西村京太郎のレビュー一覧

  • 十津川警部 幻想の天橋立(十津川警部シリーズ)
    「ケータイ雑誌the どくしょ」で2006年4月から10付きまで配信した内容を加筆訂正したもの。
    現在は,講談社のe文庫になっている。

    風船で閉じ込められた人からの伝言をもとに,
    私立探偵に調査を依頼する人。

    十津川警部の元部下の私立探偵橋本にも協力要請がある。

    調査から,だんだん範囲をせばめ...続きを読む
  • 日本殺人ルート
    短編8話。

    花冷えの殺意
    石垣殺人行
    秘めたる殺人(秘めたる殺人)
    死へのワンショット(秘めたる殺人)
    超高層ホテル爆破計画
    危険なダイヤル(セカンド・ターゲット(第二の標的),狙われた男 秋葉京介探偵事務所)
    死者の告発(完全殺人)
    手を拍く猿(南神威島,行先のない切符)

    この単行本にしかない...続きを読む
  • 雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件
    短編5話

    「雷鳥九号」殺人事件
    幻の特急を見た(十津川警部捜査行 東海特急殺しのダイヤ)
    急行「だいせん」殺人(事件空白の時刻表 西村京太郎自選集3)
    殺人(ころし)は食堂車で(十津川警部捜査行 東海道殺人エクスプレス)
    夜行列車「日本海」の謎(十津川直子の事件簿)

    幻の特急は,そんなにうまく出...続きを読む
  • 蜜月列車(ハネムーン・トレイン)殺人事件
    結婚関連旅行もの4話。

    再婚旅行殺人事件(十津川警部捜査行 神話と殺意の中国路)
    あずさ3号殺人事件(急行アルプス殺人事件)
    ゆうづる5号殺人事件(十津川警部捜査行 愛と哀しみのみちのく特急)
    新婚旅行殺人事件(麗しき疑惑 西村京太郎自選集2)

    再婚旅行,新婚旅行というと山村美沙を思い出す。
  • けものたちの祝宴
    「けものたち」と呼ぶのに相応しい,芸能界の裏表。
    祝宴をあげたい気持ちも分かるが,
    年に1回以上は祝宴には参加したくないかも。

    自分と関係ない世界だからこそ読めるのかもしれない。

    フィリピンと日本の間の暗い部分を垣間みたような気がした。
  • 裏切りの特急サンダーバード
    大富豪 大明寺一郎。
    さまざまな人間を金で雇い,
    不思議な事件を引き起こす。

    お金をつぎ込むところだけはやってみたいかもしれない。
    特急を乗っ取るところは,とても難しそうでやってみたくない。

    女性を解雇したことで足がつくというのがなんともいえない。
    金持ちの傲慢だと思うか,
    気の弛みだと思うか,...続きを読む
  • 汚染海域
    社会派西村京太郎の公害摘発物語。

    被害者の自殺は痛ましい。
    ましてや恋人の不在時に自殺するのは納得がいかない。

    高校の先生の測定はなるほどと思う。
    大学の先生の企業寄りの体質は,そんなもんだろうか。

    推理小説仕立てになっているのがよい。
  • 越後・会津殺人ルート
    十津川警部が殺人犯として罠に嵌められる。

    殺人事件の捜査だと思って出かけたら,
    殺人事件の犯人に仕組まれる。

    亀井刑事が必死の捜索の指示をして,
    十津川警部の濡れ衣をはらす。

    警察関係者の関与が犯罪の深みを増している。
  • オリエント急行を追え
    海外での事件は面白い。

    ロシアの鐵道はとても淋しそうなので,自分ではよう行かないが,
    十津川警部は特攻精神で危険にぶちあたっていく。

    武器の密輸入の摘発だが,死者もある。

    国際的な活躍はかっこいい。
  • 愛の伝説・釧路湿原
    釧路湿原の丹頂鶴の育成場。
    無償労働奉仕志願の女性。

    上品で,一生懸命。
    なにか影がある。

    平和な街に,殺人事件の犯人を追ってきた十津川警部。

    政治と犯罪の関係を追う,社会派西村京太郎。
  • 十津川警部 「生命」(下)
    人工授精に2つの方式があるとのこと。
    AIH: artificial insemination by husband
    AID: artificial insemination by donor
    AIHは夫婦間。AIDは他人によるもの。

