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未来はすでに僕を侵食し始めている。未曾有のパンデミック、加速する気候変動……人類の自己破壊的な営みとともに、「日常」は崩壊しつつある。それでも流れを止めない「生命」とその多様な賑わいを、いかに受け容れ、次世代へと繋ごうか。史上最年少で小林秀雄賞を受賞した若き知性が2020年春からの「混沌」と「生まれ変わり」を記録した、四季折々のドキュメント・エッセイ!
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Posted by ブクログ
はじまりはコロナ禍の社会やコロナ禍による生活スタイルの変化によって気がついた生態系の描写 この描写を通して何を伝えたいんだろうと思い読み続けると筆者の日々の生活風景や考えを通して、社会がいつどう変わるか分からない中で自分は日々何を大切にし、どんな生活にしていきたいのかに気づかせてくれる本だった 人生...続きを読むについて考えたいとき、自己啓発本に手が伸びがちだが、自分では経験できない人の生活風景や自分の経験だけでは視野に入ってこない社会・自然・政治・・・などの世の中の動きを描く作品こそ、自分はどうありたいのかが見えてくるのかもしれないと新たな発見をさせてもらった
コロナ以降の世界をどのように生きていくべきか、 筆者と同じ目線で共に考えることのできる作品。 地球、植物、動物、人間。 目に見えるもの、見えないもの。 この世に存在するあらゆるものに気づかせてくれる。
パンデミック以降、やっと読みたかった本に出会えました。私はずっとこういう本を探してたんだと思います。
それまで数学を生業としてきた著者が、コロナ禍で子どもと多くの時間を過ごし、自然に触れることで感じたことを瑞々しい言葉で語っている。現代社会の中では人は「個人」として、独立したものと錯覚しがちだが、見方を変えれば歴史や周囲の自然との関係のなかで作られた依存的存在としての人間の姿が見えてくる。それは決し...続きを読むて人の価値を貶めるものではなく、むしろ人間に豊かさをもたらすような気さえする。 以下の一文が特に印象的だったので書き記しておく。 「だが、人間がいることによって、人間がいなければ考えられないような、豊かな生態系を構築できる。人間は環境から奪うだけの存在ではなく、生態系の拡張日貢献する生き物になれる。これを示す実例をいくつも作っていくことができれば、未来の子どもたちも心の底から「わたしは生きていてもいい」と思えるのではないか。」
パンデミック中でも自然豊かな生活をしている家族の日記のようで、ちょっとした親バカ風な内容かと思いましたが、本来あるべき人間らしさがお子さんが教えてくれる場面があり考えさせられました。例えば、お子さんが「地球上の人間がみんな死んだら次は何かな?恐竜?」真生さんが「道路や車がなくなってまったく違う風景だ...続きを読むろうね」そしたらお子さんが「そしたら自由に歩けるね。アリさんとかカタツムリくんとかも」と語っています。 こどもと散歩していると「あのみかん摂ってもいい?」「あのビワ摂ってもいい」と言われても「あれは他の誰かのものだから」と答えなければならない。せつないです。人間が人間らしく生きられないことをこんな小さいときから大人は伝えなくてはならない。地球は誰のもの、海は誰のもの、土は誰のもの、木や森は誰のもの、そして空気は誰のもの。かなり間違いを起こしている生き物は人類だったかもしれません。
常識や意識のあり方を見つめ直し、変容するように示唆する本。 コロナ禍が始まった2020の春から始まる日記スタイルで書かれているドキュメント。 難解な言い回しも多く、一読では理解し難い。 心に残ったのは以下 ・環境破壊の最たる原因は農業。不耕起の道へ。 ・教室で人間の話を聴くという特殊な設定の教育を解...続きを読む放していく必要がある ・ウイルスから気候まで人間以外のあらゆるスケールの他者を思い描きいたわる ・強い主体から弱い主体へ ・未熟でも始める 先が見通しにくいこの時代に生きる皆さんにオススメです。
森田さんの思考の流れが心地よく感じられる。 完結がない問いにどう向き合い進むのか? 優しく語りかけてくれる。
不思議な一冊だ。パンデミック下で執筆された日記であり、地球環境の限界に目を向けながら、エコロジカルな自覚を言語化していく。それでいて朗らかな育児日記でもある。子供や昆虫や土が教えてくれること。僕たちは広い世界の狭い世界に生きていることを教えてくれる。
【コロナ、気候、危機感】 2020年に始まるコロナ期の1年間を記録した日記型エッセイ。春、夏、秋、冬にはそれぞれテーマが付けられている。 土づくり、協生農法など、著者がその時期に取り組んでいたことについて書かれていた。 ‥ コロナは数年前になるけど、当時は自分たちがさまざまなものに依存しているこ...続きを読むとを痛感した時期だったなーと改めて思い返す。 このパンデミックで、土との距離を縮めた人も少なくないかもしれない。 ティモシー・モートンの思想、「エコロジカルな自覚」について、この経験と照らし合わせて綴られる。 人間の弱さを自覚すること。 コロナが危機として私たちの脆弱性を露呈し、政治・社会経済的な変化を促す中で、気候危機に対する私たちの動きは鈍い。その違いについて、実際に感じるものかどうか、という点が述べられていた。 現代の教育環境、社会環境が、私たちが感じるべきものを感じにくくしている、ひとつひとつユニークで一回きりの自然界を想像することが大事という。 世代間の倫理にも触れる。 著者の示す解は、正直簡単ではないと思った。 100万種が数十年以内に絶滅するとされる。知っていたとしても、人間社会にも依存する私たち。そこに日常的にある危機を毎日管理しながら生きている。 自然界は私たちに対する大規模な危機をもたらしうるけれど、人間社会での危機感は個人的で鋭くて、自分以外は誰も管理・緩和してくれない。 一定の余裕がいるなー。 それでも2024年の今現在、また私たちの多くは、私たちのさまざまな「依存先への自覚」を薄めているようにも感じる。
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