河野裕のレビュー一覧
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4つのお話からなる、連作短編集。
それぞれのお話で主人公がかわりますが、
必ず脇役に死神の少女が登場しており、誰かの死に方が語られています。
死ぬ前につくと決意した嘘、死ぬ前に自分がやるべきこと、
死ぬ前に諦めたくないこと、死ぬ前に守りたいもの。
書かれているのは死ぬ前から死の瞬間までですが、
それ...続きを読むPosted by ブクログ -
小さな謎の集まりが大きな謎を形成し、根本の謎に繋がっていく。いろんな輪が何十にも重なっている感じ。短編の形式をとっているけれど、いわゆる連作短編とは違う印象を受ける。物語を創作するように推理するという手法が新鮮で、話の仕立て方や持って生き方にも引きつけられた。状況説明もすっきりしているのに、その文章...続きを読むPosted by ブクログ
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連作短編集。どの話も切なくてやさしくてあたたかくて、すべての話で泣いてしまいました。死神の存在があくまでおまけで、各話の主人公たちの生き様や死に様のお話でした。淡々としているのに冷たくないあたたかい著者の書き方がとてもきれいで大好きです。命が循環して生まれ変わる。そんなことはどうでもいい。死神はいい...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズ3冊目。作家先生がふたり登場するせいか、さらに文章がきれいになり洗練されてておしゃれでハイセンスで…途中、少し話についていけなくなりました。小説家の人の思考を一般人が読み解くのは難しいですが、その飛躍しているところがいい。佐々波さんの気持ちがわかります。メインストーリーは、切なくて苦しくて暖...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズも2巻。
物語として起承転結の『承』に当たる部分として、緩やかに進むのかな、と予想していました。
あっさりと裏切られました。
相変わらずの丁寧な伏線と、見事な回収。
パズルのピースが埋まっていくかのようなカタルシスは、河野先生ならではです。Posted by ブクログ -
丁寧で無駄のないストーリー展開。これは、『サクラダリセット』の時から感じていた、河野裕先生ならではの巧さだと改めて思わされる。
見事です。面白い、の一言。Posted by ブクログ -
前作よりこちらの方が、私には数倍面白かったです。やはり幽霊にも話を聞きながら、作家と元編集者のコンビで事件の真相に迫るのですが、才能ということについても考えさせられました。作家でいつづけられる人間について述べた個所が、とくに印象に残っています。ナルシストか、リアリスト。どちらかでないと、追い求める理...続きを読むPosted by ブクログ
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ついに最終巻。一気に読み終えてしまった。
今までに出てきたキャラクターがみんな出てきて、そのキャラクターたちの能力を組み合わせて使ったりして、ハッピーエンド。
どうやって能力を忘れさせないようにするのかと思ったらまさかの盲点。
完全なハッピーエンドとはいえない部分もあるにはあるけど、面白かった。
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始まりは日常的な感じだったけど、最後の方は続きが気になって仕方がなかった。いろいろな伏線が回収された。
次巻はついに最終巻だけど、どうなるのやら・・・。Posted by ブクログ -
表紙には黒髪の可愛らしい少女が描かれていて、ありきたりなライトノベルと思ってしまったことが恥ずかしい。とんでもない。この作品は名作と断言できる。
イラストに魅了されたのが理由でもいい。手に取って読んでほしい。この少女は目立たない脇役であり、肝心な部分は、彼女が関わる4人の主人公の繰り広げる、死との対...続きを読むPosted by ブクログ -
初めの話では春埼がケイの喋り方を真似たあたりが面白かった。
ある日の春埼さんもニヤニヤしながら読めた。
短編のホワイトパズルも面白かった。やっぱりハッピーエンドはいいなぁ。Posted by ブクログ -
1巻はこんなもんか、という程度だった。しかし、2巻まできて、これは期待出来るかもしれないと感じる。1巻からの続きというよりは、上に折り重なるようにしっかりとかみ合っている。Posted by ブクログ
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今回は過去編。2年前の浅井ケイと春埼美空の出会いから相麻菫の死まで。
そして、ついに未来視能力者の相麻菫が復活。
復活したのは本物なのかどうか・・そもそも死んだ理由は…などなど謎がまだ残ってます。
なぜ春埼がケイを信頼しているのか、なぜ春埼が髪の毛を切ったのかなんかが明かされて面白かった。
次巻...続きを読むPosted by ブクログ -
魔女の脱出方法や岡絵里の能力の回避方法など予想外のところが今回も多かった。
前巻で謎だった少女の名前も判明。次巻あたりから登場しそうな感じ。
面白かったー。Posted by ブクログ -
タイムリープものでミステリーもので青春もの?な作品。
登場人物のほとんどが特別な能力を持っていて、予想外の使い方をしたりして面白かった。Posted by ブクログ -
とりあえず、時間軸の話が読みたくて、検索したりお店に行ったりして買った本です。
このシリーズは何度も読み返しました。Posted by ブクログ -
ついに最終巻。読み終えたあとは気持ちよさと、もう終わりなんだというさみしさがあった。
今回は能力による部分は少なく、一人一人の内面的な話が主だった。なのでワクワク感はあまりないかもしれないが、言葉がキレイで読んでいて気持ちが良かった。Posted by ブクログ -
誰かのために願い、祈る人々の姿のなんと美しいことでしょうか。
楚々とした語り口とも相まって、とても澄んだ世界観を通して見えるのは、やはり作者の誠実さでしょう。
今より前向きに過ごせるような、誰かに優しくなれるような、その後押しをしてくれる言葉に、この作品で出会えるかもしれませんよ。Posted by ブクログ -
果てしなく綺麗な、少年と少女の「祈り」の物語でした。
早く続きが読みたいけれど、読み終わりたくない。
そんな矛盾した気持ちを抱きながら、読み進めていました。
最終巻は一番分厚いですが、一番早く読み終わってしまったように思います。
咲良田の能力についての問題の結論と、ケイと春埼と相麻の関係への終止符...続きを読むPosted by ブクログ