藤波匠のレビュー一覧

  • 「北の国から」で読む日本社会
    これは出版史上初の「泣ける新書」です。
    「北の国から」を観て育った世代には涙無くしては読めない新書です。

    脚本家の倉本聡氏が、登場人物の生い立ちや背景をしっかり描いたことと、
    その当時の時代背景を巧みに取り入れたことにより、まるで本当の家族が
    そこに暮らしているようなライブ感、リアル感をテレビを通...続きを読む
  • 「北の国から」で読む日本社会
    「北の国から」と戦後の社会変化を関連付けることで、とても興味深く読めました。
    黒板五郎の生き方、考え方がよくわかりました。
    現在ではこのような人はなかなかいないでしょうし、簡単に真似できるものではないです。
    戦後の高度経済成長からバブル崩壊までの中で、日陰にいた人たちの存在や様々な価値観があるという...続きを読む
  • 「北の国から」で読む日本社会
    高度成長期から平成にかけての北海道が、さらには日本人の風俗がわかる!
    何にも影響されず、自分の生き方を貫いているように見える五郎も実は激動の時代の波に揉まれながらその中で彼らしい選択をしていた、ということがよくわかった。
    そしてなにより倉本聰の凄さがよくわかった。

    これ読んで作品見直すと、何気なく...続きを読む
  • 人口減が地方を強くする
    日本総研に籍を置く著者が政府の日本創生に物申す。『地方消滅』とは対極のタイトルだが、ICT技術(介助ロボットや自動運転車両など)により高齢化が進展した地方でも住み続けられるという論旨には素直に頷けない。人口減で地方が強くなるには、都市計画、個人資産の流動や収用など大胆な法改正による制限が必要だ。結果...続きを読む
  • 人口減が地方を強くする
    (日経新聞電子版のコメント)
    『地方消滅』を意識するあまり、地方同士が若者らを取り合おうとする動きを批判する。「人口移動は結果であり、目標にすべきではない」と考える著者は、地場産業とICT(情報通信技術)を融合した新ビジネスなど、仕事の創出を優先すべきだと提案
  • 人口減が地方を強くする
    地方再生っていうのもこうやったらできるはず、を経済界寄りから入っている。じゃあ具体的に何やったらできるかみたいな話はあまりない。その点はつまんない。東京が人口を引き寄せてるんじゃなくて地方中核都市引っ張ってるというのは、私の実感にとても近い。飯の種のあるところにしか人が寄せられないというのは確かに真...続きを読む
  • 人口減が地方を強くする
    政府の進める地方再生への疑問点を洗い出した著作。
    霞が関が編み出す地方再生策はあまりのも皮相的なものであり、きちんとした人口動態を分析していないというのが、著者の主張だ。
    おわりにで、きちんと著者の主張が言われている。
    地方再生も都市の発展も、人口が減少する日本の成長の方向性と一致していなければなり...続きを読む
  • 人口減が地方を強くする
    北海道伊達市は高齢者施設を誘致。若者も流入したが、景気が良くなると賃金が低い介護業界から大都市へ流出。付加価値の高い産業創出が必要。
    東京への若者の人口流出がなくなると東京の競争力がなくなる。
    製造業は地方都市でも本社を残しやすい。
    どのような業種が地方に残りやすいのかを考える必要があると思った。
  • なぜ少子化は止められないのか
    若い世代が、この国で家族を持ち、子を生み、育てていきたいと思えるようにしなきゃダメ、という主張は、全面的に賛成です。
    そして、若い世代に広がっている非正規雇用が子供を持つことを諦めさせている、ということもよくわかりました。

    でも、その解決方法は、経済成長なの?

    経済成長は七難隠すというか、文句な...続きを読む
  • なぜ少子化は止められないのか
    まとめて1千万円ぐらい貰えないとメリットが見えない。1万円や3万円をチョロチョロ貰っても流れは変わらない。
  • 「北の国から」で読む日本社会
    黒板五郎に会いたくなった。不器用だけど、頑なにブレない軸がある。ガキたちが成人したいま、あらためてドラマを観たらそうした五郎を昔とは違う目線で感じることができるかもしれない。いまなら、てらいもなく情けない面をさらけ出す五郎に嫌な感情は出てこないだろう。格好つけるところじゃないことがわかるようになった...続きを読む
  • 人口減が地方を強くする
    人口減少社会、限界集落など自治体消滅論が喧伝される中、自治体は、若い人を引き寄せるため、あの手この手の補助金施策を打ち出し、ゼロサムゲームならぬマイナスサムゲームに鎬を削っている。しかしながら、一時的な人集めは収入が安定しない移住者世帯を生み出すだけであり、そんな人たちは補助金が打ち切られれば地域外...続きを読む
  • 「北の国から」で読む日本社会
    「北の国から」のエピソードや描写が、いかに当時の日本社会の状況を的確に反映していたかを解説してくれる本。

    全体的にきちんとした本で、ためになる話もありつつ感動を追体験できて良い。

    個人的になるほどお、と思ったのは、富良野は東大の演習林に近いのだけども、演習林の仕事があったため出稼ぎに行かなかった...続きを読む