立川談四楼のレビュー一覧

  • ファイティング寿限無
    半分ギャグだろうと思って手に取ったら、かなり本格的で完成度の高いスポーツ小説でひっくり返った。ボクシングの試合やトレーニングのシーンは、下手なスポーツライターより達者なのではないか。落語家の世界の義理人情もしっかり描かれていて、主人公が規格外に強すぎる設定もあまり違和感がない。映画化されそうなストー...続きを読む
  • 記憶する力 忘れない力
    [ 内容 ]
    芸歴40年の落語家が伝授する秘伝の暗記術。
    「毎日一行の日記」「リズムとメロディーで覚える」「長屋の間取りやキャラの趣味まで考える」。

    [ 目次 ]
    第1章 暗記しやすい人、しにくい人(“覚え上手”は案外大成しない;噺家見習い・立川寸志誕生 ほか)
    第2章 前座(新人)はまず真似なさ...続きを読む
  • 声に出して笑える日本語
    閉店した横浜野毛の武蔵屋が三杯までだった。
    この本には都内の事例が出ている。
    この本は純粋な暇つぶし用の本。
  • シャレのち曇り
    あれ?どういう経過で読もうと思ったか忘れてしまった。普段落語を聞くこともない自分だけど、昭和な物語につい惹き込まれました。
  • 記憶する力 忘れない力
    記憶する力忘れない力の題名通りの内容が気になる人におすすめ。著者が落語家なため噺が読みやすく想像しやすかった。才能に関わらず反復することの大切さを学んだ。特にタクシーで噺をさせられたエピソードを一生忘れない思い出と語っていて、やはり日頃からの反復鍛錬が必要だと感じた。
  • 声に出して笑える日本語
    落語家である筆者が出会った興味深い日本語のついてのエッセイ。
    題名が「声に出して笑える日本語」なので、自分もそれを期待して読んだけど、それがあったのは最初の方だけだった。「悲しみのズンドコ」とかさ。あとは落語家仲間の面白い言い回しとか、若者言葉とか。落語の言葉遣いってかっこいいと思うので楽しかったけ...続きを読む
  • 恋文横丁八祥亭
    読みやすいです
    著者のすっとされている、その性格、感性がそのまま作品の登場人物たちにも表現されているからなのでしょう?
    こういった作品は、やはりその方の経験とその経験に対する感受性、観察力からのなせる業なのでしょう。
    完読です。
  • ファイティング寿限無
    非常にテンポ良くスラスラと読める内容でした。
    主人公は落語家をメインとしながら、ボクシングの世界チャンプを目指します。
    全ては「落語のため」という思いを持ちながら、ボクシングの才能が開花し、関係者からはボクシングに専念することを勧められます。

    好きなことを追いかけるのか、得意なことを追いかけるのか...続きを読む
  • ファイティング寿限無
    落語家として売れるために、マスコミに対する“引き”を作ろうとしてプロボクサーを目指してみたら、あれよという間に才能が開花。本人の望みとは裏腹に、落語家としてではなく、落語もできるボクサー『ファイティング寿限無』として一躍有名人になってしまう小龍。

    お前には才能があるからボクシングに本腰を入れろとい...続きを読む
  • 粋な日本語はカネに勝る!

    ある老紳士の言葉…

    に大いに頷いた。
    「粋な言動を、と意識した時点で、すでに野暮なのではなかろうか」というくだりだ。
    小生に云わせると、「粋」とは自覚出来るものではない。他者にしか見えないものだ。他者が粋と評して、初めて「粋」になる。
    その点では、これは野暮の極みな本なのだが、著者から見た他者の粋な言動・行動の集大成み...続きを読む
  • 声に出して笑える日本語
    アナウンサーや解説者の恥ずかしい言い間違いを突っ込んだ本。落語家さんだからこそ気づくポイントで、ほんとに読んでて笑い声が出た。新幹線移動のお供に最適。
  • ファイティング寿限無
    落語家でありながらプロボクサー、しかも世界チャンピオンを目指す男の物語。

    16歳の小林博は憧れの人、橘家龍太楼の弟子「橘家小龍」となって3年
    師匠龍太楼がいつも言う 落語以外の特技を身につけろ、落語以外で売れる方法を考えろの教え通り プロボクサー ファイティング寿限無となる。

    橘家龍太楼のモデル...続きを読む
  • 談志が死んだ
    これは本の雑誌ランキングから、だったかな?落語のことを殆ど知らず、談志といえば第1回M-1での辛辣コメントしか思い浮かばないんだけど、ランキング上位に選ばれる以上、門外漢でもいけるのかな、と思って入手。偏ってはいるけど基本的にはお笑い好きだし、立川一門のことなら意外に楽しめるかも、っていう思いも抱え...続きを読む
  • ファイティング寿限無
    ●私にとっての「一万円選書」第3冊目! この第3冊目にして、”どうしてこの本を自分に選書してくれたのか?”がわかり、ニヤニヤしながら読み進めた。最後のエンディングが若干自分の好みとは違っていたため、惜しくも★4つとしたが、充分満足の一冊。

    ●落語家なのに、プロボクサーという”大谷翔平”とはまた違っ...続きを読む
  • 談志が死んだ
    師匠 談志の死と、かつて同じ師匠の下で修行しながらも袂を分かれることになった同期 小談志の死。

    師匠 談志の陰陽を虚実合わせて紡ぐストーリーに引き込まれた。

    あくまで、ノンフィクションではなく長編小説という形にしているのが粋。
  • 談志が死んだ
    物書きでもある落語家が描く、稀代の落語家の晩年の日々。師匠の心身の異常による理不尽な仕打ちへの恐怖と悩み、自分も年齢を重ね、かつての師匠が通った道程と照らし合わせたときの思いなどが軽快なリズムの文体から体験できます。
    談志はピカソ、と称する山藤さんの言葉が、その生涯を表すのにぴったりだと感じられまし...続きを読む
  • 談志が死んだ
    まさに虚実皮膜の間。どこまでが実話でどこからが創作なのか判然としない。

    ただ、孤高の天才が直面する老いの問題を巧みに救いとっていると感じた。
  • 記憶する力 忘れない力
    ■記憶法のhow-to本だと思い本書を読んだのだが,
     how-to本ではなかった。
     しかし,読み物として面白かった。
  • もっと声に出して笑える日本語
    何の気構えもする必要なく、リラックスした状態で読める本。文庫本サイズなので、毎日の通勤通学などの空き時間には丁度いい本。ただ、様々なフレーズが次々と飛び出してくるので、不意打ちで笑わされること必須。にやけてしまう口元が気になる方は、マスクをして読むといいかも。
  • 声に出して笑える日本語
     東京にいる時と、金沢に戻ってからとの大きな違いの一つは、「落語」である。

     東京にいる時は、若い奴でも落語が好きだという奴がいた。ところが、金沢で、落語が好きという奴に出会ったことはない。一つには、分母が違いすぎる。つまり、人口が違いすぎる。もう一つは、簡単だ。都会と田舎の違い。金沢で落語を聞く...続きを読む