蒼月海里のレビュー一覧

  • 華舞鬼町おばけ写真館 送り提灯とほっこり人形焼
    シリーズ3作目。「那由多と利根川の友だち」河童のお姉さんは、もうちょっと危機意識を持ったほうが……。「那由多と狭間堂の師」コミケという名の戦場帰りに水難被害。海といえば朱詩さん。狭間堂さんは同人誌と聞いて『白樺』とか連想しそうな人だから、同行を阻止したのは賢明な判断かと。「那由多と送り火」結果的に豪...続きを読む
  • 華舞鬼町おばけ写真館 祭りばやしと光の絆
    シリーズ最終巻。「那由多と目競の思惑」過労死予備軍な雑貨屋……。悪くいえばワンマン経営で、チーム体制もノウハウもない状態なのか。しばらくはよくても、現状維持だと町の寿命に不安を覚える。「那由多と混沌の主」かつてないピンチ発生。「那由多と華舞鬼町のみんな」玉さんの説得力。那由多をはじめ、全員の協力体制...続きを読む
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 異話 夢四夜
    シリーズ番外編。「であいのはなし」黒猫と水脈さんの出会い。「だれかのために」猫目さんと忍さんと白尾さん。忍さんがまだ住人の頃っぽい。とりあえず白尾さんに胃薬を差し出したくなった。「つまったもの」忍さんと都築さんと山奥の廃村。アヤカシを脇に添えたクローズド・サークルミステリーだと思う。「かぶきちょうへ...続きを読む
  • 華舞鬼町おばけ写真館 夜の語り部とふっくらカルメ焼き
    シリーズ5作目。「那由多と送り拍子木」お姉ちゃんが無事でよかったけど、代償にカメラが……。「那由多と消える住民」そういう現象だから仕方ないかもしれないが、悪意なく弱い部分を突いてくるって嫌な感じだ。「那由多とふたりの絆」異能カメラなしでも心を動かせている。「狭間堂とかけがえのない友人」絆が深まって安...続きを読む
  • 華舞鬼町おばけ写真館 消えた臨港線と缶入りドロップ
    シリーズ6作目。「那由多と貧乏神」不憫な……。「那由多と臨海線」思った以上に手ごわい能力で、福の神への道のりは長そう。本人の意思に反して発動しているところがまた気の毒だ。いい奴ならなおさら。那由多ともども応援したくなる貧乏神。「那由多と海の記憶」東京タワーに浮かぶ海獣。心霊写真と呼ぶには幻想的な一枚...続きを読む
  • 華舞鬼町おばけ写真館 灯り無し蕎麦とさくさく最中
    シリーズ4作目。「那由多と妖しい語り部」厄介そうなのが出てきた。「那由多と姥ヶ池の怪談」悲劇怪談のループ。那由多とポン助の組み合わせは、気の置けない友達同士という感じがして好きだ。「那由多と亡者の記憶」親切な紙芝居屋さん。狭間堂さんと円さんの関係が垣間見える回。私は身長のことよりも、家族になんと説明...続きを読む
  • 華舞鬼町おばけ写真館 路面電車ともちもち塩大福
    シリーズ2作目。「那由多と旧き車両」ハナさんとお出かけ。たまに昭和の電車だということを忘れそうになる。「那由多と桜の森」坂口安吾の世界。元ネタと違って、妖艶ながらも優しい結末になっていた。「那由多と風鈴の街」風鈴が結ぶ縁。友だちというのは自然の成り行きでそうなるもので、無理して作るものでもないような...続きを読む
  • 華舞鬼町おばけ写真館 祖父のカメラとほかほかおにぎり
    シリーズ1作目。「那由多と華舞鬼町」カワウソにカメラを盗まれる大学生。ほのぼのした雰囲気の隣町と比べて、華舞鬼町はちょっと妖しい華やぎを感じる。「那由多と十二階」江戸川乱歩の世界観。「那由多と祖父のカメラ」ポラロイドカメラという呼称が懐かしい。私もインスタントカメラを恋しく思う時がある。「狭間堂と隣...続きを読む
  • 水晶庭園の少年たち 翡翠の海
    翡翠は来ると思ってた。鉱石語る上で翡翠は外せないよね。でもこの本に出会ってから鉱石に興味が湧いた。また趣味が一つ増えそうで、お金がなくなりそうで怖い。
  • 咎人の刻印 ジャック・ザ・リッパー・ファントム
    まあ、喧嘩するほど仲が良いっていうか、衝突も大事だよね。纏ちゃんがこれからどうなるか。御影と神無のコンビネーションにも注目。
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 星月夜の彼岸花
    シリーズ8作目。「りゅうのすみか」江の島へ。海のアヤカシ再び。間違いなく都築さんに嫌な顔されると思う。「なつかしいばしょ」久々の刑事さん。どれほど情状酌量の余地があっても、被害者をいなかったことにはできないものね……。「おわりのはなし」都築兄弟の問題決着。いつの間にやら彼方の成長著しく、見事な連携プ...続きを読む
  • 怪談喫茶ニライカナイ 蝶化身が還る場所
    1巻でわけもわからず、ぞわぞわした住民たちの気持ち悪さの背景がわかってスッキリ!おもしろかった!
