西村京太郎のレビュー一覧

  • 宗谷本線殺人事件
    宗谷本線で殺された男から原稿を渡された主人公。
    荷物を持ち去る謎のサングラスの女。
    ずばり、著者の罠に嵌りました。
    推理小説として十分に複雑だ。

    道警の犯人逮捕が誤認であることになるが、大丈夫だろうか。
  • 十津川警部 修善寺わが愛と死(十津川警部シリーズ)
    『修善寺わが愛と死』という小説内の歴史小説があり、鎌倉幕府三代の興亡と六国デパートのお家騒動を模している。

    直接歴史小説を書くより、小説内小説を書くというのは手だと思った。
  • 脱出
    国際結婚で生まれた子供を扱った社会派小説
    アメリカの黒人と日本人との混血であることから日本社会に馴染めず
    ブラジルへの移民として出発しようとしている前夜
    誤って人を殺してしまう主人公
    ブラジル行きを助けようという様々な人達
    機に乗じて画策する人達
    事件は思わぬ展開に
  • 殺人者はオーロラを見た<新装版>
    アイヌの歴史を知るのによい。推理小説仕立てになっている。
    アイヌが殺されたり,容疑者として追われたり,
    犯人なのに無罪になったり。
    社会派小説として読もうとすると、展開がわかりにくいかも。
  • 諏訪・安曇野殺人ルート
    定年退職して隠居して小説を書いているという山下俊
    あやしげな事件が次々起こる。
    政治家がからむゆすり。

    推理小説としては十分複雑で、十津川警部の捜査が冴える。
  • 特急しおかぜ殺人事件
    お遍路に行く途中で行方不明になる宝石店の社長。
    次々起こる殺人事件
    音楽家が恋人との噂。

    推理小説として十分複雑で、十津川警部の捜査が蛇行する。
  • 特急「にちりん」の殺意
    短編四話。

    標題(収蔵単行本名)
    殺意を運ぶ列車(空白の時刻表 西村京太郎自選集3)
    ヨコカル11.2キロの殺意(十津川警部捜査行 愛と哀しみの信州)
    神話の国の殺人(JR周遊殺人事件、十津川警部の休日)
    特急「にちりん」の殺意

    ヨコカルとは、横川,軽井沢間の碓氷峠を越える区間で,重連で超えたの...続きを読む
  • 豪華特急トワイライト殺人事件
    十津川直子と夫婦での旅行で、札幌から大阪まで寝台列車で行く。
    駅で見かけた元凶悪犯。
    小樽での事件を目撃した証言。
    列車内での殺人予告。
    乗客の死。

    次々事件が起こり,怪しげな人間も沢山。
    亀井刑事が途中から乗り込んでくれたところでほっとするものの、
    最後の最後まで爆弾騒動で気が抜けない展開。
  • 殺しのバンカーショット
    ゴルフもので、死へのワンショット(日本殺人ルート、秘めたる殺人 )を読んだばかりなので似ているなと思った。

    ゴルフにまつわる殺人事件。
    ゴルフ大会の時に,見物者が鏡を使うことは禁止ではないのだろうか。
    ちょっと疑問に思った。
  • 秘めたる殺人
    短編五話。

    標題(収蔵単行本名)
    雪は死の粧い(殺しのインターチェンジ、隣り合わせの殺意)
    九時三十分の殺人(一億二千万の殺意、消えたドライバー)
    私を殺さないで(夜ごと死の匂いが)
    死へのワンショット(日本殺人ルート)
    秘めたる殺人(日本殺人ルート)

    9時30分の殺人は、手が込んでいて,推理小...続きを読む
  • 十津川警部 時効なき殺人
    「北の秘密」の改題版。

    ワンダーフォーゲル部にまつわる過去の事件の清算。
    還暦を迎え,若かったころの事件を謝罪したい人と、
    時効が過ぎているので、なかったことにしたい人との葛藤。

