畠山健二のレビュー一覧

  • 本所おけら長屋(二)
    これほどまで、落語のような時代小説が今まであったか?
    第二巻から読み始めてしまったが、十二分に堪能!
    はじめにながやの配置と住人が絵で注釈付き。
    職業や年齢も。

    中身はというと、30〜45分のドラマを1本見たかのようなまとまりで、話が進められていく短編の集合体。

    落語のはっつぁん、くまさんの様な...続きを読む
  • 本所おけら長屋(七)
    今回は江戸の町を賑わすねずみ小僧、おけら長屋の住人がいつもお世話になっている治療院・聖庵堂の聖庵先生、以前世間知らずで大騒動を巻き起こした志摩屋のお嬢様・お静、とおけら長屋の周囲の人たちにスポットを当てた短編集だった。

    ぶっきらぼうではあるけれど、患者をいつも温かく迎え見守ってくれる聖庵先生の切な...続きを読む
  • 本所おけら長屋(六)
    いやー、見直したよ万松コンビ。
    なかなかやるじゃねぇか。
    さすがは粋を大事にする江戸っ子だねぇ。
    それでこそ男の中の男だよ。

    お糸ちゃんの幸せを願う八五郎さんとお里さんの親心も、お糸ちゃんを可愛がり寄り添うおけら長屋のみんなの真心も、全てが良くて泣けた。
    おけら長屋で育ったお糸ちゃんはどこへ行って...続きを読む
  • 本所おけら長屋(五)
    シリーズ第5弾。
    さすがはお節介と人情で知られたおけら長屋。
    とうとう幽霊にまでお節介をやくなんて。
    幽霊の話しに耳を傾け、なんとか成仏させたいと策を練る。
    そろそろ成仏しな、と励ましながら幽霊に酒を次ぐ。
    やっぱりいいな、おけら長屋。

    そして今までで一番泣けたのは『わけあり』。
    金貸しのお熊ばあ...続きを読む
  • 本所おけら長屋(四)
    シリーズ第4弾。
    今回もおけら長屋の住人達のお節介にうるうるしっぱなし。

    「楽しいよ、お節介って。やくのも、やかれるのも。だって、その人が好きってことだろ。嫌いな人にお節介なんてやかないからね。だから、あたしたちには、好きな人がいっぱいいるってことさ」
    いいなー。
    こんなセリフを当たり前のようにサ...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十四)
    今回も文句なしの面白さ。マンネリ化してつまらなくなりそう巻数ですが、全然衰えない!
    やっぱり殿様が出る話が大好きです。
    ストレスがたまったり、疲れたりする現実には、万事うまくいくこの本がぴったりですね。
  • 本所おけら長屋(三)
    各篇が落語の題材になっても良いくらい完成度が高く、文句無しに面白いです。
    おけら長屋の雰囲気を少しでも味わおうと両国付近を歩いていると「この辺りは鬼平犯科帳で登場した、、、」という看板を幾つか見かけましたが、いつか「おけら長屋はここにあったという設定です」といった看板ができないかな。
  • 本所おけら長屋(三)
    シリーズ第3弾。
    お節介と人情で名高い「おけら長屋」。
    今回も長屋のみんなの仲の良さにほっこりした。
    いつも長屋に騒動を持ち込む万造・松吉コンビ。
    けれど『ふろしき』の万松コンビは見直した。
    久蔵・お梅夫婦に生まれた亀吉の誕生祝いとして持ってきた味のある平仮名の手紙。
    色も柄も違う端切れを持ち寄り、...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十)
    内容(「BOOK」データベースより)
    おけら長屋にわけがあって引っ越してきた商家の若旦那が、金太に弟子入り!?(「さかいめ」)、研屋の半次は万造と松吉にそそのかされて、ひと目惚れした相手のために大食い大会に出ることに(「もりそば」)、火消の纏持ち・政五郎は、男の中の男として江戸っ子の憧れだったが、思...続きを読む
  • 本所おけら長屋(九)
    内容(「BOOK」データベースより)
    金はないけど情はある、個性豊かな面々が揃う「おけら長屋」は今入も騒がしい。“赤鰯”と呼ばれる腰抜け武士の本当の姿は…。おけら長屋に越してきた謎の女が忽然と姿を消したわけとは。吉原に乗り込んだお満は男と女の深い情話を知ることに。お糸と文七が陥った苦境を知った長屋の...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十)
    今回も最高。
    最後の弥太郎の纏のシーンなんて、映像化したら最高に面白いんだろうな。だけど、だいたい、面白い本を映像化したら、がっかりする出来だから、まぁ、しなくいいいかも。
  • 本所おけら長屋(九)
    どんどん面白くなっていて、最新刊まで近くなってきたのがさみしい!
    話のとちゅうに、ちょくちょくはいる、万松、金太たちのちょいボケが面白すぎ。
    あと、殿様が出てきたらやったー❗️と思う。
  • 本所おけら長屋
    古典落語のようなテンポとユーモア溢れる会話で始まる冒頭数ページを読んだだけで、お気に入りのシリーズになることが決定しました。
    落語や物語に出てくる江戸の長屋に住む人たちは、適当に生きているようで妙な矜恃もあり、苦難にもへこたれず、人情があって、とにかく毎日が楽しそうで羨ましい。
  • 本所おけら長屋(八)
    今回も文句なく面白い。
    お上も関わるような事件も万事丸く収まるのが好き。良くある、罪は罪として裁かれないと…というやつは、確かにわかるけど、悲しいから、こちらは、そんな心配はなくとてもスッキリ!
    読み進めるのが楽しみすぎます。
  • 本所おけら長屋(十二)
    安定のシリーズ。
    今回は、ウンコチンチン的なお下劣さも戻ってきていて、初期回帰な感じだが、おけら長屋のチート化は進化している。
  • 本所おけら長屋(十四)

    70才ではじめてのどくしょ、

    何か趣味を持ちたく、読書にしましたこの年で、よめない漢字もあり勉強になります。
  • 本所おけら長屋(七)
    もう七冊読み続けてますが、飽きない!
    笑いもふんだんな上に、事件解決もお見事!すべて丸くおさめちゃうおけら長屋に乾杯。
  • 本所おけら長屋(二)
    シリーズ第2弾。
    今回も、おけら長屋の禍の元・万松コンビや何かと気が利くおかみさん達、用心棒兼相談役の鉄斎さん等、おけら長屋の住人達の間で起こる騒動に笑ったりほっこりしたり。
    住人達のバツグンの連携プレーには感心しきり。
    せっかちでお節介の江戸っ子達は、頼まれてもいないのに、それが仲間のためとあれば...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十一)
    定番の☆5つ

    今回はラストの、らくがきが一番印象に残った。
    必殺技の鉄斎先生が活躍する話なのだが、鉄斎先生に頼らず、さいごのけじめは自分でつけようとする八五郎の姿がカッコ良かった。小細工を弄せない不器用な八五郎が、直球勝負で体当たり。最終的に鉄斎先生の出番となるも、鉄斎先生も直球勝負にでる。

    ...続きを読む
  • 本所おけら長屋
    江戸の本所亀沢町にある"おけら長屋"に住む十二の店子+大家の日常を描く人情話。

    みな貧乏ではあるけれど人情味はたっぷり。
    クスッと笑った後は、ほろりと涙ぐむ。
    野暮なんて言われちゃ黙っちゃおけねえ。
    威勢がよくてお節介、涙もろくてそそっかしくて人がよくて。
    落語を聴いているようなテンポの良さに読ん...続きを読む