    AIDにまつわる事件に関する社会派推理小説。
    提供者,出産者,...続きを読む
  • 十津川警部 「生命」(上)
    人工授精に2つの方式があるとのこと。
    AIH: artificial insemination by husband
    AID: artificial insemination by donor
    AIHは夫婦間。AIDは他人によるもの。

    生命の主題は,AIDを題材にしたもの。

    AIDに関連して起こ...続きを読む
  • 最終ひかり号の女
    短編4話。

    スーパー特急「かがやき」の殺意(十津川警部の青春)
    石勝高原の愛と殺意(十津川警部捜査行 恋と哀しみの北の大地)
    愛と殺意の中央本線(十津川班捜査行 わが愛 知床に消えた女)
    最終ひかり号の女

    最後の話は,知人を逮捕せざるをえない十津川警部の苦悩がにじんでいる。

    十津川警部の人間ら...続きを読む
  • 狙われた男 秋葉京介探偵事務所
    西村京太郎の探偵もの5話。

    狙われた男
    危険な男
    危険なヌード
    危険なダイヤル
    危険なスポットライト

    たしかに危険な話が多い。
    元刑事であることが,日本における探偵の条件の一つかもしれないことが分かりました。
  • 伊豆誘拐行
    なぞの誘拐事件。
    関係者に現場以外に存在証明(アリバイ)がある。

    謎の誘拐団を想定した捜索が始まる。

    一人殺さなかったら,誘拐団の味方になりそうな記述がある。
    危ない世界への渡り廊下にならないことを願う。
  • 十津川警部 四国お遍路殺人ゲーム(十津川警部シリーズ)
    お遍路さんを,テレビがゲームにしようとする。
    関係者が殺され,殺人の予告。

    その後一人が殺され,事件は深刻に。

    番組の中止を勧告したのに,なぜ撮影が再開できたのかが分かりにくい。
  • 幻想と死の信越本線(十津川警部シリーズ)
    放火の話を昔の話として書いた作家。
    そのときに死んだ女性が姉ではないかとの問い合わせ。

    なんとなく,結末が見えていたのが難点だ。

    あまのじゃくの十津川警部の物語で,素直にその通りになる確率は2割未満かも。となれば,死んだ女性は姉ではない確率の方が高いと見るのが,十津川警部愛好家かも。
  • 哀しみの北廃止線
    短編4話。

    小諸からの甘い殺意(十津川警部捜査行愛と哀しみの信州)
    哀しみの北廃止線(十津川警部捜査行 北の事件簿->北海道殺人ガイド十津川警部捜査行)
    北の空に殺意が走る(初出)
    蔵王霧の中の殺人(十津川警部捜査行 殺意を運ぶリゾート特急)

    「甘い」はりんご。とても悲しい話。
    何割が幸せ終わり...続きを読む
  • 阿蘇殺人ルート
    阿蘇と由布院での殺人事件。
    同じ人間に不在証明(アリバイ)が在る。

    東京でも殺人事件があり,十津川警部が出動する。

    時刻表の裏をかく。
    なんとなく予想できるところが憎い。

    最後は,殺人鬼ではないことを言いたかったのかもしれない。
  • EF63形機関車の証言
    鉄道推理小説短編6話。

    EF63形機関車の証言(海を渡った愛と殺意)
    見知らぬ時刻表(十七年の空白,十津川警部捜査行 東海特急殺しのダイヤ)
    スキー列車殺人事件(十津川警部捜査行 愛と哀しみの信州)
    江ノ電の中の目撃者(十津川警部の青春)
    運河の見える駅で(十津川警部捜査行 東海道殺人エクスプレス...続きを読む