    現在の事件を追う中で,過去の事件も明らかになる。
  • 寝台特急「北陸」殺人事件
    寝台特急北陸は、上野から金沢行き。
    大学時代の友達3人のその後の物語。

    読むのは二度目なので、ちょっとまどろっこしかったかも。

    西村京太郎長編推理選集の第13巻(第二回配本)にも掲載。
    小冊子には、甲谷和勝(新日鉄)との対談の写真がある。
    本名,矢島喜八郎というとのこと。
    釧路・網走殺人ルートの...続きを読む
  • 宮島・伝説の愛と死
    貧乏作家から売れっ子作家になって浮気をした夫と離婚した母親が、
    癌で余命3ヶ月とのこと。
    思い出の宮島への旅行を計画したところ殺される。

    いくつかの違和感がある。
    余命3ヶ月のおばさんを殺す必要があったのか。
    宮島での21年前の事件の真相の必然性。
    十津川警部が最初に息子を容疑者として調べていた理...続きを読む
  • 第二の標的(セカンド・ターゲット)
    短編五話。

    標題(収蔵単行本名)
    第二の標的セカンド・ターゲット(十津川刑事の肖像、一千万人誘拐計画)
    謎の組写真
    アクシデンタル・ジャイブ
    神話の殺人
    危険なダイヤル(狙われた男 秋葉京介探偵事務所、日本殺人ルート)

    謎の組み写真は、写真の賞に輝いた作品が盗まれ,一枚が他人の写真に掏り替った話...続きを読む
  • 特急「白鳥」十四時間
    亀井刑事を殺すことに1000万円の懸賞金がついた。

    誰が胴元かが分からず,右往左往する警察。

    関西から東北への列車に乗り,
    事態の打開を図ろうとする。

    その列車の中で,若い婦人警官が殺される。
    亡くなった婦人警官に関する記述が余りにも少ない。

    亀井,十津川の対応もあまりに淡白。

    ここが西村...続きを読む
  • 特急「あさま」が運ぶ殺意
    短編四話。

    標題(収蔵単行本名)
    特急「あさま」が運ぶ殺意
    北への列車は殺意を乗せて(JR周遊殺人事件)
    SLに愛された死体(十津川警部SLを追う!)
    北への危険な旅(十津川警部捜査行 殺意を運ぶリゾート特急)

    『特急「あさま」が運ぶ殺意』は、義父母に子供をつれていく親子。
    早苗刑事は、母親の言...続きを読む
  • 十津川警部 東京上空500メートルの罠
    飛行船が乗っ取られる。
    爆弾を仕掛けたとのこと。

    犯人たちに振り回される。
    自衛隊も出て来るので、航空物の入門にはいいかも。

    やや犯人たちの計画が視野が狭く,杜撰かも。
    飛行船を乗っ取るなら、国外逃亡は基本じゃないのか?
  • 謎と殺意の田沢湖線
    東北、北海道の鉄道もの短編四話。

    標題(収蔵単行本名)
    謎と殺意の田沢湖線
    謎と憎悪の陸羽東線(十津川警部捜査行 みちのく事件簿)
    謎と幻想の根室本線(十津川警部捜査行 恋と哀しみの北の大地)
    謎と絶望の東北本線(十津川警部捜査行 愛と哀しみのみちのく特急)

    北の物語は悲しいものが多いのはなぜだ...続きを読む
  • 鳥取・出雲殺人ルート
    鳥取砂丘に蒼い水たまりがあることを知りました。
    そんなところに女性の死体が。

    事件は単なる推理小説かと思いきや,
    薬害訴訟が裏にあったとは。

    社会派西村京太郎の隠し球。
  • 十津川警部 白浜へ飛ぶ
    短編四話。

    標題(収蔵単行本名)
    処刑の日
    絵の中の殺人
    十津川警部の苦悩(十津川警部 欲望の街 東京)
    十津川警部 白浜へ飛ぶ

    処刑の日は、床屋が関係する奇術