久保勉のレビュー一覧
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某漫画に影響されての哲学する(あちらは倫理♪)
単純♫
で、本作の主演はソクラテス、著述プラトン。
世界史的な知の巨人の師弟がガッツリ絡み、分量もボチボチ。
哲学始めに最適ね♪と軽く選んだ本書。
でも、何これ、傑作。
ソクラテスの弁明 は「はい、論破」な法廷物で気持ちいい。そして クリトン。
死刑確...続きを読むPosted by ブクログ -
ソクラテスの弁明
あたかも神を斥けるような言葉で若者を惑わし、知ったかぶりしてるやつをとことん論破した、かどでで訴えられたソクラテス爺さんは、顰蹙をかって死刑にされました。
罰金くらいなら払うけど、哀訴はしない。
なぜなら信念に基づいたものだから。
わしゃこれで本望じゃといったか言わないか。知...続きを読むPosted by ブクログ -
・ソクラテスの弁明
裁判という場面上、法に関する話題が多く興味深かった。
三段論法(15章)や場合分け(32章)といった現代にも通じる論証法が既に使われていたことや、故意と過失で違法性の程度の区別がなされていたことなど、これらがソクラテスに固有の知見かはともかくとして新鮮だった。
・クリトン
「弁...続きを読むPosted by ブクログ -
自分みたいにふざけた人間には、盛大な前振りが効いたコントのようで笑っちゃった。
この後、ソクラテスは有罪になった
この後、ソクラテスは死刑になった
的な注釈読んだとき、声出して笑った
いや、ちゃんと教養としてはためになりましたよPosted by ブクログ -
強烈な矜持あり自信強大にして痛烈な皮肉屋ソクラテス。
このソクラテスの人間性を今に至るまで世に知らしめたのも師匠を宣揚しきった弟子プラトンが存在してこそだったことを本書から感じた。
それにしてもプラトンの、人生に対する圧倒的とも言える確信は、日本の鎌倉時代の僧、日蓮を彷彿とさせるのは自分だけだろう...続きを読むPosted by ブクログ -
哲学の入門で読み始める原著としては一番最初に読み始める本。
しかしまぁ、現代人の感覚で読んでみるとソクラテスが屁理屈を捏ねているだけにしか読めないのはご愛敬。
古典というのは名著ではなくて多くの学者が参考文献に選び、後世に強い影響を与えた本であると理解しておく必要があるだろう。
この本プラス何...続きを読むPosted by ブクログ -
偉大なる「無知の知」。なんでも知っていると思い込む人間の傲慢さに、真正面から斬り込んだ男・ソクラテス。
知らないことに対する恐怖を、何故抱く必要があるのか。知らないことを自覚して受け入れることが出来れば、恐れることの愚かさが分かるだろう。死すらも。
「不正に対して不正で返すという不正は決して...続きを読むPosted by ブクログ -
ソクラテスが裁判にかけられて「アテナイ人諸君」に向けて自らの正当性を主張する場面を描いた『ソクラテスの弁明
』と、ソクラテスと同い年の友人クリトンが、死刑執行を待つソクラテスを説得して脱獄させようとするけど拒否される『クリトン』という、弟子プラトンが構成した物語。物語といっても何割かを除いては一応...続きを読むPosted by ブクログ -
副題の通り、エロスについて語られている本。
エロス=神聖なものなのか、戯れなのか。
エロスを突き詰めると知恵を愛することになる。
哲学の語源となったフィロソフィアはここから生まれたのではないか。Posted by ブクログ -
学生時代に読んだっきりの本書を再読。
さっと読むと普通に「ふむふむ」だったところも、今読むと「え、それは飛躍だろう」と思うことがちらほら。
二千数百年前の本を今読んでなんやかや考えることができるなんてすげえなあ、と、内容に関係ないところで感動する。やるなプラトン。Posted by ブクログ -
酒を飲みながらソクラテスたちが愛とエロス(キューピッド)を賛美する演説をする。
昔の人間は丸い円形で両性具有だったがゼウスの怒りをかって二つに裂かれた。かつての半身が恋しくて恋をするという話はこれが元だったらしい。
ギリシアについての知識が不足しているのと哲学に慣れていないため難解だった。Posted by ブクログ