ケネス・J・ガーゲンのレビュー一覧
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しきりと出てくるのは、この世に絶対的なことなどないが、それぞれの文化の中では真実であると言うこと。
正直この考え方にはとてもしっくりきている。人それぞれが異なる思想を持っていて、異なる動機で異なる行動をする。それを受け入れられないとか、間違っているとかって言うのは簡単だけど、それってつまらないよなっ...続きを読むPosted by ブクログ -
「善」と「悪」、「正義」などの概念は、その人が所属するコミュニティにおいてのみ当てはまる、人為的に作られたもの。当てはまらない人を排他的に扱ったり、自分の正義を他のコミュニティにも押し付けようとするところから、軋轢が生じる。また、自分自身が他のコミュニティに触れることで、自分を今まで苦しめていた束縛...続きを読むPosted by ブクログ
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現実と思っていることは全て社会的に構成されたものであるとする社会構成主義。こうした考えを持つことで、ファシリテーションやコーディネートの姿勢が大きく変わりそう。ただ、個人に属する思想から抜け出すことは、無意識も含めてハードルが高く、協働の道のりは厳しそうPosted by ブクログ
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ガーゲンによる社会構成主義入門。
何言っているのだかわからないものが多い社会構成主義、というか、分かりにくくなくては社会構成主義とはいえないくらいの勢いの本が多いのであるが、これはかなり分かりすいと思う。
ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」もかなり分かりやすいと思ったんだけど、これは思想書なれ...続きを読むPosted by ブクログ -
〇社会構成主義とは
私達が「現実だ」と思っていることは全て「社会的に構成されたもの」
意味は関係性の中でつくりだされる
➡️多元主義の下、対話で世の中の問題も再構成できるのでは
私ももとからこの社会構成主義で世界をみています
そして対話やコミュニケーションを通じて、より多くの人が社会を創る主体にな...続きを読むPosted by ブクログ -
期待した割に響くとこ少なし。自分の力量不足か。集団でパフォーマンスを上げる場合はいかなる組織文化があるかが重要な要因となる。極めて有能なリーダーがいても組織として機能しなければ非力だ。個の強み弱みよりも組織の強さで挑戦する場合はピラミッド型の上意下達の命令系統を持つ制度が適している。そう思われていた...続きを読むPosted by ブクログ
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2021.40
・根深い個人主義の伝統を再構築するのは対話
・対話をとおして関係的な自己だと気づく。
・社会を私たちが作っているPosted by ブクログ -
そもそも組織内、あるいは、広く社会の中のことに、正解はない。それは組織内のメンバーが行う「対話」によって形作られていくもの、構成されていくものである、というのが、社会構成主義の基本的な考え方であると理解している。
社会構成主義を、きちんと勉強したことはないので、実際には正しいかどうか、ほとんど自信は...続きを読むPosted by ブクログ -
社会心理学に社会構成主義social constructionismを浸透させたのが本書の著者の一人ケネス・ガーゲンです。
社会構成主義は色々な思想的伝統の流れが入り込んでいるので,なかなかに掴みどころが難しい立場です。社会構築主義といった社会構成主義と似たような立場もあることで(※),ますま...続きを読むPosted by ブクログ -
社会構成主義の大家ガーゲンが書いた組織におけるリーダー論ということで興味をもつものの、今ひとつ内容が薄いかな〜。
どうもこれは抄訳なようで、原著には、対話の事例がたくさんおさめられていて、それに対する具体的なコメントが書かれているらしい。
ダイアローグはこうすればいいというものではなくて、相互関...続きを読むPosted by ブクログ -
社会構成主義を唱えるガーゲン氏らの初学者向け解説書。どのようにして自分たちのリアリティが「ことば」「対話」から生まれているのかを考える本。Posted by ブクログ
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サッと読めたが、社会構成主義の良さがよく分かる。道徳的相対主義への応答などは読みごたえがあった。やはり読んで思うのは、社会構成主義は論文を量産しようという発想で行われるものではないということだ。
生き方=研究スタイルとなり、反権力としての姿勢に徹する。そんな感じが読んでいてした。Posted by ブクログ -
昨今のアクティブラーニングの流れを理解するために、基本的な考えとなる社会構成主義を理解するにはうってつけの本であると考える。Posted by ブクログ