藤原緋沙子のレビュー一覧

  • 梅灯り 橋廻り同心・平七郎控
    橋廻り同心・平七郎控 シリーズ8

    立花平七郎は、三年前、当番与力だった、一色弥一郎が判断を誤り、読売屋「一文字屋」のおこうの父・総兵衛を死なせた、その責を背負わされ「黒鷹」と呼ばれた程の、定町廻り同心から、橋廻りにされた。
    が、奉行の榊原主計頭忠之の密命を帯びている。

    《まぼろし》
    ぼろ寺に一人...続きを読む
  • 蚊遣り火―橋廻り同心・平七郎控
    橋廻り同心・ 平七郎控 シリーズ 7


    立花平七郎は、三年前まで"黒鷹"と異名をとるほどの定町廻同心であったが、過去の事件の責任を負わされて、閑職と揶揄される橋廻り同心となった。
    平塚秀太と二人で、百二十いつくの橋を見回っているが、榊原奉行から、江戸の町の「歩く目安箱」という密命を受けている。

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  • 夢の浮き橋―橋廻り同心・平七郎控
    橋廻り同心・平七郎控 シリーズ6

    裏表紙「梗概」より
    「この世の中の、すべての人があの人をどう言おうと、私だけは信じてあげたいのです」組紐屋のお幸は盗賊の疑いをかけられた与七をそう言ってかばった。十六年前、永代橋の崩落で両親を失い、心に深い傷を負ったお幸を癒したのが愛する与七だった。だが深まる疑惑...続きを読む
  • 茶筅の旗(新潮文庫)
    大坂の陣前後の宇治を舞台に、御茶師・朝比奈家の養女・綸が女当主として女御茶師として朝比奈家を守ろうと奮闘する姿を描く。

    茶人にスポットを当てた作品は多いが、生産者である御茶師が主役の作品は珍しい。
    数多ある宇治の御茶師の筆頭は上林家だが、朝比奈家も平等院創建時からというからなかなかの歴史ある家だ。...続きを読む
  • 菜の花の道 千成屋お吟
    よろず相談屋「千成屋」のお吟のもとに、かつて関わりあったお店から相談が持ち込まれる。借金を重ね女郎に入れ上げている主人を諭して欲しいという相談を受け、事情を調べ始めたお吟達はその裏にある悪事に気づく。
    お吟やその仲間たちが様々な相談事を解決する物語。お吟自身も夫が行方不明だという悩みがあり、
    帰って...続きを読む
  • 茶筅の旗(新潮文庫)
    映像をみてるような感覚で読み進めることができました。茶道に関心があるのでこの本を手に取りましたが、 戦国武将とお茶のつながりが強いということは、生産者もその情勢に巻き込まれるということに初めて思い至りました。
    凛とした正義を貫く綸の姿勢に、憧れもあり、危うさも感じましたが、まぁ、そこは小説ですしね。...続きを読む
  • 冬萌え―橋廻り同心・平七郎控
    橋廻り同心・平七郎控 シリーズ5

    上司・一色弥一郎の不手際を一身に負い、立花平七郎は、花形の定町廻りから、閑職の定橋掛かりに、配置換えさせられ、橋の破損の有無を見回っている。
    一方で、一色は、吟味役に昇進している。

    《菊一輪》
    昔世話になった主人の息子が、助けを求めて来た。
    女房を売ってまで、忠...続きを読む
  • 夕立ち―橋廻り同心・平七郎控
    橋廻り同心・平七郎控 シリーズ4

    立花平七郎は「黒鷹」と呼ばれた若手の有望株であったが、3年前、上司に濡れ衣を着せられ、定町廻りから、橋廻りに左遷された。

    江戸の橋を預かる、北町奉行所橋廻り同心の活躍を描く。

    〈優しい雨〉
    〈螢舟〉
    〈夢の女〉
    〈泣き虫密使〉

    軽━━く読める。
  • 竹笛 橋廻り同心・平七郎控
    前作を読んでから1年ちょっと空いたシリーズ15作目。安定の内容だが、全体としては平七郎とおこうの関係も変わらず、停滞。このシリーズ最初の作品が出てから20年を過ぎたが、筆者は終わらそうとは思ってないのかしら・・・ 個人的には決着を付けて欲しいものだ
  • 竹笛 橋廻り同心・平七郎控
    シリーズ第15弾。

