中村航のレビュー一覧
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読んでよかった!
と、素直に思える本でした。
ふわふわっと読み進められて、甘酸っぱくて切なくて
嬉しくなったり心配になったり。
まだ気づいてない始まりの始まりがあるって思えて、凝り固まっていた心が少し柔らかくなりました。Posted by ブクログ -
序盤は退屈だったが、徐々に物語へ引き込まれていき穏やかでスッキリした気分となり読み終えることができた。切ない部分もあったが、気持ちをしっかり相手に伝えることの大切さをこの1冊から学んだ。Posted by ブクログ
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主人公の祖父が取り出したひとつの手紙には、約束を埋めたと書いてあった。
その約束とはコーチと当時の中学生5人でオリンピックをするということ。
それをきっかけに、人が動きだし、繋がりはじめる。
とてもさわやかでいいお話しでした。
人は何がきっかけで変わるかわからない。Posted by ブクログ -
五篇から構成される短編集。最後には、可愛い漫画が掲載されている。淡い恋の物語から、青春小説まで、大人が読めば懐かしい想いが巡るだろう。甘酸っぱい香りを肺腑の奥まで吸いこめる作品だった。Posted by ブクログ
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軽いタッチで読みやすい。書かれているモチーフは人によって深刻なのでこういう軽やかなタッチで描かれていることは逆に思案を深めるいい機会にも。いろんな気持ちを点検できた。続編はあったらいいなという感じ。Posted by ブクログ
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初めての中村航。言葉も人物像もストーリーも。、全体的に優しい。穏やか。
白原さんが言っていた、彼がタバコを吸っている間、安心する、その間はそばにいてくれるから、という趣旨のセリフ、なんだか響いた。
自分が覚えていることで、世界からその存在が消えないから、だから自分はしっかり覚えておこう…わかる気がす...続きを読むPosted by ブクログ -
1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。
何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。
文庫書き下ろしの短編集です。
「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」...続きを読むPosted by ブクログ -
特に入りたかった訳でもない大学に入り、特に興味あるものもなかった主人公が、ひょんなことから入ることになった人力飛行機の世界に、大学生活の全てをかけて熱中していく姿に羨ましいと感じた。
全体的にユーモア溢れる小説で読みやすかった。Posted by ブクログ -
岡田くんと石井さんの10年ぶりの再会。同級生の再会っていいなーって思います。中学って私の中では1番キラキラした時代でした。まだまだ心は子供のままで何しても楽しくて。高校生になると人の顔色伺ったり世渡り上手になる術を身につけて。純粋差が全然違うんですよね。だからか中学時代の2人のやりとりがとても好きで...続きを読むPosted by ブクログ
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書店員・光は絵本作家を夢見る若者。見る者を温かい気持ちにさせる絵本を描きたい気持ちの反面、「闇」の気持ちから生まれた「デビクロくん」として「デビクロ通信」を描きそれを様々な場所に撒き散らす通称ボム行為、を行う一面も持っている。しかしデビクロくんの正体は誰にも秘密、だ。
ある日光は昔の自分が描いた絵本...続きを読むPosted by ブクログ -
ひょんなことから偶然中学の同級生と再会した主人公。
お互い惹かれ合っているのに結ばれない二人。
当時同じ班だった別の同級生の視点から見る中学時代の思い出。
始まりはいつだったのか。バタフライエフェクト。
仕事や人生観を語る先輩のセリフに背中を押される。Posted by ブクログ