青木保 「多文化世界」 多文化世界を構築して 文明衝突を避けようとする思考実験の本と捉えた。とても良書〜文化人類学は 世界を変える学問だと思う
バーリンの文化多元主義(プルーラリズム) と ナイの ソフトパワー論 を主テキストにした2部構成。前半は多文化世界の概要を論じ、後半は どのように文化度
...続きを読むを高め、多文化世界を構築していくか論じている
国際政治学者 ハンチントン が提示した文明衝突論(異なる文明間の衝突は避けられない)に対して、多元主義とソフトパワー論を用いて反論している
著者の結論
*現代の国家、社会、人間の取るべき態度は 異文化理解を基礎として、多元主義を認識し、協調と説得を ひたすら行う
*それぞれの文化が 文化度を高める努力をすることによって、一つのグローバルな多文化世界を構築する
2000年沖縄サミットにおいて「文化の多様性」が21世紀の一層の繁栄のテーマとなっていることを初めて知った