吉川潮のレビュー一覧
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(落語立川流のファンではなく)家元立川談志のファンが読みたかったことが書いてある本であり、往時を偲べればもうそれで十分なのであった。ザッツ・ア・プレンティ。Posted by ブクログ
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松岡弓子の『ザッツ・ア・プレンティ』が「父親の介護記録なんだけど、その父親がたまたま立川談志だった」本だったとすると、『談志歳時記』は「恩師に最後まで付き合った教え子の記録なんだけど、その恩師が立川談志だった」という本。
吉川潮が家元を直接看取ったわけではないけど、最盛期から晩年衰えるまでを、関...続きを読むPosted by ブクログ -
立川談志が亡くなった後、その多くの弟子が、自分の談志にまつわる思い出噺を本にしました。
しかし、その中でも抜群によくできたものが、吉川さんのこの一冊です。
談志との出会いから、訃報を知るまでの出来事がここまで詳細に書かれたものは他に類を見ないでしょう。おそらく自伝よりもこちらのほうが内容はまとま...続きを読むPosted by ブクログ -
不祥事で仕事を干された人に仕事場を提供する、来客に家にある品々を贈る、それだけではなく階下のタクシーのトランクに乗せ、雨の中、戸外で客人を見送る、新潟の農家と交流しながら毎年田植えと稲刈りを楽しむ、農家はその人柄をしのんでいる、娘の結婚式で娘を抱き抱え満面の笑みを見せる、ぬいぐるみ好き―。
すべて立...続きを読むPosted by ブクログ -
ご存じ、吉川潮先生の手になる春風亭柳朝の評伝。柳朝、いいなぁ。江戸前とはこういうことを言うのですね。談志が柳朝にだけは頭が上がらなかった等、興味深いエピソードが満載。Posted by ブクログ
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落語家、5代目春風亭柳朝の伝記小説ではあるけれど、ある典型的な「江戸っ子」の破天荒な一代記として読んでも面白い。
一時は志ん朝、談志、円楽とともに「四天王」などと呼ばれながら、他の3人とくらべるとどうも地味で影の薄い印象のある柳朝だが、この本を読むとそれもまたこのひとの「江戸っ子気質」に理由があっ...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和の名人について語る本は数多かれど、いまどきの落語家についてずずぃと見渡せる本は少ない。落語ブームならぬ落語家ブームという著者と三枝、円丈、小朝、志の輔各師匠をはじめとした10人の落語家との対談集。特に、新作落語を得意とする円丈、昇太師匠への著者のあたたかいまなざしが印象に残る。Posted by ブクログ
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さすがに 吉川潮さんです
それぞれの芸人さんとの
「質問」が「的を射ている」ので
「話」が
そのまま
「噺」にまで
なっている
ここに登場する「噺家」を
聴いたことのある人は
むろんのこと
まだ
未見の噺家さんも
それはそれは
興味深く
その「座談」に
同席することができますPosted by ブクログ -
吉川潮がどれほど立川談志を愛していたのかがよくわかる。
よくわかるというくらいの「談志絶賛本」である。
残念ながら、私自身が談志を好きでないので、評価を「並」にした。
じゃ、なんで読んだのか。
吉川潮が同窓の同学年・同学部だったからだ。Posted by ブクログ -
人気落語家のインタビュー本。
立川流顧問の吉川潮だからこそ落語家の本音に迫り、話を引き出せているような感じがする。
特に立川志の輔のインタビューが良い。(ただ志の輔のインタビューではずれというものを見たことがないので、志の輔の答え方がうまいだけなのかもしれない)春風亭小朝や、三遊亭円丈など、なかなか...続きを読むPosted by ブクログ -
春風亭柳朝の一代記
ハードカバーで読みましたが
文庫版がお手軽でいいですね
一気読みできます つまり読みやすいって事です あと泣けますよPosted by ブクログ