大友良英のレビュー一覧

  • 見えないものに、耳をすます―音楽と医療の対話―
    おふたりの空気感が心地良すぎて
    読み終えるまでの2時間が一気に過ぎました。
    私と誰かの対談が書籍化される世界線は今世ではなさそうですが
    それでもいいかなと思えてしまう、諦観のようなものも残っています
  • 見えないものに、耳をすます―音楽と医療の対話―
    P64
    稲葉 姿勢を整えて、体と心の状態を整えて、そこで初めて自分の字が書ける。僕はそれって極めて医療的だなと思ったんですよ。体や心を整える技そのものが。
    大友 つまり文字を書くことを通して、まず体の「型」を作るところから整えていくと。
    稲葉 そうなんです。「型」さえ作れば、あとは自ずからその人の文...続きを読む
  • ぼくはこんな音楽を聴いて育った
    著者の幼少期から青年期までの生い立ちと、タイトル通りの聴いてきた音楽の紹介。
    「あまちゃん」の音楽でブレイクするまで、著者のことはずっとアングラの人だと思っていたが、経歴を見るとそうでもなかった模様。
    本文が語り口調なので読みやすく、途中に挟まれる他のライターによる解説のコラムも本文の内容をうまく補...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    著者の大友良英氏は,即興演奏やノイズミュージックなど,実験的
    なジャンルで活躍してきた音楽家で,一般参加型の音楽プロジェク
    トや障がいをもつ人々との音楽ワークショップなど,音楽の可能性
    を探る試みを国内外で手がけてきた方でもあります。そんな大友さ
    んがその名を知られるようになったのは東日本震災の後。...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    「音楽」の授業が大好きだった人にも
    「音楽」の授業が大嫌いだった人にも
     ぜひ 一読して欲しい一冊

    ネパールの友人に言われた
    なぜ 日本の「お祭り」では一部の人だけが踊っているのですか?
    ブルキナファソの友人に言われた
    なぜ 日本の人は黙って音楽を聴いてしまうのですか?

    「音楽」と「踊り」が暮ら...続きを読む
  • ぼくはこんな音楽を聴いて育った
    同じ年の大友良英さん。あまちゃんの音楽くらいしかちゃんと聴いていないけど、大友さんが高校ジャス研に入るまで、同じような音楽を聴いていたのね。
    素晴らしい音楽紹介本でもあり、ほろ苦い青春小説?としても読めます。
  • 学校で教えてくれない音楽
    誰もが参加できる音楽の「場」を作ろうとしている著者の試みの模様(ワークショップ等)と著者の半生を簡単に振り返ったインタビューで構成された本。Phewとの鼎談が載っているところが貴重。まさか岩波新書にPhewが登場する日が来るとは、と本編とは関係ないところで感激。
    本書では学校の音楽の授業について批判...続きを読む
  • 見えないものに、耳をすます―音楽と医療の対話―
    全ての芸術家にとって、その人間性というのは作品の評価とは無関係であるはずであり、極論を言えば、ある芸術家が殺人の罪を犯したとして、その罪が罰せられることと、彼の作品の評価は切り分けて考えなければならない(自らの妻をピストルで撃ち殺したウィリアム・バロウズの罪と、「裸のランチ」に代表される彼の作品の独...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    大友さんと同じく、音楽の授業が嫌いだったけど、こんな音楽の授業なら参加してみたい、かな?って思わせてくれると同時に、最初は音遊びの会や、子供たちとのオーケストラも嫌で嫌で仕方なかったなんて意外な話や、音楽だけじゃなく、教育(学校という意味だけでなく)にも通ずる話があったりで面白かった。それになにより...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    音痴はない。
    に、びっくりした。

    学校の音楽に疑問も苦痛も感じなかったから、
    それと真逆の音楽の世界に、びっくりした。

    音楽をつくる=場をつくる
    という考えに、びっくりして、
    札幌国際芸術祭をまたすこし理解できた
    気がした。
  • 学校で教えてくれない音楽
    受け入れられる部分とそうでない部分かあるなぁ。

    音楽の授業について国語の授業と同じように考えれば、学校で学ぶ音楽については腑に落ちるのではないか。…と思うのだけど、これまた音楽の授業が好きで得意だった人間(私)の言うことなので、それもまた違うのかもしれない。

    音楽の定義がハッキリしないので、なん...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    いわゆる「音楽」ではないアプローチで、
    音を出し模索し作っていく現場の面白さ。
    身体を動かすことの楽しさ、周りの人間との関係性、コミュニティの問題、教育の問題、
    さまざまな要因が絡んでくる。
    一般の人たちとその場で音楽を作っていくことを、
    最初はやろうと思っていなかった、
    むしろ疑っていたり嫌がって...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    あまちゃんの音楽でも有名な大友さんが、学校での音楽教育に対して批判するとともに、どういった音楽との触れ合い方が良いのか、様々なアーティストとワークショップを開き、模索していく様子を本にしたものです。

    堅苦しいものでは決してなく、むしろ自由に音楽を楽しんでいる様子はとても興味深いのですが、残念ながら...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    学校で「学ぶ」以上、なんらかの評価はしなければならない。そういった意味で現在学校で教えられている「体系的」な音楽はあるべきだと思う。そういった音楽を学ぶからこそ、そうでない音楽の面白さもわかるんじゃないかなあ。
    で、「体系的」な音楽の学習からこぼれ落ちた人をすくうための手立てとして、本書の音楽は有効...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    車を運転しながら何気なく聞いてたラジオ番組で、「ミュージシャンがオススメする本」として紹介されていた。
    確かその日は、Jazzの日(1月22日)だったと記憶している。中身を見ずにタイトルだけで注文したので、思っていたのとは少し違う構成だったが…
    ”音楽”をどうとらえるか、ちょっと考えてみる機会になっ...続きを読む
  • 学校で教えてくれない音楽
    確かに学校音楽の授業が嫌いだったヒトは多い。
    そもそも小学校に音楽の先生がいない。
    ピアノも初心者レベルの先生が「音楽も」教えている。
    教え方に問題があるのではなく、文科省の取り組みに問題があるのです。