久保勉のレビュー一覧

  • ソクラテスの弁明 クリトン
    悪法もまた法なりという言葉で知っていたソクラテスであり、ギリシャ哲学といえばの人

    ソクラテスがその時代の著名とされる人と対話しその人の矛盾をつきまくった結果悪い噂が流され、不正な死刑を宣告されている状態で友人のクリトンが国法を守って死を迎えるのではなく脱獄しようと提案してくれる

    が、しかし、ここ...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    ソクラテスという人は正しい人であろうと、真っ直ぐ生きた人のように感じました。
    人にされても自分はしない。。。とても徳の高い方と思いました。
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    西洋哲学は彼から始まったと言っても過言ではない、倫理の授業でも最初に学んだソクラテス。
    ソクラテスがどういう人で、何を言って、どう亡くなったのかは知っていたが、原書を当たったことがなかったので今回読んでみた。

    本書はソクラテスが裁判で、自分に求刑するアテナイの人々や告発者に対して弁明(釈明、弁論、...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    本が薄く対話形式で書かれていて、哲学初心者の私にとっても読みやすかった。同じく哲学の入門書として同列に勝たられる「方法序説」より何倍も。

    1人の知者と他集の素人のどちらに従うのが良いか
    についての話のオチが何度読んでも良く分からなかった。1人の知者に従うのが従前という文書は具体的に何を指し示しめし...続きを読む
  • 饗宴
    エロスについて、ソクラテスらが語る饗宴(飲み会)。
    この饗宴で主題となるエロス(愛)とは、基本的には少年愛のことですが、語るにつれて男女の愛さらには愛智(フィロソフィア、哲学)に及んでいきます。

    エロスについて演説するのは、ファイドロス、パゥサニヤス、エリュキシマコス、アリストファネス、アガトン、...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    あくまでも是々非々で似非識者を摘発してはぶった斬った結果、多くの敵を作り、結果、要するに嵌められて死刑となったソクラテス。至高の精神的問題については国法に逆らってあくまでも自身の正しさを主張した『弁明』と、しかし、自身の身命については愛する祖国の法に従って死刑を受け入れる『クリトン』(脱獄を勧めにき...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    分量も少ないし、事前に知識も仕入れていたからかなり読みやすかった。特に『クリトン』は対話形式というのもあり、小説を読んでる感覚。
  • 饗宴
    ただお酒を飲みながら何かを話し合う日々が欲しい。素敵だなぁ。

    難しいところは、NHKの100de名著を見るとわかりやすかった!
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    ソクラテスの哲学について芸術的にも楽しめる文学として学ぶことが出来た。

    ソクラテスの哲学を自分の言葉で簡単にまとめてみる。

    ある物事について自分は知っていると思っていても、説明してみろと言われると案外上手く言葉に出来なかったり、知ったかぶりをしたりする人が多いと思う。そこでその物事に対する自分の...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    「無知の知」を人々に説いたソクラテスが、「弁論を用いて若者を悪に誘った」として大衆に捉えられた後の裁判で語った弁明。および、死刑確定後の投獄後、脱獄を勧める友人クリトンとの議論を、弟子のプラトンが書いた本。
    『弁明』ではソクラテスを悪と断じた大衆に対し、最後まで「無知の知」を説く。
    あなたは何を知っ...続きを読む
  • 饗宴
    欲望というものを如何に考えるか、という対話篇で、
    いくつかの主張が各論者によってなされる。
    ソクラテスのものは美そのものを観取するのだ、というイデア論の先駆け的な主張。

    最後に、アルキビアデスの乱入が描かれたのは、
    アルキビアデスとソクラテスの関係性を書き換え、ソクラテスの立ち居振る舞いをポジティ...続きを読む
  • 饗宴
    ソクラテス先生 飲み会で友人達と愛について語り合うの巻。

    ソクラテス四大福音書の一つらしい。
    他の三つと違って友人の家で飲み会をし、
    愛について語り合うという何とも楽しい内容だが、
    大正時代に訳された原稿を50年前に書き直した物なので、
    難しい言葉が多く、読むのはなかなかしんどい。

    「愛とは不死...続きを読む
  • 饗宴
    池田さんの影響。1971版。読めない漢字が多くて大変だった…
    こんな風にギリシアのポリス市民は宴会をしていたのだと思うと、こんな素晴らしい宴会はないと思う。
    倫理か何かの教科書だったか参考書に、この本について「同性愛か異性愛どちらがすばらしいかについて対話している」みたいなことが書いてあったが、全く...続きを読む
  • 饗宴
    プラトンの饗宴、これは愛についての対話だ。

    あまりに多忙で感想を書く時間すらなかったこの1週間。
    ようやく簡単な感想を書きます。

    愛とは異性への愛だけだと思っていただけど、
    プラトンのいうエロス(愛)は異性への愛はもちろん、家族愛、自然愛、
    博愛などものすごく広義の愛をエロスと言っている。

    ...続きを読む
  • 饗宴
     「研究発表会」「討論会」を意味する「シンポジウム」という言葉は、古代ギリシャの「饗宴」に由来し、「一緒に酒を飲む」ことを意味しました。古代ギリシャ人にとって、飲み会が研究集会であり、研究集会が飲み会だったのです。
     ジョージ・スタイナー曰く「劇作家としてのプラトンは、多くの点でシェイクスピアと互角...続きを読む
  • 饗宴
    いつか読もうと思って古本で買ったまま積んどいたものをなんとなく読み始めたもの。しかし、疲弊していたからだとこころには予想以上に響いた。

    多くの参加者が饗宴のなかでエロス讃歌を披露していくわけだが、最終的にはやはりソクラテス(とデュオニソス=プラトン)をして締められる。古代のものとして舐めているとし...続きを読む
  • 饗宴
    昔々、人間には男男、女女、男女、の3種類の性があった。人間は球体の体をしていて、二つの性が背中合わせになっていた。二つが合体して倍の能力を持っていた人間は、慢心して神さえ恐れない振る舞いをした。神は罰として人間を2つに分離した。こうして(半身の)男と女が生まれた。人間はかつて合体していた半身を求めて...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    非常に難解な内容であるので、ぜひ、解説まで読んでほしい。少し理解が進むだろう。
    そして、「ソクラテスの弁明」、「クリトン」に加え、「ファイドン」(パイドンと思われる)の3作は、「この世界史上類なき人格の、人類の永遠の教師の生涯における最も意義深き、最も光輝ある最後の幕を描いた三部曲とも称すべき不朽の...続きを読む
  • ソクラテスの弁明 クリトン
    国家を読んで鬱陶しいなあと思ったソクラテスの印象はそこまで変わらないが、正義や徳を追い求めようとする姿には哲学者としてのイデアが垣間見えたような気がした。
  • ソクラテスの弁明 クリトン
     ソクラテスの高潔さに感動する一方で「こんな生き方はできなかった」という思いが湧いてきて、複雑な読後感であった。
     ソクラテスにようにはなれなくとも、せめて「彼を告発した者」や「雰囲気に流されて彼を断罪した者」のようにはなりたくないものだ。