中町信のレビュー一覧

  • 追憶の殺意
    アリバイ崩しのミステリを久しぶりに読んだ。

    余談。小説の中で1月4日の夜8時から9時半まで「刑事コロンボ」を放送していたとあるが、該当するのは79年(ひつじ年)の44話「攻撃命令」。ただし、この放送は夜9時40分から。
  • 天啓の殺意
    推理小説とは、作家と読者との戦いだと思う。
    中町信という作家は、堂々と宣戦布告して戦いに挑んでいるのだと思う。
    だから、こちらも襟を正して覚悟して読む。
    戦いの結果はあえて触れないが、久しぶりに楽しめた。
  • 三幕の殺意
    朝日小屋に集められた人々。日田原聖太に対し殺意を持つ人々。雪に閉ざされた離れで殺害された日田原。現場に居合わせた刑事の津村による捜査。
  • 津和野の殺人者
    3- 

    細かいことは気にしない強引な話の展開や、ミスディレクションバリバリなのはいつものこと。読み手も最初から話がすんなり進むわけがないと思っているし、途中の推理は穴だらけだし、ふんだんにヒントもバラまかれるので、というかもうミスディレクションそのものがヒントになってしまっているので真犯人も容易に...続きを読む
  • 三幕の殺意
    尾瀬の山小屋で起こった殺人事件。作者の昔書いた中編を、長編に書き直して新たに出版したそうだ。そして遺作でもある。最後の3行は、とても面白いと感じたけど、なんか思い入れできる登場人物がいなかったからか、まあまあでした。
  • 模倣の殺意

    叙述トリックかぁ...と途中で分かってしまい、
    ややガックリしたのは確かですが、解説を読んで
    ビックリ! 1972年!!??

    確かに叙述トリックの国内の
    オリジナルなのかもしれないですね。
    そう思うとこれ以上シンプルなトリックはないでしょうし、
    これ以降の叙述ものの全てのベースになる...続きを読む
  • 空白の殺意
    作者も挙げていますが、確かに『皇帝のかぎ煙草入れ』を彷彿とさせます。他2作の「殺意」シリーズとは趣が違うかも?
  • 三幕の殺意
    携帯電話って、ミステリの世界では無粋な存在でしかないよね。というわけで、今作はそんな無粋な横槍の心配がない古き良き昭和40年代が舞台です。電話線一本切れば外界との連絡が取れなくなる雪の山荘…最高~(^з^)むふ

    アリバイ崩しはミステリのトリックの中ではあまり好きなものではないのですが、今作に関して...続きを読む