中村航のレビュー一覧

  • あのとき始まったことのすべて
    読んでよかった!
    と、素直に思える本でした。

    ふわふわっと読み進められて、甘酸っぱくて切なくて
    嬉しくなったり心配になったり。

    まだ気づいてない始まりの始まりがあるって思えて、凝り固まっていた心が少し柔らかくなりました。
  • 世界中の青空をあつめて
    仕事に挫折して田舎へ。オリンピックをきっかけにおじいさんのかわりにある約束を探しに東京へ。少し泣けて面白かった。2018.10.17
  • あのとき始まったことのすべて
    序盤は退屈だったが、徐々に物語へ引き込まれていき穏やかでスッキリした気分となり読み終えることができた。切ない部分もあったが、気持ちをしっかり相手に伝えることの大切さをこの1冊から学んだ。
  • 世界中の青空をあつめて
    主人公の祖父が取り出したひとつの手紙には、約束を埋めたと書いてあった。
    その約束とはコーチと当時の中学生5人でオリンピックをするということ。
    それをきっかけに、人が動きだし、繋がりはじめる。
    とてもさわやかでいいお話しでした。
    人は何がきっかけで変わるかわからない。
  • 年下のセンセイ
    単行本で読んだときは、中村航にしてはラブキュン度が低めだな、と思っていたのだけれど、文庫化されてまた読むと、割とラブキュンあるなと思った。なんだろう、この感じ方の違いは。
    8歳下のセンセイとの恋…悩むよね、そこは!たぶん、多くの20代後半以上の女性は、センセイが東京に行く時に、みのりと同じ行動をとる...続きを読む
  • さよなら、手をつなごう
    五篇から構成される短編集。最後には、可愛い漫画が掲載されている。淡い恋の物語から、青春小説まで、大人が読めば懐かしい想いが巡るだろう。甘酸っぱい香りを肺腑の奥まで吸いこめる作品だった。
  • 僕は小説が書けない
    軽いタッチで読みやすい。書かれているモチーフは人によって深刻なのでこういう軽やかなタッチで描かれていることは逆に思案を深めるいい機会にも。いろんな気持ちを点検できた。続編はあったらいいなという感じ。
  • あのとき始まったことのすべて
    初めての中村航。言葉も人物像もストーリーも。、全体的に優しい。穏やか。
    白原さんが言っていた、彼がタバコを吸っている間、安心する、その間はそばにいてくれるから、という趣旨のセリフ、なんだか響いた。
    自分が覚えていることで、世界からその存在が消えないから、だから自分はしっかり覚えておこう…わかる気がす...続きを読む
  • さよなら、手をつなごう
    1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。
    何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。
    文庫書き下ろしの短編集です。
    「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    今まで中村航氏の著書は苦手だった。
    角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。
    母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。
    中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。
    内容自体...続きを読む
  • 恋を積分すると愛
    「トリガール!」のスピンオフ作品が入っているということで読んでみた本。
    「トリガール!」のスピンオフはもちろん、その他の物語もサラッと読めて良かったです。
    色々な恋のお話が出てきて、昔を思い出すような少し切ないお話もあれば、心があたたかくなるようなお話もありました。
    難しくなく、わかりやすいのでサラ...続きを読む
  • トリガール!
    地元でまさに鳥人間コンテストをやっていて縁を感じて手に取った本。
    何気なく入ったサークルで、段々と空を飛ぶ事へのめり込んで行く姿が美しい。人との関わりで如何に自分の人生観が変わるかが解った。

    これを読むと多少でも興味あることには一度首を突っ込んでみるものだな、と思える。得るものはあっても失う物など...続きを読む
  • トリガール!
    特に入りたかった訳でもない大学に入り、特に興味あるものもなかった主人公が、ひょんなことから入ることになった人力飛行機の世界に、大学生活の全てをかけて熱中していく姿に羨ましいと感じた。
    全体的にユーモア溢れる小説で読みやすかった。
  • 恋を積分すると愛
    【前置き】
    あれは、
    5月くらいだったかな?
    訳あって、
    フライデーを買ったんですよ。
    そこでCMされていたのが「トリガール」の映画化でした。
    その時から、
    久しぶりに会いたくなったんですよ。
    「中村航」さんの作品って、
    読みたくなるんじゃなくって「逢いたく」なるんですよ「木戸」さんに。
    「木戸」さ...続きを読む
  • トリガール!
    ‹内容紹介より›
    「きっと世界で一番、わたしは飛びたいと願っている」ひょんなことから人力飛行機サークルに入部した大学1年生・ゆきな。エンジョイ&ラブリィな学生生活を送るはずが、いつしかパイロットとして鳥人間コンテストの出場を目指すことに。個性豊かな仲間と過ごす日々には、たった1度のフライトにつながる...続きを読む
  • トリガール!
    一浪して工業大学に入学した主人公。理系分野に興味があるわけではなく、建築学科に入学したかったのだが悉く不合格。結果として特に興味も無かった大学に入学し、友人に流されて人力飛行機サークルに入部することになった。重大な事を任されて、徐々に気持ちが移ろいゆく心情、一つの目標に向かってひたすら走り続ける描写...続きを読む
  • あのとき始まったことのすべて
    岡田くんと石井さんの10年ぶりの再会。同級生の再会っていいなーって思います。中学って私の中では1番キラキラした時代でした。まだまだ心は子供のままで何しても楽しくて。高校生になると人の顔色伺ったり世渡り上手になる術を身につけて。純粋差が全然違うんですよね。だからか中学時代の2人のやりとりがとても好きで...続きを読む
  • デビクロくんの恋と魔法
    書店員・光は絵本作家を夢見る若者。見る者を温かい気持ちにさせる絵本を描きたい気持ちの反面、「闇」の気持ちから生まれた「デビクロくん」として「デビクロ通信」を描きそれを様々な場所に撒き散らす通称ボム行為、を行う一面も持っている。しかしデビクロくんの正体は誰にも秘密、だ。
    ある日光は昔の自分が描いた絵本...続きを読む
  • 星に願いを、月に祈りを
    ちょっと不思議な話。だけど最後ちゃんと繋がる。
    少し切なくて、でもあたたかい気持ちになれるお話です。
  • あのとき始まったことのすべて
    ひょんなことから偶然中学の同級生と再会した主人公。
    お互い惹かれ合っているのに結ばれない二人。
    当時同じ班だった別の同級生の視点から見る中学時代の思い出。
    始まりはいつだったのか。バタフライエフェクト。
    仕事や人生観を語る先輩のセリフに背中を押される。