小中千昭のレビュー一覧

  • 怪獣文藝の逆襲
     怪獣映画はガチのリアリズムがないとだめだ。非現実としかいいようのない怪獣を召喚するにはまわりからリアルに固めていかねばならない。某ゴジラ映画には夢オチのが一本あって子供心にもあれは腹が立ったな。しかしまた、映画においてはとにもかくにも怪獣が出てきて、それが「絵」としてよくできていたら、放射能で巨大...続きを読む
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術
    氏がどのように作品に向かい合ってきたかや、考えを整理した「小中理論」が記されている。
    serial experiments lainやですぺらにも言及がありそちらも面白い。
  • 深淵を歩くもの
    ウルトラマンティガのスピンオフ小説2編を目当てに読んだけど、それ以外の映像作家ならではのネタのホラー小説がなかなか良かった。
    ただショートショートはいまいちだったかな。
  • 怪獣文藝の逆襲
    9人の著者による怪獣ものアンソロジー第2弾。ほとんどのお話は「怪獣 vs 人間」的でわかりやすかったのですが、有栖川有栖「怪獣の夢」だけは抽象的で理解に苦しみました。
  • 怪獣文藝の逆襲
    「はじめに」にあるような『「生命」「生命体」としての怪獣と、(中略)同じ生物である人間との、死力を尽くした闘いを描き出すことに主眼が置かれている』というほどに、『今度は戦争だ』のようなバトルものは少なくて、『MM9』をイメージしてるとやや肩透かし(大倉崇裕「怪獣チェイサー」くらいか)。概ね怪獣幻想的...続きを読む
  • 怪獣文藝の逆襲
    怪獣大好きなおじさんたちが自分の怪獣をふがふが生み出す。和む。
    「大江戸恐龍伝」読まなきゃなのだった。「荒神」も怪獣小説とな!?読むぅ。
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術
    恐怖映画の第一人者が語る恐怖の作法。ひとを怖がらせるために、どのような作法があり、その中で新しいものを表現するために苦心していった様子がわかる。
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術
    最近テレビは季節がら本当にあった怖い話とか心霊現象の特集がたくさん組まれていますね。この本はそういう話の総集編ではなくて、怖さを感じてもらうことを追究する小中理論というものについて書かれています。題名は作法ですが小難しい内容ではなくざっくばらんに書かれていて読みやすいです。怖さは伝播して増幅していく...続きを読む
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術
    第一部の恐ろしいほどの面白さが、第二部、三部と行くにつれて失速して行ってしまうのは、現在のホラーの行き詰まりを表しているようで、寂しい。

    演出で「驚かせる」のではなくて、恐怖を感じさせる映像とはどんなものか、だけを追及する本。
    著者の関心から、神道的なのと神経医学的なアプローチはあったけど、民族・...続きを読む
  • 深淵を歩くもの
    ホラー、特撮、アニメと多彩なジャンルの作品で魅力的なエピソードを生み出している脚本家・小中千昭の作品集。小中氏が参加した「ウルトラマンティガ」の最終話とキリエル人のサイドストーリー、ラヴクラフトの「インスマスの影」を脚色化したドラマのノベライゼーション、井上雅彦監修の書き下ろしホラー・アンソロジー「...続きを読む
  • 深淵を歩くもの
    「ウルトラマンティガ」等の特撮作品で脚本を担当し、「異形コレクション」等にはホラー短編を寄せていた著者の初の短編集。
    最初は映像ディレクターとしてスタートしたということもあって、映像畑での活躍が長いことは今回の個々の作品にも反映されているように思えた。
    「異形~」に収録されたものや、クトゥルー神話な...続きを読む
  • 怪獣文藝の逆襲
    東雅夫さん編集ということで手に取ってみたら、有栖川有栖さんや山本弘さんといったミステリ畑やSF畑の方も書いていて驚いた。
    んだけど、アンソロジーの傾向として、「怪獣はあるもの/対峙するもの」として描かれていて、絶対的に抗えない存在という畏怖感には欠けていて残念だった。前作がそういったものらしいので、...続きを読む
  • 怪獣文藝の逆襲
    樋口真嗣『怪獣二十六号』(25年前に書いた)怪獣映画の企画書。建設技師や自衛隊員が協力して土木機械で怪獣に立ち向かったり、インテリ美人が出てくるあたり…、いや、表紙の「怪獣は常に人間にとって恐怖の存在でなくてはならない」とか「この映画は人間の前に怪獣が現われ、人間は自らの身を守る為に智慧と勇気で闘う...続きを読む
  • 怪獣文藝の逆襲
    大倉崇裕「怪獣チェイサー」がよかった。自分、MM9シリーズみたいな怪獣に関する架空の職業について書かれた小説が好きなのかもしれない。プロフェッショナルは格好良い。
  • きっと、夢にみる 競作集 <怪談実話系>
    10人による、怖い話。

    題名通り、夢で見たり、白昼夢だったり。
    うっかり思い出してしまわないためにも
    日が高いうちに読んだ方がいいかもしれません。
    いや、思い出すような読み方をしなければ大丈夫?

    ぎょっとする終わりなのは、そらみみ。
    これが現実なのか、あちらが現実なのか、と
    思わせるような最後の...続きを読む
  • 怪獣文藝の逆襲
    2013年に刊行された「怪獣文藝」の続編として、怪獣と怪獣が跋扈する世界をこよなく愛する映像作家(監督)と小説家による持ち前のセンスを生かして書き上げた怪獣短編小説で構成したアンソロジー集の第二弾。
    前作が怪異な世界観をメインテーマに据えて構成したミステリー、ホラー色の強い怪奇小説作品集としての仕上...続きを読む
  • 恐怖の作法 ホラー映画の技術
    タマフルで何度か小中理論と聞いていて、いつか読みたいと思っていた本。
    ホラー映画の理論が全編書いてあるのかと思っていたが、そんな事はなかった。
    小中さんの事を全く知らない状態で読んだので、個人的な所は興味を持てないまま過ぎてしまった。
    恐怖表現が書かれている所は興味深く面白かった。
    若干高いのがチョ...続きを読む