植本一子のレビュー一覧

  • かなわない
    第2子出産の入院中に読破。

    味わったことのある、育児中の孤独と自己嫌悪と罪悪感が
    他人事とは思えず、むしろ濃縮されたそれらを否応なしに
    追体験させられて、読み進めていくのがしんどかった。
    どんどん私まで傷付いていった。憎くなるくらいには。
    なのに、読み進めるのを止められない。
    読み手にどう思われ...続きを読む
  • かなわない
    いやー、すごい本だった。
    帯に「叙事詩」って言葉が使われてたんだけどいや本当にこれは一大叙事詩。限界育児のこともさることながら夫の石田さんへの愛憎入り混じった思いとか、あと途中から一子さんの好きな人まで出てきて、あっ不倫……不倫だ……と読んでるこっちが後ろめたい。そして書き下ろしの「誰そ彼」本当にす...続きを読む
  • かなわない
    とても良かった。
    本の内容はエッセイで、とても良かった事が書いてあるのではなく、むしろ逆の事。

    マイナスな気持ちや状況を理解しようと色々考えてるが、それがまたらマイナスに繋がってしまう事。
    毎日それが続く辛さ、過去の蓄積されたマイナスにも向き合っている。

    「今、何をしても、誰といても、楽しくない...続きを読む
  • 愛は時間がかかる
    一気に読み終わってしまった。トラウマ治療について、大きなトラウマを持っている人のみが受けるものかと思っていたけれど、植本さんもおっしゃっているように、トラウマに大きいも小さいもないのだ。自分の過去を乗り越えたい、自分を変えていきたいと望む人全員が治療を受けることができる。

    トラウマの内容が仔細に語...続きを読む
  • 家族最後の日
    久々にハードカバーの本を一気に読みました。
    最後まで悲しく苦しかった。
    特に母親との確執は自分とも重なり胸が痛んだ。
    悪気なく人を傷つける人は一番キツイ。
    互いに傷つけるしかないのであれば離れるのも大切なこと。
    でも少し母親の気持ちも聞いてみたくなった。
    実家のちらし寿司、本当はみんなで食べたくて待...続きを読む
  • かなわない
    日記本はあまり読んだことがなく、読みづらいな、と初めは思った。しかし、作者の本音を曝け出してくれているのがなんだか安心し、どんどん読めました。私も自分を愛せなくてもがいていますが、同じような人がいたんだと、「見つけた」感覚を味わいました。素敵な本をありがとうございます。
  • かなわない
    色々と言いたいこともあるが(※震災後の混乱していた時期だし仕方ない)植本さんのキャラで帳消し。とにかく正直な人だ。レビューで「わがまま」とか「自分勝手」とさんざんな言われようだけど私にはその評価がピンと来ない。大抵の人間は自分のことを書く時に自己弁護や自己欺瞞が付き物だ。この人にはそういう誤魔化しが...続きを読む
  • 降伏の記録
    この次の「台風一過」も既に読み終わったから、感想はやや難しい。
    文中によく出てくるスエイさんって、末井昭さんのことだよね?次は末井さんの本を買おうと思っているけど、お勧めある??
  • かなわない
    今の自分にも、そもそもの自分にも刺さる話だ

    って最終的には思えたけど、なんて自分勝手な人だろうと思って、でも本なのだから、芸術なのだから、理解できんわ〜〜で済ませたらこっちが話の分からない人になってしまうから、何も読み取れないまま終わってしまうのはもったいないから、赤裸々に書くことこそが芸術なのだ...続きを読む
  • かなわない
    日記の後半あたりで好きな人が出来ちゃってるのが丸わかりで笑った。外出は多くなるわ、子供や石田さんの様子は殆ど出てこなくなるわ。こうして包み隠さず本にするだけあって、日記にそれがダダ漏れです笑
    著者に打ち明けられる前にブログを読んでいた石田さんもわかってただろうな、こりゃ。
    結婚していても好きな人がで...続きを読む
  • 降伏の記録
    相変わらず賛否両論ある方。諸手あげて賛!ではないけれど、わかるなーとか心当たりがあるな…という部分結構ある。居ると思うよ、こういう人。あたしは違うけどね。うちの旦那さんもこんな部分持ち合わせてる。文中で石田さんが言ってる「わからないことをわからないままにできない人がいる」からあーだこーだ盛り上がるん...続きを読む
  • 降伏の記録
    もう、私が何か感想を述べるようなものではない。
    最後、紙の色が変わってからはじまる「降伏の記録」という名の手記。すごいものを読んだ。
    ここまで正直に文章にした一子さん、読ませていただいてありがとうございました。

    そして、私は、これから先の一子さんの綴る日記を読みたい、石田さんがとうとう亡くなってし...続きを読む
  • 家族最後の日
    運よく、サイン本を買うことができた。「今を生きてる?」と万年筆でサインしてあった。一子さんらしいと思いつつ、感動しながら、中身も読み進めた。

    私は「かなわない」で初めて一子さんを知り、一気にファンになったが、先日学生時代の友人の中で「かなわない」について話した時、友人の中にも「自分から不倫してるこ...続きを読む
  • 家族最後の日
    ここのところ何ヶ月もかかって1冊読むことが続いてたが、夜更かししてまで数日で読んでしまった。そしてハマった。これは前作も最新作も、はたまた石田さんの本までも買う勢いだ。
    この本に出会うタイミングも良かったのかもしれない。若い頃だったら、未婚だったら違ったかもしれない。今のこの時にはドンピシャだった。...続きを読む
  • かなわない
    写真家であり、ラッパーのECDの奥さんの日記と私小説のような短文集。

    以前『働けECD〜わたしの育児混沌記』を読んで、面白かったので、その続きのつもりで、軽い気持ちで笑って楽しもうと読みだしたが、見事裏切られ腹にズシンとくる内容だった。

    筆者の植本さんがこの日記で、「働けECD」の続き物にしたく...続きを読む
  • かなわない
    ある部分をとても尊敬している友人に、私が私生活の愚痴をこぼすと、この本を勧められた。読んでびっくり、私のことが書かれているかと思った。

    まあ、私は一子さんみたいに料理好きではないが。(そして、一子さんと私は恐らく1キロ以内くらいの近所に住んでいることもわかったw)

    ECDさんが亡くなった今、一子...続きを読む
  • かなわない
    つらい。でも読みたい。惹きつけられる。ここまで赤裸々に書けることがすごすぎる。こんな本読んだことない。
  • かなわない
    著者のブログに掲載された日記を中心にエッセイなどを追加した本。著者は写真家でラッパーECDの奥さんでもある。
    著者のことは全く知らなかったが、先日読んだ末井昭著「結婚」の中での二人の対談が面白かったので、興味が出て読んでみた次第。本業は写真家なんだろうけど、文章もうまい。才人である。

    日記は主とし...続きを読む
  • かなわない
    一気に読み終えた。結婚と育児と自分の中の葛藤と、共感できる箇所が多く、特に娘さんに向ける心情については何度も頷きながら読んで泣いた。きっと自分に原因があると分かっていながらどうにもならない感情を家族にぶつけて、後悔することの繰り返し。夫と別の人を好きになって、さらにバランスが崩れていく。自分がどうな...続きを読む
  • 家族最後の日
    ーーー絶対に、死なれてはならない。ーーー

    またとんでもない本が一冊この世に産声を上げた。
    家族最後の日、と題された本書は、三人の家族との最後をそれぞれ記している。
    母、義弟、そして夫の石田さんだ。
    それぞれ何が「最後」なのかも形が全部違っている。

    SNSをフォローしているので、あのときのツイート...続きを読む