レフ・トルストイのレビュー一覧

  • イワンのばか
    子供の時から繰り返し読んでいるトルストイの民話集。説教くさいところがあるし、プロットは単純で面白いとは言えない。それでも、何度読んでもこれらの物語には感動する。素朴な美しさに惹きつけられるからだと思う。畑で一生懸命に働くイワンとか、コツコツと靴を作り続ける職人のマルティンとか権力とは無縁で、地道に生...続きを読む
  • イワンのばか
    損得や世間体や面倒くささなど、色々なことを計算しながら行動するのが、私たちには当たり前だ。
    イワンや、国の人たちは、こういうことを全く考えない。それを「ばか」と表現されている。
    「お妃さまも、ばかになりました。・・・国には、ばかだけが残りました。」
    人が困っていたら、何も考えずに助けてあげる人たち。...続きを読む
  • イワンのばか
    表題作の「イワンのばか」は子供時代に絵本で読んだきりの作品だったし、「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」の2作は、読んだ記憶こそあれどもいつ頃どんな本で読んだのかに関してはまったく覚えがなかったんだけど、子供時代に読んだ時よりも今の方が共感できるような気がしました。  少なくとも現代日本...続きを読む
  • イワンのばか
    作者がトルストイだってことに驚いた。
    このイワンさん、ばかばか言われてるけど、自分のやりたい事は全て実行できてることは確か。ばかって単体だと大変そうだけど国になるほど集まったら楽しそうだな~
    素直に感心したのがイワンの奥さん。あっさりばかになりましたって書いてあるけどお姫様からばかになるのってものす...続きを読む
  • イワンのばか
    イワンは馬鹿というより愚直ですれてない。

    イワンみたいな人間は資本主義において、
    弱者という位置づけになるんでしょう。

    イワンの世界は共産主義的ユートピア。


    欲にまみれた人間は、そんなユートピアを構築することは夢のまた夢なんですね。
  • イワンのばか
    二冊目の自分を作ってくれた本です。

    しらないうちに自分の中に取り込んでいました。

    はやり人間手を動かさないとだめだなぁ、と
    心底自分の腹に収めた。そんな本です。

    どうしても、金融で金儲けってダメなんですよね。

    自分のものづくりの原点になっている本です。


    地道に手を使って、いっぽいっぽ、手...続きを読む
  • イワンのばか
    国民性の溢れるキーワードにロシアっぽさが滲み出てた。ペチカとかウォッカとかはこれで知ったような。
    文体は優しいけど、なかなか容赦の無いストーリー展開のものもあって印象的。
    悪魔が畑から掘り起こされたり、裸で倒れてた人間が実は天使だったり、子供心にインパクトがあって何度も読み返した記憶。
  • イワンのばか
    ロシアの あの支配者に読んでもらいたい。
    馬鹿は きっと最強なのかもしれない。
    アファナーシイは良いことをしたと思う。
    キリスト教の布教書って感じ。
  • イワンのばか
    「トルストイの民話」を読んだのは大学生のとき。
    「人はなんで生きるか」は素晴らしいよと聞いて読んだけど、正直そこまでいいのかわからなかった。
    なんか、説教くさい感じがしたというか、小言を言われている気分になったっていうか。。。
    結局オチは神様かよ!とかいうツッコミをしてたのも覚えています。
    ...続きを読む
  • イワンのばか
    【Impression】

    あれや、イエスマンの元にでもなってんちゃうかって話やな。
    ただ上手いところで断るあたり、「馬鹿」とは何において「馬鹿」なのかを考える必要がある。

    イワンが無敵状態で過ごしているから、読んでてすっきりするわ。

    にしても、デブの商人のとこやったっけかで悪魔が露天で品物を干...続きを読む
  • イワンのばか
    神とか聖書って言葉が出るとなんとなく拒否反応が出るけど、この話はすんなり入ってきた。とても尊敬できる考え方ではあると思う。自分がそうなりたいかは悩むけど。
  • イワンのばか
    イワンのバカ!と聞くとトルストイより先に筋肉少女帯が出てきてしまう…(^^;

    なんて余談はさておき、トルストイの「イワンのばか」です。
    タイトルが衝撃的だけど、読み進めるとイワンは愚直で、彼なりの幸せの捉え方を持っているだけだと思った。そして、それを貫いて、幸せな国を築いた彼は幸せものだな、よい終...続きを読む
  • イワンのばか
    ロシアの文豪トルストイの民話の中から、「イワンのばか」「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」「ふたりの老人」などを選びました。つつましく生きる人々の悲哀を描きながら、人生の愛と真実について語りかける名作。
  • イワンのばか
    トルストイ作、ロシア。宗教色が強いけれど、読んでおくと何かしら感じるものがあるのではないかなと思う。「人は何で生きるか」、「人には多くの土地がいるか」、「二人の老人」あたりが好き。
  • イワンのばか
    何を思うか、何を感じるか、その感情をどう処理するか、それはおそらく、十人十色であり、十年十色だろう。繰り返し読む価値があるといえばあるし、ないといえばない。だから残る。ハード的にも、ソフト的にも。
  • イワンのばか
    イワンのばか!
    ロシア文学がマイブームで、でも長いやつ「戦争と平和」とか読むのめんどくさーと思ったけどトルストイくらい読んでおかなきゃ!と思って何かでイワンのばか読んだのがわりと最近だったので
    読んでてぼんやり覚えてたけど、
    知らない話もあったからおもしろかった。

    共産主義?ってやつなのかな
    あと...続きを読む
  • イワンのばか
    イワンになりたいと思った。人はなかなか自分をばかだと本気で認められないことが多いと思う。 イワンこそ、本当に知恵をもったかしこい人物なのかもしれない。