吉田健一のレビュー一覧
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老年期に差し掛かった吉田健一さんの作品だが、人生の艱難辛苦や狂騒に明け暮れる世の中を観察して吉田さんらしい視点でわれわれへの導きを提示している。 よくよく味わいたい作品。Posted by ブクログ
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フレームワークとケーススタディの両方が満遍なく記載されていて構成良し。
ただの理想論ではなく「あなたの会社も失敗したでしょ?」というところから話を進めていて実践よし。
それでも!情報共有が上手くいく会社は、きっとみんな仕事にビジネスに真面目で真摯なんだろうなぁと思います。
どうすれば自社群に展...続きを読むPosted by ブクログ -
情報ではなく、人中心のナレッジシェアを掲げている。事例が多く、単にITだけでは運用がうまくいかないことが良くわかる。
リアルコム社が、昨今のソーシャルメディア、取り分け社内SNSとして出て来ているセールスフォースのChatterなどについて、同社がどう捉え、同社の製品戦略に活かしてるのか興味あるとこ...続きを読むPosted by ブクログ -
航海途中に船が難破し、無人島に辿り着いたロビンソンが誰の力も、有効な技術も持たずに、快適な生活を求めて悪戦苦闘するストーリー。
帝国主義に象徴される、文明国と未開地の問題やカニバリズムに対する価値観、宗教の摂理について悩む場面など、ロビンソンを通じて、当時の世界観が感じられる興味深い一冊。Posted by ブクログ -
冒険譚というよりは、一人の人間が如何にしてキリスト教徒となっていくかという物語、といったほうが正しいと思います。
「罪の文化」や「神と向かい合う」というキリスト教的な道徳精神が理解し難い我々日本人にとって、主人公ロビンソンの心の動きは分かりやすい教材になるでしょう。Posted by ブクログ -
3年前に読んだ時は、途中で飽きてしまったけど、今回再チャレンジして楽しく読めた。すごい冒険の世界。2度の遭難、救助、脱出、そして帰国・・・って、本当に波乱万丈。無人島での暮らしは、完全に自給自足だし、後悔したり、神に感謝したりの繰り返しで、想像を絶するものだった。Posted by ブクログ
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「情報活用」は企業の課題だが、うまくやれるところは少ない。「情報」と一言で片付けるがいろんなタイプがあり、流通やストック方法も異なっている。きちんとアプローチさえすれば結果はだせると思えた。目からウロコ。Posted by ブクログ
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吉田茂首相の長男の文筆家による酒にまつわるエッセイ集
読みにくく感じる文体ではあるが、SNSで呆けた言語感覚を刺激してくれる。
育ちの良さによるためか幅広い教養、時代背景など興味深い。
なにかと小難しい感はあるが、
なりより、お酒が好きなんだろうなという、
素敵な駄目加減が素晴らしい。Posted by ブクログ -
収録作中9編は創元推理文庫『ポオ小説全集』で既読だが、
訳が違うので新鮮な感動を味わう。
吉田健一セレクトの短編集+
ポオの覚え書き「マルジナリア」収録。
■ベレニイス(Berenice,1835)
青年エギアスは従妹ベレニイスと共に育ち、
長じて彼女を愛するようになったが、
その美貌は病に...続きを読むPosted by ブクログ -
短篇作品はもちろんどれも味わい深いですが、「覚書(マルジナリア)」が、ポーの随筆・文学論・人生論的断片が集められた感じで、芥川龍之介の「侏儒の言葉」に近いノリで楽しめました。Posted by ブクログ