与那原恵のレビュー一覧
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大正末期から昭和初期、大々的な『琉球芸術調査』を行い、貴重かつ膨大な資料を残した研究者・「鎌倉芳太郎」。稀代の記録者の仕事を紹介する本邦初の評伝であるとともに、彼に琉球文化の扉を開いた人々の姿、そしてそれが現代に繋がるまでの熱きドラマが描かれる。第二回河合隼雄学芸賞、第十四回石橋湛山記念早稲田ジャー...続きを読むPosted by ブクログ
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アントニン・レーモンド設計の旧赤星鉄馬邸の一般公開が終わる5月16日直前の日曜日に慌てて吉祥寺に向かいました。ものすごい行列でしたが、でも戦前の富裕層の日常生活の空気をちょっとでも吸った気持ちになり大満足でした。レーモンドのお師匠さんのライトの設計による自由学園明日館の公共性や、現在、庭園美術館にな...続きを読むPosted by ブクログ
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本書は、鎌倉芳太郎の事績にスポットをあて、彼の生涯を軸に、琉球王朝の時代から続く、貴重な琉球・沖縄の芸術・文化などの調査・継承・発展に尽力した人々を描いた本です。
かなり読みごたえはありますが、沖縄にルーツを持つ、著者・与那原恵さんの描く沖縄の風景や人々は生き生きとしており、目の前にその光景が浮か...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ作の「美麗島まで」と対をなす沖縄にルーツを待つ著者の作品。
「美麗島まで」が母方の医師であった祖父の人生を追いかける形でロシア、台湾、そして沖縄へと戦前・戦中・戦後と歴史に翻弄される中での沖縄の人々の営みが著者自らが現地に足を運び聞き取った詳細な証言とともに語られる。
全く知らなかった、思い...続きを読むPosted by ブクログ -
米軍施政下に置かれた沖縄で1948年から、
1972年の本土復帰まで発行された259種の琉球切手。
琉球切手の旅をテーマに語る、本土復帰までの人々の歩み。
第一章 琉球切手の旅へ 第二章 琉球切手誕生
第三章 一九五〇年の沖縄
第四章 文化財復興とペリー来琉百年
第五章 コロニア・オキナワ、琉球芸...続きを読むPosted by ブクログ -
赤星鉄馬の名は、ルアーフィッシングに熱中して関連雑誌や書物を読み漁っていた頃に知っていたが、最近は忘れていた。ブラックバスを日本に持ち込んだ人としての記憶だが、日本の近代化に大いに関わっていた事を本書で知るところとなった。
カリフォルニアワインの長沢鼎も赤星鉄馬と親戚とは、こういうリスクテイカーがエ...続きを読むPosted by ブクログ -
沖縄料理と筆者の思い出とを絡み合わせて書かれているエッセイ
沖縄に住んでいるけれど、沖縄料理を改めて食べたいと思わせてくれる
南米への沖縄からの移民の話が私は最もおもしろかったPosted by ブクログ