森田真生のレビュー一覧

  • センス・オブ・ワンダー
    自然に驚き感動する
    自然に直接触れなくても、そんなワンダーを感じられる本は沢山あるとも思う

    後半にある訳者の森田真生のエッセイが白眉
    常に変化する自然とそれに対応し生きていく生き物たち
    福岡伸一の『生物と無生物のあいだ』を思い出した
  • センス・オブ・ワンダー
    「センス.オブ.ワンダー」自体、珠玉の言葉が散りばめられ、音読して味わいたくなる作品です。読みながら、自然の中身を委ねたくなるようでした。

    森田さんの、僕たち「センス.オブ.ワンダー」も美しく、レイチェル カーソンの世界をより一層深めることができました。

    挿し絵も幻想的で素晴らしい。





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  • センス・オブ・ワンダー
    憑き物が落ちたような感覚。

    人間は美しい自然を搾取するだけの醜い存在だと思い込んで、自分が人間であることに対して嫌悪感や罪悪感を溜め込んでいたことに気づいた。

    確かに人間による環境破壊は、無くしていかなければならない。ただ、人間が作ったもののおかけで思いがけず住処を得る生き物もいて、人間の行いが...続きを読む
  • センス・オブ・ワンダー
    “教師”を辞めたタイミング、和楽居を出ようとしているタイミングで読めてよかった。
    私が本当に望んでいるものが見えた気がする。

    ・消化の準備すらできていない事実を、次々に与えようとしなくてもいいのです。まずは子どもが自ら「知りたい」と思うように、導いてあげることが大切です。
    ・子どもと一緒に自然を探...続きを読む
  • 僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回
    はじまりはコロナ禍の社会やコロナ禍による生活スタイルの変化によって気がついた生態系の描写
    この描写を通して何を伝えたいんだろうと思い読み続けると筆者の日々の生活風景や考えを通して、社会がいつどう変わるか分からない中で自分は日々何を大切にし、どんな生活にしていきたいのかに気づかせてくれる本だった
    人生...続きを読む
  • 数学する身体(新潮文庫)
    著者の数学に〈情緒〉動かされてる体験がひしひしと伝わってくる。学問の探究へと道を進む稀有な人たちって何かしらこういう信念と、出会いがあるんだろうなと胸踊る内容です(本書の本筋ではないので、悪しからず)。

    チューリングと岡潔を軸に、数学と身体というテーマを深ぼっていく構成。恥ずかしながら岡潔の存在を...続きを読む
  • 数学する身体(新潮文庫)
    興味を惹かれる内容がとても多い
    数学の表面的な難しさを取っ払って、数学という行為の面白さや美しさそのものの中に飛び込ませてもらえる本
  • 僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回
    コロナ以降の世界をどのように生きていくべきか、
    筆者と同じ目線で共に考えることのできる作品。

    地球、植物、動物、人間。

    目に見えるもの、見えないもの。

    この世に存在するあらゆるものに気づかせてくれる。

  • 僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回
    パンデミック以降、やっと読みたかった本に出会えました。私はずっとこういう本を探してたんだと思います。
  • 数学する人生(新潮文庫)
    情緒、人の在り方、自然とは。
    数学者が言語化して残そうとした、日本的世界観を著者の岡潔さんにできるだけ寄り添う解釈が伝わる。何かを極めた時に、人は同じ境地に至るという。自然が好きな私に、刺激的であり、そんな見方考え方があったのか、もっともっと歴史や文学を知りたいと思わせる本と出会うことができた。著者...続きを読む
  • 僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回
    それまで数学を生業としてきた著者が、コロナ禍で子どもと多くの時間を過ごし、自然に触れることで感じたことを瑞々しい言葉で語っている。現代社会の中では人は「個人」として、独立したものと錯覚しがちだが、見方を変えれば歴史や周囲の自然との関係のなかで作られた依存的存在としての人間の姿が見えてくる。それは決し...続きを読む
  • 僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回
    パンデミック中でも自然豊かな生活をしている家族の日記のようで、ちょっとした親バカ風な内容かと思いましたが、本来あるべき人間らしさがお子さんが教えてくれる場面があり考えさせられました。例えば、お子さんが「地球上の人間がみんな死んだら次は何かな?恐竜?」真生さんが「道路や車がなくなってまったく違う風景だ...続きを読む
  • 数学する身体(新潮文庫)
    読むほど、「数学」と捉えていた事柄の輪郭が解けて、液体のようになり、体の中に取り入れられる読書体験。
  • 数学する人生(新潮文庫)
    芭蕉や夏目漱石をこよなく愛した世界的数学者が辿り着いた、喜び溢れる生を生きるための視座。科学と宗教と哲学が、美しく有機的に繋がっていき、人生とは何かに迫る。

    でも、数学者が哲学者になったんではない。日本という土地で、素直に数学を突き詰めていった先に、日本文学や仏教が自然と溶け込んできて、一体の学び...続きを読む
  • 僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回
    常識や意識のあり方を見つめ直し、変容するように示唆する本。
    コロナ禍が始まった2020の春から始まる日記スタイルで書かれているドキュメント。
    難解な言い回しも多く、一読では理解し難い。
    心に残ったのは以下
    ・環境破壊の最たる原因は農業。不耕起の道へ。
    ・教室で人間の話を聴くという特殊な設定の教育を解...続きを読む
  • 数学する身体(新潮文庫)
    これを10代で読んでいたら数学に対して興味や愛情を持てた可能性すらあるな…と、数学が大の苦手だった私でさえ思うほど、数学の新しい捉え方を教えて貰った。面白かった。
  • 数学する人生(新潮文庫)
    日本の誇る数学者である岡潔さんの講義やエッセイ。
    好きになった数学を、探求し続けた岡さんの生きてきた軌跡を垣間見れる一冊。
    俳句、絵画、芸術、仏教、日本文化などにも造詣が深く、それが数学にもつながってきたりする「岡さんが見つめてきた世界」を一緒に見ている気分になってくる。

    どんな分野でも世界的な偉...続きを読む
  • 数学する人生(新潮文庫)
    学問が細分化されていく現代で情緒ある研究をできている人がどれほどいるのだろう。
    岡潔は振り切っていたから、ほぼ無職状態の時に大業を成し遂げたが、
    研究に「競争」の概念がやたらと持ち込まれ始めた現代のアカデミアで同じことをするのには制度的、精神的、経済的にも大きな壁がたくさんあることだろう。
    現代の学...続きを読む
  • 数学する身体(新潮文庫)
    数学と哲学はもともと近い関係にある、とは昔からよく言われることだが、それがつまりどういうことかを読者にそれなりのボリュームでわかりやすく(文系寄りに)提示している本に初めて出会った。あとがきはややナルシスティックな書きぶりだが、本文は難しいことを一般読者に過不足のない言葉で説明しておりすばらしい。
  • 数学する人生(新潮文庫)
    最終講義の章にこの本の全てが詰まってる気がする。ここだけでも何度も読んだら面白い。

    後半ほとんどの生い立ちのところは面白くなかった