久杉トクのレビュー一覧

エルフの国、各国の救済、魔王討伐の話が纏まりすぎていた。巻数が別れたらなぁ
少し読み足りなかった。
メルロ、ヒルティス、ユスタなどもう一度出て欲しかったです。

ラストの〆は急ですが、嫌いじゃない。

魔王との最終戦争で、命を落とした一兵卒が生まれた瞬間に戻るお話。

前回死ぬ瞬間までの記憶を持つ主人公は、この先魔人に人間が襲われること、人類滅亡の危機に瀕してようやく国同士が結託して得ることのできた技術などの知識を持っている。
主人公は魔人が襲ってくる前に人類の力を強くしようと考えるが、人類同士...続きを読むがいがみ合う現在の状態では未来の技術を教えても他国を襲うための技術として使用され、魔人との闘いの前に人類同士で貴重な戦力を削りあってしまう可能性もある。
自分の持つ情報を誰に、どのタイミングで伝えるかを悩むのがこの本の魅力かと私は思いました。

私はとても好きです。

今回は魔法学院での生活がメインの巻。



主人公たちが迷宮探索を授業の一環として行うが、主人公が死ぬ前の世界では「魔人と魔物は別物でゴブリン等の魔物は意思の疎通が可能」という事が判明しているが、今の世界ではまだそれが判明しておらず、見かけたら倒すのが一般的。
そのため、仲間と一緒に当たり前のように...続きを読むゴブリンを倒すのに対し主人公が申し訳なくなっている。
未来での知識を知っているが、周りの子供に教えて同情をして倒せなくなってしまい自分の身を守れなくなってしまわぬように何も告げないでいる大人の対応が私は個人的にすきな場面だった。

表紙は主人公ジョンと剣の師ハキムの孫娘カトラ、そしてちょっとしか登場しないが陰謀に巻き込まれているらしきフランダ。
ハキムとの試合の末王都での闘技大会への出場依頼を取り付けたジョンだが、途中ハキムの孫娘カトラとも出会う。
後半は闘技大会と、その決勝試合に魔族からの襲撃があり…。

前半は魔法学園卒業試験の続き。神都エルランでの試験中に魔族の大規模襲撃に対応することになる生徒達。
何とか魔族から逃げきって見れば…。
後半は卒業休暇に剣の師であるハキム･スルトを訪ねる為の旅の準備と旅程。
ケルケイロとその妹クリスティアナも同行することになり…。

ジョンの魔法学院での色々。地味目の2巻。
召喚で現れたファレーナとの再契約。
仲良くなったクラスメートのノール・オルフルやフィー・ドルガンティア（ドワーフの僕っ子）とトリス・メルメディア（ダークエルフ）との迷宮探索など。

他の方もレビューされてるように、今巻で一気に締め括ってしまった感が強いです。
設定や登場人物、展開や語り口もとても面白くてここまでグイグイと引き込まれて読んでしまっただけにこの終わり方は非常に物足りないです。