芳川泰久のレビュー一覧 ボヴァリー夫人 途中棄権。ストーリーの流れよりもその場その場の情景描写が緻密すぎて、読んでいて少し疲れました。さっと脳に入ってこない。翻訳だから仕方ない部分もあるし、もちろんこれがこの作品の凄さの一つなんだろうけど。話がずっと足踏みしてなかなか進まない印象。あまり物語に入り込めませんでした。 Posted by ブクログ ボヴァリー夫人 翻訳が馴染まないと思って読んでいた。解説に、著者と同じ読点を使ったと書いてあり納得。原文の雰囲気を取るか、日本語にした時の自然さを取るかは難しいところだ。ボヴァリー夫人も、もう少し落ち着いた口調の方が合うのではとか、物語以外のことをたくさん考えてしまった。海外文学は翻訳で登場人物のパーソナリティも全...続きを読むてが変わる。他の翻訳も読んでみたいと思った。 鹿島茂の本に、ボヴァリー夫人は3人いる、と書いてあった。そういえば、初めの方に何人もボヴァリー夫人がいて混乱した。シャルルの母、最初の妻、後の妻だ。この3人が凡庸なシャルルを成功させようとする物語という見方もあるという論に、本作の深さを感じた。 Posted by ブクログ 坊っちゃんのそれから 東京に帰った坊ちゃんと山嵐のそれからのを描いている。社会情勢を取り込んで数奇な人生を送ったように描いている。楽しめる読み物だ。 Posted by ブクログ ボヴァリー夫人 情熱的な恋を夢みるボヴァリー夫人(エンマ)の物語です。夫シャルルは優しくて一途で、エンマも彼のことを好きになれたら普通の幸せを手に入れることができたのだろうと思います。 けれども現実はそうはいかず、エンマは浮気をし、莫大な借金を抱え、服毒自殺をしてしまいます。エンマは幸せを追い求め続けていましたが、...続きを読む決して幸せだとは思えませんでした。彼女にとっての幸せとは何だったのか、よくわかりませんでした。 また、解説を読んで、フローベールが「自由間接話法」を用いて「神の視点」を排除したと知りました。この“表象の革命に値する(p656)”話法には、感心しました。 Posted by ブクログ <<<12・・・・・・・・>>>