    明るい仲間が少しづつ増えて、不穏な空気の中に救いもあってよかった。
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 夕涼みの蝉時雨
    シリーズ7作目。「あめのひに」瀬戸物の付喪神。欠けても修復して使いたくなる一品に出会えたら素敵だと思う。「いなずまのこども」ナイスキャッチ。彼方、わりと運動神経いいよね。普段は緩衝材のような存在だけど、たまに行動が大胆で目が離せない。最近、都築さんのせいで犬属性を強めているような気もする。「もどるも...続きを読む
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 たそがれの紙芝居屋さん
    シリーズ4作目。「うしなわれたばしょ」鉄道好きの心をくすぐる。懐かしい場所がなくなるのは寂しいが、過去の中だけで生き続けるのも嫌かな。「にくしみのつづき」都築さんの話。二巻を読んだときはレクター博士かよと思ったものだが、事情がわかると彼の主張はごもっとも。過ぎた自己犠牲は心の重荷になってしまう。「お...続きを読む
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 春まちの花つぼみ
    シリーズ5作目。「むこうぎしへ」死後ではあるが、母娘が再会できてよかった。「おにやらい」節分と鬼の話。忍さんは良い意味で中身が外見を裏切ってくる……。「ぼくのいばしょは」蘇芳さんの正体、なんとなくそんな気はしていたが、親切心が裏目に出て、間違ったほうへ導いてしまう親心のようなものを感じた。とはいえ、...続きを読む
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 晴天に舞う鯉のぼり
    シリーズ6作目。「せめてひとめだけ」バイクで鮮やかに拉致される彼方。アヤカシがほのぼのしている分、都築さんが恐怖を担当しているのか。怖いの意味が違うけど。黒猫の彼方に対する認識に笑った。「ぼくのふるさと」とうとう千葉へ。老舗の高級な羊羹ほど、一切れ二切れで満足できるように作られていると思うのだが……...続きを読む
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 春風吹く水無月堂
    幽落町おばけ駄菓子屋完結。彼方君がこれからどうしていくのか、水脈さんは幽落町を去ってしまうのか−。見所満載。
  • 華舞鬼町おばけ写真館 祭りばやしと光の絆
    華舞鬼町おばけ写真館完結。今の時代の情報の伝え方というのを活かして事件を解決するのがいい。これからの時代も人の想いというのは変わらない。
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 異話 夢四夜
    猫目さんと水脈さんの出会いが描かれているのがいい。あと最終話の円さんと猫目さんのところも好き。この最終話は華舞鬼町おばけ写真館 祖父のカメラとほかほかおにぎり 蒼月海里 著 六七質 イラスト 角川ホラー文庫刊 の余話に繋がっている。
  • 水晶庭園の少年たち 賢者たちの石
     完結は寂しい。でも本当に読んでよかった物語だった。
     今まで主に鉱物を綺麗なものとしかみていなかったが、遥かな時間をかけて地球が作り出した奇跡の芸術品であり、人間と違って長い時間を生きる分、様々な人の手元に渡って自分のところへやってくる。それをまた次の人へ渡していく。そのようにして過去と現在と未来...続きを読む