渡邉格のレビュー一覧

  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    労働者、地域、環境に配慮した経済活動

    働く時間や働く日数を増やしたり、原価率を下げたりすることで利潤は生まれる。
    利潤を増やしていくためには、規模を拡大し続けたり、商品を安くしたりしないといけない。

    ファミレスでのバイト
    塩素を使った消毒
    たくさんの食べられるはずの廃棄される食品
    長時間労働で疲...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    【動機】働き方や地域経済に興味があったので

    「食」や「経済」「お金」などに問題意識を感じていれば、とてもおもしろく読めるのではないかと思う。

    働いて利潤を出す「腐らない経済」の話はとてもわかりやすく、問題の一端が見えたような気がした。

    くりかえし読みたくなりそうなので ★5。
  • 撤退論
    現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
    コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければ...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    筆者の人間性や考えが随所に表れており、多くの共感するところがあった。マスプロの一端を担っている今の自分の仕事に疑問を感じつつあったが、その疑問点への解となりそうなエッセンスが感じられたのが収穫。提供者側が信念に基づいて正しくつくり、利用者がそれに正しく対価を支払う。互いに尊重し合う関係性構築がこれか...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    資本主義と商い。著者の実体験による体当たりが、この悩ましきテーマに光をぶっさしてくれる。ほんとうの商いって、心地よくて、喜びに満ちたものなんだって、教えてくれる。
    金本位制ではなく菌本位制の「腐る経済」というキーワード
    も秀逸。学者のマルクス解説とは全く違う、血肉が通った労働者そして経営者の立場から...続きを読む
  • 撤退論
    「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。
    21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。
    そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き...続きを読む
  • 撤退論
    涙あり、衝撃あり。15通りのメガネをかけさせてくれる、とても有意義な一冊。
    一人ひとりの論考をじっくり味わいたい、でも面白すぎるし文章の量も程良いのでもう1人読みたい、もしくはこの人の別の著書を早く読みたい、そんな気持ちになった。
    新しい時代がそこまで来ている、そんな予感がしてくる。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    ・脱サラして田舎でパンを一から作って売っている人が書いた本。
    ・市販の普通のパンは酵母を精製して作っているため添加物も多く体に悪い。
    ・利益を生まないことで不正のない本当のビジネスを実現できる。
    ・マルクスの資本論を読んでみたくなる。
    ・酵母の話が面白かった。
    ・パンへの興味が湧いた。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    タイトルに惹かれて読んだら、思想に共感した。マルクスの資本論の市場経済に対抗するために、野生の菌にたどりつく。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    フィットネスビキニ選手の安井友梨さんがブログで紹介されていたタルマーリーのパンが食べたい食べたいと念仏のように来る日もつぶやいていたところ、夫が購入してくれました。一口食べたとたんに大ファンになり、ネットで調べているとオーナーの書籍が見つかり今に至ります。パンと経済を共存するにはどうすればよいのか、...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    酵母は意志のある生き物なのかもしれないと思った。タルマーリに行ってみたいし、各地に同じ志の人々や生活が増えれば嬉しいなぁ。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    読み進めながら、まったく違う分野で仕事をしているのですが、うなるところが多々ありました。

    たとえば、イースト菌と自然の菌の違い。とにかく速く仕事ができる人たちを集めて効率だけを重視したイースト菌と、いろんなやつがいるけれどひと味違ったものが作り出せる自然の菌。

    そして手のかけ方とかとか。

    仕事...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    ツイッターなどで見かけ、気になっていた本書。
    いつか読もう読もう、と思う内に、気がついたら文庫になっているではありませんか!

    イーストなどを使用せず、天然酵母や天然麹菌によってパンをつくり、店を経営する著者による本書。
    面白いのは、マルクスの『資本論』をはじめ、いくつかの経済書を引用しながら、彼ら...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

    面白いです

    マルクスなど経済学を学んだ事はありません。
    ただ、筆者が書いている「地元で納得のいく品質の材料を確保、お客様に喜ばれるよう惜しみなく技術や知恵を追求して加工し、正当な対価で売り、正当な対価をスタッフに与える。今いる地域でそうやって経済を循環させる」これは理想だな、こうやって生きていけたら素敵だなって...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    「腐らない経済」に対し、パン屋という職を通じて一石を投じた一冊(「腐る経済」の実現)。
    改めて経済学の理論から、資本主義が何を前提に回っているシステムなのか、資本主義の中で労働者はどのように扱われているのか、といった点を紐解いてくれているため、理解が進んだ。
    マルクス曰く、「生産手段」を持たない労働...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    「ソフトランディングはできないものか」

    この本が文庫化される前の話。「エンデの遺言」を読んだ後、書店に並んでいるのを何気なく手に取った。当時地域で通貨を発行するというアイデアは当時意外と扱われていた。村上龍の「希望の国のエクソダス」とか、石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」とか。

    田舎で天然の...続きを読む
  • 撤退論
    内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。



    それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。

    これをここでまとめても意味はなかろう。

    自分の思う「撤退論」を書くことにする。

    識者の意見に影響を受けつつ。



    人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。

    ...続きを読む
  • 撤退論
    各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。
  • 撤退論
    資本主義的な競争では敗北した日本だが、現状はまだ物価が安くて住みやすい状況にあると思う。
    経済的な敗北を敗北と思わずに、実質的な豊かさを手に入れられる社会を作れるかが課題。
    私有から共有へ、共有する資産を豊かなものにしていきたい。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    職人に憧れるな。
    昔は誰もが職人=生産者だったんだろうな。
    何かを作ることができるという自信は、労働の搾取からの解放の安心感に繋がる。
    手仕事を大切にしていきたいし、味噌、梅干し、ぬか漬けは私もしっかり受け継いでいきたいな~


    ・腐らないお金の不自然さが、僕たちを「小さくてもほんとうのこと」から解...続きを読む