青木保のレビュー一覧

  • 異文化理解
    私の周りには仕事柄、沢山の外国人がおり、最近はコロナ禍も明け海外からの旅行客が原宿や秋葉原にひしめいてる。顔だけ見ていると日本人だと思っていても、近付いて連れ立った人との会話を聴いた時に中国人や韓国人と気付く事も多々ある。偶々今日は表参道辺りを歩いていたのだが、少し前から歩いてきた女性2人の会話が如...続きを読む
  • 異文化理解
    異文化理解とは何か自分の中で定義ができるきっかけとなる本だった。
    異文化理解とは、自分の殻から出て、その国に染まること。そして自分の国をみて理解すること。

    それぞれの国には必ず急所のような部分があり、そこを押さえることでスムーズな理解ができる。(タイ→仏教など)
  • 異文化理解
    第18代文化庁長官青木保氏が、文化庁に就任される前に書かれた本。筆者の経歴、本のタイトルからして、まさに「異文化理解」の王道の教科書といったところだろうか。

    ”いい意味”で思ったのとは違う内容だった。文章は平易で、実にわかりやすい。異文化理解の概念をただ説明するのではなく、筆者の異文化体験(タイで...続きを読む
  • 異文化理解
    入試で、かなり助かった。分かりやすくて、納得しまくった。タイの修行僧の話に、かなり影響受けた。タイ行きたい…。他にもこの人の本を読みたい。
  • 多文化世界
    青木保 「多文化世界」 多文化世界を構築して 文明衝突を避けようとする思考実験の本と捉えた。とても良書〜文化人類学は 世界を変える学問だと思う


    バーリンの文化多元主義(プルーラリズム) と ナイの ソフトパワー論 を主テキストにした2部構成。前半は多文化世界の概要を論じ、後半は どのように文化度...続きを読む
  • 異文化理解

    青木保 「異文化理解」 文化人類学の立場から 異文化理解の必要性を説いた本。知による世界平和は人類史的な視点しかないと思う

    著者は 異文化理解を通して、ハンチントン の文明衝突論(異なる文明間の衝突は避けられない)を超えようとしている

    この本のテーマ
    *イデオロギーでなく文化という切り口で世界...続きを読む
  • 多文化世界
    著者は文化人類学者。仏教国タイについての理解を深めるために、出家してタイの僧院で修行したエピソードは、目新しくて興味深く読んだ。民族.宗教.地域.言語が異なる異文化への理解を深めることで、自国の文化も深く理解でき、他者との相互理解に基づく深い交流が可能になるという。これからの未来を生きる全ての人にと...続きを読む
  • 多文化世界
    前に読んだ「異文化理解」に続く、文化人類学者・青木保先生の一冊。こちらでは、ジョセフ・ナイのソフトパワー論に触発されて「文化は力」と唱えていますが、刊行から15年たとうとしている日本では相変わらず理解されない思考なのが残念です。
  • 多文化世界
    文化人類学者・青木保氏が、2001年の3.11米国同時多発テロとその後2年間の世界の動きを踏まえて、“多文化(の併存する)世界”の課題とそれへの対処の方法について考察したもので、2003年に出版された。
    本書出版以降も、世界各地でテロ及びそれへの報復が散発し、更に、ここ数年のIslamic Stat...続きを読む
  • 異文化理解
    備忘録的にメモ。
    それまで西対東のイデオロギー対決が何より優先され、その他の疑問や不満は抑えつけられていた状態だった。この「タガ」が外れたことが、昨今世界各地で頻発する紛争や内戦のきっかけである。ヒトやモノの移動が容易になり、情報の流通も飛躍的に増大している一方で、固有の文化・宗教・民族による対立が...続きを読む
  • 異文化理解
    コミュニケーションの3つのレベルの話や、4つの時間の話など、いくつかのおもしろい概念を知りました。筆者のタイでの体験もたいへん興味深い。異文化を尊重しようと考えると同時に、異文化を理解する前に自文化を省みなければと思わされます。ところで「ディアスポラ」のくだりで個人的には奥田英朗著「サウスバウンド」...続きを読む
  • 多文化世界
    私たちが生きている現在は「価値の亀裂」の時代である。
    これを「文明の衝突」という概念で捉えることにはおおいな妥当性があるが、別の観点から眺めると、「多文化世界」というビジョンが浮かび上がります。「文化相対主義」という文化人類学の基本的概念に立脚した著者の論点は、それぞれの文化の相違を認め尊重しあうの...続きを読む
  • 異文化理解
    [ 内容 ]
    IT化、グローバリゼーションが進み、日常的に接触・交流が増大した「異文化」を私たちは理解しているだろうか。
    異文化間の衝突はなお激しく、ステレオタイプの危険性や文化の画一化がもたらす影響も無視できない。
    文化人類学者としての体験や知見を平易に展開しながら、混成化する文化を見据え、真の相...続きを読む
  • 多文化世界
     文化というものについて深く考えられる。これからの社会の中で互いの文化について知るだけでなく、互いの共通点についても考えていかねばならないと感じた。
  • 異文化理解
    ちょい堅苦しいタイトルの割りに、わかりやすい内容!新書のイメージ変わりました。

    「その文化の価値とか象徴を理解するところが異文化理解のひとつの大きな困難であると同時に、大きな課題なのです。」
  • 異文化理解
    これも大学の授業のテキストだったわけですが、面白かったのでいまだに読み返しています。体験出家エピソードと、そこから感じる国民性とか、現地の人たちの宗教のとらえ方がいいなあ。
  • 異文化理解
    高校生?大学生?くらいのときに買ってずっと読んでなかった、新書って慣れてないと読みづらいしめちゃくちゃ眠くなる…ので時間かかった…泣
    筆者がタイの僧侶になった話と、あとがきの味の素の話が面白かった。こういう形でもっと身近に異文化理解が進められるきっかけがあれば楽しそうだなー。数人の話だけ聞いてそれが...続きを読む
  • 異文化理解
      異文化を学ぶ意義について考えさせてくれる。異文化の接触は、自分たちがこれまで常識だと思っていたことを解きほぐしてくれる。具体的には各国の祝祭、儀礼に触れることで、近代的価値観(時間や空間など)を一時的に無効化させてくれるのは興味深い。現代人がいかに近代的価値観に支配されているのかを確認できるのは...続きを読む
  • 多文化世界
    2003年の出版の本。

    911以降の世界を文化人類学の観点から考える、みたいな感じかな?

    大きく2つの部分になっていて、前半は、バーリンの議論を踏まえた文化の多様性と相互理解の可能性みたいな話で、後半は、ジョセフ・ナイの議論を踏まえた文化政策?みたいな話。

    前半で紹介されるバーリンの議論がとて...続きを読む
  • 多文化世界
    文化人類学ってのがそうなのかもなんだけど、なんだかフワフワしてよく掴みにくい本だった。けど文化都市とかブランド国家とか東アジアと南アジアの発展の仕方の違いって指摘はハッとさせる物がある。