相倉久人のレビュー一覧

  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    自分自身の感覚にスっと入ってくる様な文体でした。どの側面から歴史を見るかはそれぞれかとは思いますが、1つの視点として楽しく読ませて頂きました。
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    私はジャズは聴いてもよく分からないので、ならば歴史から入ってみようと言うことで読んでみました。

    ジャズというのは、特に日本人ではモードジャズのような音楽をイメージするようで、私も例にならってその一人でした。
    しかし、ジャズってものは1900年辺りからフワッと生まれて、色んな形に変化して行ったようで...続きを読む
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    これは本当に良書。今までジャズを系統的に勉強しようと手に取った数々の類書の、なんとわかり辛かったことがむしろ露見してしまった。金返せと言いたい。
    こんなに薄くて言葉も平易なのに長年喉につかえていた、特に用語の理解があっという間に進んだ。歴史が直線的ではなく、行きつ戻りつ広がりつつ狭まりつつ真似して逆...続きを読む
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    【歴史をさかのぼっていって、いつかどこかで創世記のジャズ、一〇〇年まえのニューオリンズ・スタイルにたどりつけば、それは「ジャズ」なのです。つまり、ジャズの定義はそうした歴史とのからみでしか成立しないということです】(文中より引用)

    誰もがその単語を聞いたことがあり、同時にその言葉が指し示す音楽につ...続きを読む
  • ジャズの証言
    相倉さんのジャズについての凄い知識と山下洋輔のプレイヤーとしての実績が,対談の中でいくもの火花を発している.出てくるジャズプレイヤーの名前はほぼ既知であったことから,非常に楽しく読めた.フリージャズのリーダーとしての山下洋輔が,素晴らしい音楽環境の下で育ち,その素養を異色の方向で発展させた過程が隈な...続きを読む
  • ジャズの証言
    山下洋輔と相倉久人のトーク・セッション。
    ピアニストとしての山下の足跡をたどりつつ、演奏者と聴き手双方の視点から音楽について語り合ったもの。
    これからも、もっともっと音楽を聴かなくてはと思った。
  • ジャズの証言
    相倉さんが亡くなって2年後に出た。もっと早くてもよかった気がするけど。
    山下洋輔さんは相変わらず相倉さんを慕っている様子がわかったし、山下洋輔さんの歴史もわかり、Jazzの(フリージャズへの)歴史もわかるというなんかお得な本。
  • 至高の日本ジャズ全史
    実際に会った相倉さんはとっても穏やかで且つかっこいいんだけど、
    『至高の日本ジャズ全史』を読んでみたらその凄まじい人生にびっくり。
    唐十郎に「相倉さんはいってみれば『触媒』のような人間」といい当てられたそうで、少しでも接してみるとそんな大きな受け皿を持った素敵な方だとすぐに感じた。

    この新書のどこ...続きを読む
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    誕生からほぼ1世紀、ジャズは人種、文化の衝突と融合のなかで、自在にその姿かたちを変えてきた。アメリカ近現代史とともに変容する不思議な音楽・ジャズを第一人者が刺激的に解き明かす。
    (オンライン書店bk1の内容説明より)

    資料番号:010820298
    請求記号:764.7/ア
    形態:図書
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    『ジャズの歴史』

    ジャズの歴史について、南部奴隷の時代から歴史的な事象や当時のスーパースターに絡めてストーリーを語る本。ジャズ喫茶でジャズに詳しいおじさんが、延々と話しているイメージ。
    個人的に面白かったのは、ジャズの文化はそれ即ちアメリカの歴史でもあるということ。
    ジャズの起源という観点では、ア...続きを読む
  • 至高の日本ジャズ全史
    著者のジャズに関する評論力(こんな言葉があるかな)は、凄いものがあると感じていたが、本書では戦後から70年の歴史を繙いている.ちょうど小生が好んでいるジャズのスパンと一致しているので非常に楽しく読めた.多くのプレイヤーがジャズの魅力にのめり込み、一時代を作ったことは一つのジャンルの音楽史としては貴重...続きを読む
  • ジャズの証言
    本書のなかで相倉氏が「(ジャズは)『分かる』『分からない』から入ろうとする人には楽しめない音楽」だと言っているが、私はまさにそれ。スタンダードナンバーにはいいなあと思う曲があるけれど(「テイクファイブ」なんか実にかっこいいと思う)、フリージャズとかは全然「分からない」。

    だから、お二人の話がどんど...続きを読む
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    奴隷としてアメリカに連行されたところから、アフリカの要素とヨーロッパ的要素のせめぎ合いとして発展してきたものとしてジャズ史を読み解く。

    とくにポストマイルス時代の歴史はあまり描かれることがないので、大いに参考になった。

    何度も折に触れて読むことになりそう。
  • 至高の日本ジャズ全史
    戦後のジャズ批評の黎明期に評論家として登場し、その後、主流のジャズ雑誌の評論家との論争で権威主義に嫌気がさし、執筆業から距離を置き、演奏の現場に活動を移し、数々の演奏家の表現者としての覚醒(?)に対して触媒のような役割を果たす。コルトレーンの急死を機に、ジャズの終焉を示唆し、理論的な内容に傾倒した評...続きを読む
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    [ 内容 ]
    書斎のジャズ、酒場のジャズ、演じるジャズに語るジャズ―ジャズって何だ?百人いれば百通りのとらえ方があり、定義するのも難しい。
    奴隷制度から禁酒法、二度の大戦、黒人運動、ベトナム戦争、そしてポスト・モダン―。
    誕生からほぼ一世紀、アメリカ現代史とともに、ジャズは人種、文化の衝突と融合のな...続きを読む
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    ジャズという音楽を紐解く為の重要な一冊。ある程度名盤と呼ばれる作品を聴いているとすんなり読み終えれる印象。
  • ―新書で入門―ジャズの歴史
    ジャズというジャンル、特に商業印刷には詳しい人が自意識をこねくり回して書いた気取った文章が多いなか、本書は平易な言葉で歴史を語る。ジャズというのは相反する要素のせめぎあいから生まれるものである、というところからコルトレーンの死までを語るところは面白い。

    逆にそれ以降についてはどうも「ポストモダン論...続きを読む
  • 昭和ジャズ論集成
     「コミックソングがJ-POPを作った 軽薄の音楽史 (矢野利裕著)」からの流れ読みだ。
     著者6人のオムニバス形式、その名の通りの昭和ジャズ論、全員が人種差別を背景としたジャズがスウィング、ビバップ、モード、フリーと変化してきた同時代人として、ジャズを語ってきた方々だ。ネットで情報が容易に入ってこ...続きを読む
  • 至高の日本ジャズ全史
    日本のJAZZ史を全て網羅しているわけではない。
    1970以降の記述もない。
    山下洋輔のエッセーにはよく登場していた相倉さん、どういう人かはわからなかったが、評論家だったというとがわかった。
  • 至高の日本ジャズ全史
    戦後~70年代の日本のジャズ界で起きた出来事を、評論家という立場から目の当たりにしてきた著者の、生々しい回想録という感じを受けました。60年代、70年代はそんなに熱い時代だったのか、と。本当は、それらの流れを受けた現在について知りたかったのですが、残念ながら記述は山下洋輔登場を区切りとして終わってい...続きを読む