    前巻との間が多少空いても特に支障なく読める、安定の当シリーズ。
    今回も悪い奴に騙されて(又は脅されて)困っている人を、平七郎を中心とした仲間たちが助けて、犯罪を解決するパターンの二話構成となっております。
    定町廻りから橋廻りにお預けというか、押し付けられていた工藤&亀井のダメ同...続きを読む
  • 茶筅の旗(新潮文庫)
    よみやすい。
    茶道検定の「茶業」のカテゴリーがなかなか理解しづらかったがこの本を読むと理解が深まる。
    ストーリーには深みが感じられなかった。
  • 藍染袴お匙帖 : 13 色なき風
    シリーズ第十三弾。

    前作からかなり間があきましたが、安定の読み心地は相変わらずです。
    今回は「約束」「野分」「色なき風」の三話構成となっております。
    困っている人を見ると放っておけなくて、救いの手をさしのべる、菩薩のような千鶴先生ですが、同心の浦島さんに対しては何気に塩対応だったりするのが笑えます...続きを読む
  • 藍染袴お匙帖 : 13 色なき風
    シリーズ13作目。求馬が大坂に赴任し放しでとにかく物足りない。このシリーズは千鶴の話なので、そんなに重要じゃないとは思うんだけどねえ・・・ 3つの事件は、女性視点の事件で、他のシリーズとは一線を画すところはあり、いいと思う。でも、求馬に帰って来てほしい。と云うか、どうやってこのシリーズは終わりにする...続きを読む
  • 藍染袴お匙帖 : 13 色なき風
    第十三弾
    久しぶりに読む感じ
    三話構成、身分違いで別れさせられた二人の今後、しじみ売りの少年の父親は、商家の娘の恋の行方は?友人が明かす内容に
  • 秘め事おたつ三 青葉雨
    第三弾
    生さぬ仲の父娘、脅していた者から助け、裏の真相も
    岡っ引きが犯人のいたち小僧の罪を着せられた清吉を助け、
    ついでに女郎の最後も看取り、切ないが
    また、吉次朗のの行方にたどり着けるのか
  • 秘め事おたつ二 鬼の鈴
    シリーズ第二弾
    訳あって市井で金貸しを営むおたつ、助けた浪人のから実の娘の行方を、藩を抜けることになった疑いも晴れ、娘は旧藩に養母と共に
    世話になっている薬種屋の旧恩ある主筋の悪たれ息子、無事に改心させるハッピーエンド
  • 秘め事おたつ 細雨
    シリーズ第一弾
    恩ある藩主の側室の子供を探すために市井の金貸しに
    身投げをはかった娘に係り、その父を引き合わせ、二話目では別れた息子が意外な所から、人情物はハッピーエンドで楽
  • 秘め事おたつ二 鬼の鈴
    おたつシリーズ2。
    おたつの探し人に関する情報が出てきたり、潰れたお店の跡取り息子を助けたり、情の厚い金貸しおたつが活躍する。
    金貸しというと悪どいとか、ケチな印象だけど、おたつは貸したお金はきっちり返してもらうものの、困り事や悩み事を聞いたら助けずにはいられないお人好しでもある。気っ風のいい老女が...続きを読む
  • 秘め事おたつ 細雨
    長屋住まいで烏金貸しをして暮らしているおたつ。決して悪どいことはしないが、貸した金は必ず期日には返してもらう事を信条に、今日も庶民達に金を貸している。貧しい暮らしの人々も、金貸しでありながらも情に熱いおたつを何かと頼りにして、困ったことが起きるとおたつを訪ねる。そんなおたつにも、隠している過去があり...続きを読む
  • 隅田川御用日記 雁(かり)もどる
    2018年に18冊目で完結した「隅田川御用帳」シリーズの5年後を描く新シリーズ。まあ、基本的には同じテイストなので、正直新鮮味はないなあ・・・ ちょっと残念