球には存在し得ない巨大な〈木〉が世界の中心に聳えるパラレル世界の数千年にわたる歴史を5つの断章で紡ぐSFファンタジー的な小説。
    地球が舞台というものの完全な架空世界の話で最初はとっつきにくかったが、だんだん世界観に引き込まれた。生きる意味、文明の...続きを読む
  • 凪に溺れる
    音楽によって、ゾクゾクするあの感じが伝わってくる。十太の音を聞きたくなる。
    十太と夏佳の中学時代が甘酸っぱい反面、十太がどうして聖来と一緒にいるのか、どこに惹かれたのかわからなくて淋しさ故なのか持て余してる空白からなのか、最後まで2人を応援できなかった。
  • 凪に溺れる
    音楽をやりたいと思っていた私にはとても心に響くお話だった。天才の儚さに憧れてしまうような
    とにかくこの小説を読むと、
    ギターを弾きたくなり大声で歌いたくなる
  • 凪に溺れる
    ハタチでこれを書いたのか。
    すごいな。

    霧野十太という無名アーティストひたむきな生き様が、
    いろんなことをあきらめかけている若者たちの人生に影響して、
    彼らが交差していく青春群像。

    十太が作ったある曲を通して、「何者かになりたい」「劇的な未来が待っている」そう信じたい、わたしたちのすぐそばにある...続きを読む
  • 星に願いを、そして手を。
    とても読みやすい小説だった。
    夢を諦めて公務員となった祐人と自分が全く一緒で感情移入してしまった。
    この小説を高校時代に読んでいれば、自分ももっと夢と向き合っていたかもしれないと感じさせられる小説であった。
  • 星に願いを、そして手を。
    青春小説。

    高校生の時、こんな素敵な体験したかなって。

    高校の時にしかできないこと、感じられないことを全力でやって欲しい。

    大人の真似事したって面白くない。

    反抗したっていいけど、高校時代を楽しくできれば、いい社会人になるよ!

    そして、挫折したっていいじゃない、何回でもやれば!って思わせて...続きを読む
  • 凪に溺れる
    聴く人の胸を不思議と震わせる歌『凪に溺れる』を歌う霧野十太。この歌が誕生する中三から、27歳で亡くなるまでの約12年の間で、十太と深く関わりを持った6人による連作短編。あまり人と交わらず、常に遠くを見つめ、ひたすらギターを弾き歌い続ける十太は「自分はこのままでるいいのか?」と皆の心をかき乱す。ミステ...続きを読む
  • 星に願いを、そして手を。
    珍しい宇宙ものの小説。プラネタリウムをきっかけに宙に憧れる4人は青春真っ只中で、大人になったそれぞれの「夢」のかたちがリアルであたたかい。夢を追いかけている人にも、夢を諦めた人にも依りそう一冊。
  • 凪に溺れる
    何かを予感して、大きな事を期待してしまう曲って確かにある。
    そしてそれは、聞くタイミングにもよるのかも。
    十太が最後まで神的な存在ではなく、人間らしい愛のある人であったことが印象的だった。
    心にすっと入ってくる文章だった。
    また読み返したい。
  • 星に願いを、そして手を。
    4人の20代の若者と2人の高校生を主な登場人物とする「夢」をテーマにした小説。
    著者の2作目である『凪に溺れる』がすごく良かったので、著者のデビュー作であり、当時高校生でありながら小説すばる新人賞を受賞した本作も読んでみた。感想としては、高校生が書いたにしてはすごくよく書けている小説だと思ったが、2...続きを読む
  • 凪に溺れる
    無名ながらも多くの人の心を引きつけた十太の人生は、小説としてではなく現実に生きる人の話としてよくある話なのだと思う。帯にもあったが、劇的な未来はそうそうない。十太は若くして死に、夏佳は十太と再会叶わず、正博は自分の選択が正しくなってしまったことを悔やみ、聖来は神様を失った。でも絶望の物語ではない。各...続きを読む
  • 凪に溺れる
    ジャンルで言えば、青春・音楽物とで呼べる作品。聴いたことのないメロディーが頭から離れない。心に響く青春小説。
  • 星に願いを、そして手を。
    すごく良かった…
    プラネタリウムが見られる科学館が登場して、私の地元にもプラネタリウムが見られる科学館があるからその日々を思い出した。
    誰にでも人には見せない過去があって、それを乗り越えて飲み込んで生きていくんだろうなと思った。
    館長のように、誰かの人生の記憶にそっと寄り添う人になりたい。