作品一覧 2023/09/01更新 愛は時間がかかる 試し読み フォロー 家族最後の日 試し読み フォロー かなわない 試し読み フォロー 降伏の記録 試し読み フォロー コロナ禍日記 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 植本一子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー かなわない 植本一子 第2子出産の入院中に読破。 味わったことのある、育児中の孤独と自己嫌悪と罪悪感が 他人事とは思えず、むしろ濃縮されたそれらを否応なしに 追体験させられて、読み進めていくのがしんどかった。 どんどん私まで傷付いていった。憎くなるくらいには。 なのに、読み進めるのを止められない。 読み手にどう思われ...続きを読むるかを、全く気にしてない姿に 嫌悪感さえ覚えてしまったのだけど、それはいかに自分が 他者の視線を気にしているかの裏返しであると気付かされたり。 やーーーー、すごい。 他の植本一子の本、買ってしまったもんね。 気になって気になって。 Posted by ブクログ かなわない 植本一子 いやー、すごい本だった。 帯に「叙事詩」って言葉が使われてたんだけどいや本当にこれは一大叙事詩。限界育児のこともさることながら夫の石田さんへの愛憎入り混じった思いとか、あと途中から一子さんの好きな人まで出てきて、あっ不倫……不倫だ……と読んでるこっちが後ろめたい。そして書き下ろしの「誰そ彼」本当にす...続きを読むごかった。これを書ける、書こうと思ったその覚悟がすごい。 この本が出ることによって一子さんはものすごく失うものが大きいんじゃないだろうかと思ったけれど、失うものが大きいんじゃないかと思うものって大抵得るものも同じくらい大きいんですよね。これを一冊の本にした、できたのはまじで一子さんの人生の財産だと私は思う。誰だよお前って感じですけど。この本も実は金原ひとみが紹介していて、それで興味を持って購入したものだったのだけど、金原ひとみがシンパシーを感じるなら私にとってはハズレがないよな。 本当に読んで良かった本でした。世の中の日記かくあるべしとまでは思わないけど、でも全てを曝け出そうともがく文章が私は好きです。 Posted by ブクログ かなわない 植本一子 とても良かった。 本の内容はエッセイで、とても良かった事が書いてあるのではなく、むしろ逆の事。 マイナスな気持ちや状況を理解しようと色々考えてるが、それがまたらマイナスに繋がってしまう事。 毎日それが続く辛さ、過去の蓄積されたマイナスにも向き合っている。 「今、何をしても、誰といても、楽しくない...続きを読むのだ。自分の機嫌の原因が分からない。漠然と自分に対して不安がある。」 「そしてこんな自分にもいい加減疲れていた。」 私にもある黒い?グレー?の気持ちもまさにそれだ!と思った。 他の本も読んでみたい。 Posted by ブクログ 愛は時間がかかる 植本一子 一気に読み終わってしまった。トラウマ治療について、大きなトラウマを持っている人のみが受けるものかと思っていたけれど、植本さんもおっしゃっているように、トラウマに大きいも小さいもないのだ。自分の過去を乗り越えたい、自分を変えていきたいと望む人全員が治療を受けることができる。 トラウマの内容が仔細に語...続きを読むられているわけではないけれど、治療を受けるに従って自らの思い込みやパートナーへの執着を手放していく植本さんの強さに涙が出た。過去の嫌な出来事は、忘れていることも気づかないくらい自分の記憶の奥底に沈められているから、それを取り出して向かい合うのは本当に辛いこと。 でも、今のままではいけない、パートナーとの未来を願い、パートナーがもしいなくなったあとでも自分と子供たちが元気よく生きていけるようにと強く願い、覚悟した人は強い。実際は書かれているようなサラリとした感じではなかったのかもしれないが、着々とトラウマを乗り越えていく姿に感動しました。 トラウマ治療について書いたこの本を出版すると決めてくださって本当にありがとうございます。 Posted by ブクログ 家族最後の日 植本一子 久々にハードカバーの本を一気に読みました。 最後まで悲しく苦しかった。 特に母親との確執は自分とも重なり胸が痛んだ。 悪気なく人を傷つける人は一番キツイ。 互いに傷つけるしかないのであれば離れるのも大切なこと。 でも少し母親の気持ちも聞いてみたくなった。 実家のちらし寿司、本当はみんなで食べたくて待...続きを読むっていたのでは?とか。私も「お手伝いじゃない」と叫んだことがあるので。 ご主人のことは病の恐ろしさとそれを受け入れるしかない家族の気持ちが赤裸々に書かれていて親の病を思い出していた。大切な人が病んでいるのを見るのは本当に辛い。 シッターの村上さんとの心の行き違いは似たもの同士だから起こる行き違いのようでこれまた苦しかった。著者は本質的にとても私と違う方なのだけれど、共感する部分も多くまた驚くことも沢山あり、一つの映画を観たような気持ちになりました。 Posted by ブクログ 植本一子のレビューをもっと見る